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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

小沢大臣記者会見録(平成22年8月20日(火))


1.発言要旨

 私からは1点、御報告をいたします。中国に、8月26日から29日までの予定で出張いたします。北京です。これは、持ち回り閣議ということのようで、今日の決定にはなりませんでしたので、あくまでも閣議で正式な了承がなされることを前提でということで、次の機会まで、26日まで皆さんとお目にかかる、こういう機会が無いので、あらかじめ申し上げておきたいと思います。28日に日中ハイレベル経済対話が開催予定であり、岡田外務大臣、直嶋経産大臣ほかの関係大臣・副大臣とともに出席をしてまいります。対話では、生物多様性条約のCOP10や、気候変動枠組条約のCOP16に向けた協力や、日中環境協力等について協議をいたします。また、今回の訪中の機会をとらえて、周生賢環境保護部長、賈治邦国家林業局長、国家発展改革委員会ともバイの会談を併せて行う方向で、中国側と現在調整をしております。先ほども申し上げましたように、正式な閣議決定がなされてから、詳しい日程等は、貼り出しをさせていただきたいというふうに思っています。
 とりあえず私からは以上です。

2.質疑応答

(問)先ほど申されました、日中のハイレベル対話なのですけれども、環境省関係では生物多様性等についてもお話しなさるということなのですけれども、COP10なのですけれども、これは印象に過ぎませんが、もう一つ国民的な盛り上がりというものが欠けているように思いますし、あと議定書問題ではABS、議定書がかなり難しいということであります。中国に対してどのような期待がありますでしょうか。また、これによって、国内でどのように盛り上げていこうとお考えでしょうか。
(答)今、論点が2つあったと思うのですが、国内的な盛り上げに関しては、かねてから私も一貫して心配かつ対応をしてきたつもりでおりまして、もう皆さんにも何度も申し上げましたけれども、生物多様性という言葉自体が分かりづらいという話もあって、COP10に国連地球生きもの会議というサブタイトルをつけさせていただいたり、地球生きもの委員会というものを、経団連の会長さんを委員長に作らせていただいて、やらせていただいたりしてきております。ただ、まだ、率直に言って、今御指摘があったように、国民の理解、浸透をいただくまでには、なかなかまだ道半ばだなという思いがありますので、今後そういったところを、力点を置いて、少しいろいろな企画をしてみたいというふうに思っております。
 それから中国への期待でありますけれども、中国は、この問題に関して、具体的に中国がどういう発言をしているという個別な話は、基本的にはあまり、今までの中では聞いておりません。ただ、いろいろな、皆さんたちから、漢方薬の話を含めて、中国といったらABSに対して極めて慎重な対応をするのではないかという指摘も受けておりまして、その辺りのところを、今回では、本当に協議ができればいいなというふうに思っております。そういったことも含めて、中国の対応というのは極めて重要だと思っておりますので、率直な意見交換をしながら、COP10の協力に向けて要請をしてまいりたいというふうに思います。

(問)昨日、軽井沢で開かれました鳩山グループの研修会では、小沢前幹事長も来られまして、研修会ではかなり、小沢一郎待望論というのも聞かれたと思います。9月の代表選に向けて、どのような態度で臨まれるか、あるいは、昨日研修会で、小沢待望論というのが持ち上がったことについて、どのような受け止めをしてらっしゃるでしょうか。
(答)小沢待望論が、鋭仁ではなくて一郎さんであることに、ある意味では、もう少し鋭仁さんも頑張らなければいけないなというふうに思いますね。冗談はさておきまして、小沢一郎先生を含めて、挙党一致という話を、鳩山前総理が研修会の場でも、あるいはまた懇親会の場でも申し上げたわけでありまして、そういった意味では、そのことは私自身も全く共通認識であります。同時にまた、いわゆる政治とカネの問題を含めて、国民の皆さん方の心配、御批判があることも十分踏まえて、今後対応していくことが、民主党にとっては重要だというふうに思います。

(問)政府が追加経済対策の計上に入ったということですけれども、環境省分としてどのようなものを期待されますでしょうか。
(答)まだ具体的な話に、私がまだ参加できる状態になっていないものですから、早速、荒井担当大臣含めて、話をさせていただきたいというふうには思っています。いずれにしても、いわゆる環境、グリーン・イノベーション、そういったところが大きな柱の一つになることは間違いないと思っておりまして、そういった意味では、環境省として、できる限りいろいろな提案もしていきたいというふうに思っています。

(問)民主党の代表選についてですけれども、挙党一致という言葉を鳩山前首相も含めてグループ内で使われていますけれども、それは、以前からおっしゃっている、今の菅総理の体制を支えるということが前提にあるとお考えでしょうか。
(答)と思います。鳩山前総理の気持ちは、それを前提にした上でということだというふうに、僕は理解をしています。
(問)基本的には、鳩山グループとしては、一つの意思統一をどこかで図るということになるのでしょうか。
(答)率直に言って、今、僕、ちょっと役員を外れていまして、閣僚になった時点でですね。ですから、細かい動きは承知しておりませんけれども、どこかの時点で、確かにそういう意思統一を図る機会が必要だなという気はいたしております。ただ、具体的にどういうふうにしていくのかという具体的なことは承知していません。
(問)大臣の御印象として、昨日の研修会で、大臣として臨まれる挙党一致体制に向けた下地ができたというふうにお考えでしょうか。
(答)それは菅総理含めて、あるいはまたその周辺の皆さん含めて、そのことを十分理解をしていただいているのだろうというふうに思います。

(問)昨日の研修会では、鳩山前総理から、日中の環境協力に関しても何かお話があったということなのですが、どのようなお話があったのでしょうか。
(答)今回視察に行った地域で、正に日本の環境技術の技術供与、あるいはまた積極的な企業の進出をお願いしたいと、そういう話をいただいてきましたということでありまして、研修会の冒頭の挨拶の中で、そういったことを御披露しておりました。その後、懇親会の席では、今度私がちゃんと伺いに行きますからという話をしてありまして、具体的な話はその時に聞きたいというふうに思っています。

(問)追加経済対策についてですけれども、エコポイントの延長という話が取りざたされているかと思いますけれども、予備費の活用、剰余金の活用なども含めて、これから大臣としてはどのような御意見を言っていかれますか。
(答)まず、住宅のエコポイントに関しては、いわゆる日々の暮らしでどれだけ削減していくかという話において、住宅関係は極めて大きいですから、それは私自身が前原さんに申し上げて始めた話でもありますので、是非、延長含めてやっていきたいというふうに思います。
 あと、家電、車に関しては、経済産業省の直嶋大臣の方のいろいろな発言も皆さん御存知だと思いますが、いろいろな副作用も考えなければいけないという意見もあって、そういった意味では、私の立場は、これは前回もそういうふうに申し上げたつもりですが、ちょっと誤解をされて記事になっておりますが、あくまでも環境の立場から考えて、CO2を削減していくと、温暖化に寄与していくという話として、そういう政策というのは必要だと思うというふうに申し上げていて、いわゆる経済対策、景気対策の話でいうと、波ができるとか、それがガクンと落ちてしまうとかいう話になってしまいますので、私としては、いわゆる景気対策というよりも、環境政策として、やはり国民生活、日々の暮らしという意味で考えた時に、それは何とか織り込んでいけないだろうかというふうに思っています。
 ですから、例えばエコ家電も、いっぱい買えば、一台当たりの電気消費量は下がっても、全体では増えてしまうわけですから、買換えだけに特化するとか、そうすれば完全にそれは減るわけですから、そういう工夫だとか、そういったことというのは有り得ないのかなと、こう今思っておりまして、今後も政府の中で議論をしていきたいと思っています。

(問)先ほど、ABSの関係で、中国が漢方薬について慎重な姿勢を示しているというような指摘を聞かれているということでしたが、もう少し具体的に、どういうことをお聞きになったのか。
(答)それ以上のことは無いのです。ある人というか、ちょっと名前はここでは控えさせてもらいますけれど、今言ったように、中国は漢方薬の正に原材料を持っている国だから慎重だよという話を、指摘を受けたと、ただ具体的にABSの議論の場でそういう話が出ているというふうには、先ほども申し上げたように聞いていないのですけれども、そういう指摘もあるので、そういったことも含めて率直に意見交換をしてみたいという思いです。

(問)一方で中国は、ポスト10年目標に関して、日本以上に現実的に目標設定すべきだという主張を強くされている面と、やはり資金の規模について、もう少し増やすべきだ、あるいは途上国へしっかりと流すということを明記すべきだというような発言をされてますけれども、この辺りについては、どのような整理をしていかれるのでしょうか。
(答)資金に関しては、いろいろな研究成果も出てきておりますので、そういったものを見ながら、しっかりとやはりある程度の論拠を持って対応していくことが重要だというふうに思います。いずれにしても、中国が温暖化も生物多様性も大変重要な国であることは間違いありませんので、そういった意味では、今回のバイの会談は極めて重要かなというふうに思っています。

(問)先ほどの追加経済対策のお話に戻るのですけれども、直嶋さんなんかは、エコカー補助はもう延長は無いと、結構何度もおっしゃっていて、その中でも大臣は、環境政策としては何とか織り込みたいとか、政府の中で議論していきたいというふうにお考えなのでしょうか。
(答)直嶋大臣のおっしゃる、いわゆる景気の波というか、販売の波をあまり大きくしたくないという意見も十分分かります。ですからそういう話は十分分かった上で、あくまでも環境政策としては、そういったエコカー、エコ家電、そういうのを広めていきたいという思いはあるわけですから、そこの接点がなんとか有り得ないかなというふうには思います。

(問)エコポイントでという意味ではなくて、もう少しちょっと、エコポイントで還元するというのではなくて、違う考え方をということでしょうか。
(答)まだそこまで具体的な話にはなっておりませんが、エコポイントも、いわゆる買換えだけとかですね、エコ家電にしてみたらですね、そういう発想というのは有り得ないだろうかと、こう思っているということです。

(以上)

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