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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

小沢大臣記者会見録(平成22年6月29日(火))


1.発言要旨

 閣議後会見ということで、私からは1点御報告をしたいと思います。昨日、3日間にわたってプーケットで開催された国際サンゴ礁イニシアティブ東アジア地域会合が無事に閉会しまして、「東アジア地域サンゴ礁保護区ネットワーク戦略」を合意したので、公表いたします。本戦略は、海洋保護区ネットワーク形成の重要性が国際的に指摘される中で、アジア地域のサンゴ礁域での取組を推進するため、2008年から我が国が主導して検討してきたものでございます。戦略では、サンゴ礁生態系の保全を進めるために地域の継続的な連携体制を形成していくことや、東アジア地域における保護区の適切な配置や拡充を目指したサンゴ礁保護区ネットワークの在り方を明らかにいたしました。この成果は、COP10においてもサイドイベントの開催などにより紹介していく予定でございます。
 私からは、御報告は以上でございます。

2.質疑応答

(問)カナダでG8首脳会議が開かれました。ここでは、温暖化対策で目立った成果はなかったというふうに聞いております。昨年のラクイラのサミットでは、2050年までに世界全体で、温室効果ガス排出量50%削減、先進国は80%以上削減という長期目標で合意したことに比べると、国際的な関心が低下したのではないかという印象を受けております。小沢大臣はこの点についてどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(答)G8の方は、今具体的な御指摘がありましたが、そういった目標を改めて確認したということでありまして、新たな合意というものはありませんでしたけれども、これは、継続してやっていかなければいけない課題を確認したという意味では、当然ではありますが良かったことだというふうに思っております。それから、生物多様性の話に触れていただいておりまして、2010年は国連の生物多様性年でありということで、そこは新しいものでありまして、そこも極めて重要な指摘を、合意をしていただいているというふうに思います。それからG20の方は、これは昨年のコペンハーゲンアコードを触れていただいておりまして、これは全ての国ということではないのですが、合意及びその実施の、これは正確に言うと、合意に関与したものは合意及びその実施への支持を再確認し、他にも同合意に関与するよう求めるという書き方をしていただいておりまして、ここは半歩前進かなというふうに受け止めております。全体として、その時々のいろいろな課題がありますので、今年は特に、やはり、まさに経済対応の話がメインだったということではないでしょうか。熱意がそんなに落ちているというふうには受け止めていません。

(問)それに関連してなのですが、そうしますとCOP16が今年控えておりますけれども、そういったところのほうに向けて弾みをつけたかどうかという点についてはいかがでしょうか。
(答)そこの細部は聞いておりませんので、また聞かせていただきたいと思っておりますが、コペンハーゲンアコード、G20の場面で確認をしていただいておりますから、そういった意味では、そのことは極めて大きいというふうに思います。

(問)IUCNの調査団が小笠原に今度入りますけれども、改めて日本政府としてピーアールポイント、今期待することをお願いします。
(答)ピーアールポイントというのは、東洋のガラパゴスともいわれているところでございまして、そういった意味では、そういったことをしっかりとアピールしていきたいというふうに思っています。貴重な生物資源の島だということだというふうに思います。私も是非お会いしたいと思っていたのですが、なかなか選挙での応援日程と重なって、難しそうなので、ただ、役所としてしっかり対応してもらうようにしたいと思います。

(問)先頃発表された新成長戦略に関してなのですけども、日本の民間ベースの技術をいかした世界の温室効果ガス削減量13億トン以上とすることを目標とするというふうな記述がありますが、具体的にはこれはどのような取組をイメージしていて、環境省はどういうふうに関わっていくのかというところをお聞かせください。
(答)昨年の成長戦略の中で既に出ていた数字を改めて確認したということでありますが、環境省としてはですね、まず基本法を作り、大きな3つの柱の施策を推進し、更にはまた、いわゆる環境と金融というような仕組みの中で、国民の皆さんが省エネ機器等々をですね、買いやすくするという後押しをし、更にはまた、環境産業をですね、研究あるいはまた開発体制をバックアップすると、あらゆることを考えていきたいというふうに思ってます。

(問)温暖化の国際交渉のプロセスですけれども、G20でも大きくメインの話題に挙がることはなくなってきたというふうにも思われるのですが、大臣は以前、政治的リーダーシップで前に進めていかなければならないということをおっしゃっておりました。5月のドイツでの会合以来、閣僚級の会合というのは今のところは開催されておりませんけれども、新しくプロセスとして、なにか聞こえてくるところはありますでしょうか。
(答)今のところそういう具体的な話は。
(事務方)7月の下旬にメキシコで予定されておりますからそちらに。
(答)私自身は、選挙終わったらメキシコとかですね、そういう関係国に是非訪問して、意見交換、あるいはまた、サポート体制の協議をさせてもらいたいと今思って、計画を作ってもらっているところです。
(問)夏の間に各国回られるということですか。
(答)選挙が終わったら出来るだけ早く行きたいなというふうに思っています。
(事務方)たぶん、7月22日だと思います。
(問)その会合にも大臣出席されるということですか。
(答)その会合の出席も併せてという話だと思います。
(問)その会合は、具体的にはどんな感じの話合いがされるかというのは、もう決まってるんですか。
(答)決まってますか。
(事務方)ちょっとまだ、すみません、そこまでは。
(問)だいたい主要な国には声がかかっていて、実際大臣レベルが来るかどうかは分からないけど、主要な国は集まるということですか。
(答)すみませんちょっとまだ、概要はまた、後ほどお配りするようにいたします。それとは別に行きたいと思って準備はしていたんですけどね。生物多様性も含めて、中南米それから米国のほうも行ってきたいと思ってるんですけど、ちょっと今、計画段階なのでもうしばらくしたら発表させていただきたいと思います。

(以上)

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