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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

小沢大臣記者会見録(平成22年7月16日(金))


1.発言要旨

 私からは2点申し上げたいと思います。
 まず1点は、明日17日から海外出張いたします。生物多様性のCOP10、気候変動枠組条約のCOP16に向け、大変重要な影響を持つ、いわゆる新興国ブラジル、更にはまたメキシコでの気候変動会議への出席、そして最も重要だと思われる米国への交渉ということでワシントンと、3カ所に行きたいと思っております。17日から25日までの予定でございます。また詳しい日程は、どこかに貼り出していただくことにしたいと思います。
 それから、世界自然遺産推薦地小笠原諸島におけるIUCN現地調査について御報告を申し上げます。現地調査が15日に無事、全行程滞りなく終了いたしました。2名の専門家の方には、10日間にわたって、多くの視察箇所を大変熱心にご覧になっていただき、小笠原諸島の世界自然遺産としての価値とその保全の取組について、理解を深めていただくことができたと報告を受けております。今後は、各分野の専門家に意見照会をするなど評価が進むことになるというふうに思っておりまして、引き続き、IUCNとの連絡を密に行い、小笠原諸島が世界自然遺産として登録されるように努めてまいりたいというふうに思っています。ちなみに、最終的な評価書は来年5月までにまとめられ、来年の夏にバーレーンで開催される世界遺産委員会において登録の可否が決定されるということでございます。
 私からは以上2点、申し上げます。

2.質疑応答

(問)2点なのですけれども。小沢前幹事長に対して、検察審査会が不起訴不当の結論を出したことについての受け止めをお願いします。
(答)はい、見守ってまいりたいと思っています。
(問)前回起訴相当が出て、市民からこういった結果を出されるのが2度目になると思うのですけれども、その辺についての御感想というか。
(答)前回とは案件が違うという話がまず、お互いにそこは理解をしておきたいと思います。ですから、2度目といっても案件が違いますので、同じことに対して2度目ということではないということだと思うのです。今後の動向を見守って行きたいというふうに思います。

(問)2点目なのですけれども、今日、水俣病の認定基準に対する判決があります。で、原告側が勝訴して、基準の見直しを求めるような判決が出た場合、救済策の申請を考えていた方が認定申請の方に流れるというのも考えられると思うのですけれども、大臣としてそこら辺をどのようにお考えか教えてください。
(答)これから判決でございますので、予断なくしっかりと見守って、その後の対応にさせていただきたいというふうに思います。現段階ではコメントは控えさせていただいた方が、司法上のことでもありますので、良いのではないかと思います。

(問)一部、地元熊本の報道で、水俣の中学生が、県内で他の中学校とサッカーの練習試合をしていて、相手側から「水俣病、触るな」とこう、差別的な発言を受けていた話がありまして、地元では教育委員会とか、やはり、子供たちに対して水俣病の正確な知識が伝わっていないということで、教育委員会も動いて、生徒たちの指導に乗り出しているということなのですけれども、非常に、水俣病に対する子供たちのいじめといいますか、差別的なそういうことが起きてしまったということに対して、大臣として御所感と、何か対応を考えていれば。
(答)その話は初めて聞きました。ただ、もしそういうことがあったとしたら、それはあってはならないことだと思っておりますので。元々水俣においてのそういった差別というような話が無いように、我々としても努力をしてきたつもりでおりますし、また特に子供たちが、水俣病の歴史的な意味も含めた学習を更に徹底して、そういうことが2度と起きないようにしていきたいなというふうに思います。
時として子供たちというのは、それほど深く考えないで、結構率直かつ残酷な言葉を言ったりしますが、そういったこともでき得る限りの学習、といいますか、我々大人の側もそういったことをよく知らせて、そういうことが本当に2度と起きないように努力をしたいというふうに思います。その言われたお子さんも大変お気の毒だというふうに思います。

(問)国家戦略局の辺りがどうも変わって来そうなのですけれども、特に温暖化対策というのは一つ重要な国家戦略局のトピックになり得るものだったはずだったのですけれども、国家戦略局が変わることによって、今後の温暖化対策というのはどのような政策形成プロセスになっていくのでしょうか。
(答)全く私も同じ心配を抱いておりまして、既に荒井大臣とは何度か話をしているのですが、結論からまず申し上げると、温暖化に対してどういうハンドリングになるかは、官房長官が近いうちに御決定になるということで、荒井さんから言われてます。ですから、荒井さんのところで本当にやっていくのか、官房長官のところに移すのか、それを含めて近く決定をしてもらえるものと思っているというのが、荒井さんの言い方です。
で、今日実は、菅総理からも国家戦略室、局についてのお話があって、今までは各省調整の任務を持っていただいたが、今後は各省調整は官房長官のところで一括して行うと。更に党との調整ということは、玄葉政調会長が大臣としても入っているので、そういった意味では加わってもらうと。で、国家戦略室そのものは、あくまでも総理に対する、いわゆるシンクタンクという位置づけにしたいという話がありました。
いずれにしても省庁横断の話なので、そこはスムーズにやっていかなければいけないと思っていますが、私自身も、早くそれを決めてもらいたいという話は申し上げているところです。で、既に、会合を開きたいと実は申し入れをしておりまして、そのような中で今みたいな話が起こったものですから、そういう返事もきたということです。
(問)そうすると、小沢大臣が事務局長を務めていらっしゃる閣僚級会合や副大臣級会合、それも変わっていく可能性があるのですかね。
(答)あると思います。ですから、次の所掌事務でだれが担当になるかによって、また相談しないといけないのだろうというふうに思います。環境大臣が、事務局的な中心から外されることはないとは思っています。

(問)今のに関連して。会合を申し入れたいというふうな希望をされている、それはどういう意味で。
(答)我々は中環審の会合等もかなり進んできておりますし、あと経産省の方はエネルギー基本計画の話などの策定もありましたし、そういったところのすり合わせをしなければいけないと思っているのと、更にもっと言うと、秋に向けて基本法の話を、私としては進めたいと思っているものですから、これまでの状況報告と今後の進め方ということで会合を開きたいというふうに言ってあるのです。

(問)IUCNの調査の関係で、最後、記者会見をやったりされていて、大きな課題の外来種対策が素晴らしいという一方で、新たに持ち込むことへのやり方というか、そういうのに対して注文というか意見があったのですけれども、その辺はどう考えますか。
(答)まず、外来種対策を評価してもらえたのは良かったと思います。一番心配していたところなので、そこを評価していただけたのは、本当に、我々のこれまでの対応が実ったという意味では良かったと思います。
持ち込みに関しては、確かに他の、いわゆるこういう分野における先進国と比べると、やはり日本の皆さんたち、私含めて、大変甘いところがあるのは事実で、そこを指摘をしていただいたということだろうと思います。今後、とにかくCOP10もありますし、そういった気運を本当に国民の中に高めていって、そういった持ち込みをどういうふうな形で阻止していくかというのをしっかりやっていきたいというふうに思います。やはり船から入ってくる時の、ある意味では防疫マットではありませんけれども、そういうのがあるだけでも全然違うと思いますし。
あとは持ち込み荷物ですよね。これは余談になりますけれども、オーストラリアとかニュージーランドというのは、ゴルフバックなんて逆さにして、ゴルフのクラブについている草やなんかまで全部きれいに出させて、後ばーっと掃除機で中全部とっていくということをやりますから。だから、そういった国に比べると日本というのはまだまだ甘いなというふうに思います。

(問)やはりそこまで、荷物を逆さにしてみたいなところまでやる必要があると。
(答)そこをどこまでやれるかですけれども、少なくとも、今の例示を申し上げたのは、そこまでやるべきだというよりも、そういう国もあるので、我々としてはそういったことも参考にして基準を決めたいというふうに思います。

(問)霞ヶ関が人事のシーズンですね。国家公務員法改正が早まって、菅首相がどういう、幹部人事に対する方針、一応明らかにしているようですけれども、それと、環境省の人事の見通しというのはどうですか。
(答)来週中には、いわゆる、なんといいましたか正式には。
(事務方)人事検討会議。
(答)内閣としての人事検討会議が開かれるというふうに承知をしております。
(問)どこが事務局なのですか。
(事務方)官房長官と三副長官でやられる。どこが主催かは分かりませんけれども、その4人でやります。
(答)というふうに聞いています。
(問)環境省の時期はいつぐらいですか。大臣帰って来られてからですか。
(答)僕がちょうど出張になるものですから。ですから出張中に、少なくとも連絡はもちろん取り合うにしても、私の、なんというか承諾なしに決めるということはあり得ないというふうには聞いております。
(問)では、帰ってきてからということ。
(答)もしかしたら、現地の方に連絡が来るのかもしれません。そこはちょっと分かりません。やり方はですね。

(問)メキシコではどのような話をされるつもりでしょうか。
(答)この前、外務大臣に来ていただいて、かなり有意義にかつ、でも時間が足りませんでしたから、エスピノサさんとも是非会いたいと思っておりますし。その後、報道ベースで言うと、いわゆるパッケージの中身の話、彼女自身のアイデアなども出てきてます。ただ、最終的には、条約事務局として案を出したいという言い方も同時にしていますので、その中身について少し突っ込んだ議論をしたいなというふうに思っています。
それともう一つはやはり、この間も申し上げたけれど、会議の進め方ですよね。進め方をとにかく、どういうふうに、ある意味では、前に進めていくかと、皆さんの意見をできるだけ受け止めつつ、進め方如何で違ってくると思いますので。COP10の我が身に降りかかる話でもありますけれど。

(以上)

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