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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

小沢大臣記者会見録(平成22年5月18日(火))


1.発言要旨

 私から御報告2点ございます。トキの順化ゲージでの死亡事故の検証委員会の結果が出ました。最終報告書をいただきました。報告書では施設の整備や管理、飼育に関する問題点及び改善方策について、貴重な御提言をいただきました。設計から施工管理、検収そして運用の段階での様々な問題点により、トキの死亡という不幸な事態がもたらされたわけでありまして、今後繰り返されないように、こうした特別の注意が必要な施設に関して、周到な専門的知識が施設の施工、運用などにいかされる仕組みを早急に整備する必要があるとの御指摘をいただきました。委員会の皆様の御指導に心から御礼申し上げたいと思います。今回の繁殖や野生復帰は前例のない未知の取組でありまして、このため天敵の行動など、様々な異常の事態があった場合に、的確に対応し、事故の発現を未然に防止するマネジメントの体制が極めて重要であります。報告書でもその点が不十分であったことを特に御指摘をいただいておりまして、この指摘を厳しく受け止めたいと思っております。また報告書では施設や管理の改善も提言されておりまして、これもしっかり受け止める必要があると思います。このため、担当部局の鈴木自然環境局長を私が呼び、マネジメントが不十分であったことを厳しく注意したうえで、報告書を踏まえてマネジメントの仕組を十分に構築するとともに、報告書の内容を踏まえた具体的な施設の整備管理の改善策の立案及び実施に直ちに取組むように指示したところでございます。また、こうした施設が立地する場所の天敵の状況など、地元の情報を入手することが重要でありまして、現場における地元との連携強化も局長に対し強く指示したところでございます。なお、私自身は閣議の後に鳩山総理と、この結果の善後策を報告しまして、総理から今後十分に注意するように叱正を受けたところでございます。報告書の詳細につきましては、後ほど事務方より出させていただきたいと思います。
 それからUNFCCCの新事務局長が決まりました。コスタリカのクリスティアーナ・フィゲーレス女史に決定したとのことです。お父さんとお兄さんが大統領と、こういう家系の方のようでございます。長年気候変動の交渉に携わってこられ、明るい性格と前向きな交渉姿勢で大変有名だと聞いておりまして、今後の交渉においても新事務局長としての活躍を期待したいと思います。
 また、今朝3時のようですが、今月末の国連交渉に向けたAWG−LCA議長による交渉テキストも発表されたところでございます。朝の3時ということでございすので、今の時点ではよく分析をして臨むように事務方に指示をしたところでございます。とりあえず、私からその2点です。

2.質疑応答

(問)温暖化対策基本法の関係なんですが、先週末委員会を通って、今日、衆議院を通ると伺っておるのですが、野党のほうから審議が不十分ではないかという批判があがっていますけども、それについての受け止めはいかがでしょうか。
(答)我々も野党の経験がありますので、そういった今の野党の皆さんの気持ちは分かりますが、今後のスケジュール等考えるとですね、ぎりぎりのタイミングだと、私は思ってます。国会の運営に関しては、委員長はじめ、理事の皆さんにお願いをするということですが、感想ということであればぎりぎりのタイミングであるんだろうなと、こういうふうに思います。

(問)今、お話ありましたAWG−LCAの議長ペーパーなんですけれども、分析はこれからだということなんですが、コペンハーゲン合意の中身がですね、どの程度活かされているのか、そして、このペーパーが今後の交渉にどういう役割を果たすというふうに大臣として見ていらっしゃいますでしょうか。
(答)中身はね、午前3時だという話でございますので、私のところにはそういうものが出ましたということしかあがってきていないので、もうちょっと時間をいただけませんでしょうか。

(問)トキなんですけども、生まれるかもしれないというような話も出ているんですが、大臣のところにどんな報告があがって、大臣としてどのように受け止めているかお願いします。
(答)これは、大変期待はしているんですけども、あまり期待しすぎてがっかりしてもいけないし、見に行けといってもですね、あまり近づいて迷惑かけてもいけないしと、こういうことで、今やきもきしているというのが率直な気持です。
(問)期待感は高まってますか。
(答)あるんですけど、自分で少しクールダウンしないと。万一ね、そうでなかった時の失望も大きくなるので、出来るだけ冷静に冷静にというふうにしてます。

(問)AWG−LCAテキストについてなんですけれども、日本としてはコペンハーゲン合意を基に交渉を進めるべきだという主張をされていたと思うんですが、今回出来たテキストはAWG−LCAテキストとコペンハーゲンアコードが融合したような形になっているんですけども、詳細な分析は後にして、この点についてコメントをお願いします。
(答)ワーキンググループの皆さん達の一つの世界がありますよね。AWG−LCAにしても、KPにしても。ですから議長としては、そこを有る程度大事にしなきゃいけないと、こういう話は私としても大変よく分かります。今のような意味で、コペンハーゲン合意もそうやって取り込んでいただいているのであれば一歩前進かなと、こういうふうに思います。

(問)以前、ウクライナの排出枠の問題で、日本政府が支払った代金の行方が分からなくなっているという話があったと思うんですけども、調査されるという話を伺ったのですが、その調査状況というのは、今後政府としてどのように対応されているのでしょうか。
(答)先般、ウクライナに派遣をしておりました森谷審議官も帰ってきておりまして、それは、概要を早急に出させていただきます。早急に概要を出させていただきますが、結論から申し上げると、ウクライナ政府は、報道されたような紛失したという資金は、しっかりと金庫の中にあるというふうに言っておりまして、温暖化対策のプロジェクトに使っていきます、ということのようでございます。その金庫の金まで見せろというわけには、これは外交上できませんし、今政府として、そういう正式な回答があったということを受けて、あとはそれを見守りたいと思っているところです。

(問)事業仕分けで、環境省関連の、確か今日正式に決まると思うのですが、2つの団体が挙がっているかと思うのですが、その点についてどうお考えでしょうか。
(答)事業仕分け、どちらの方ですか。
(問)後半戦の方、日本環境協会と水関係の団体が確か挙がって。
(答)公益法人関係ですか。
(問)公益法人です。
(答)とにかく事業仕分けに関しては、いつも申し上げているように、国民目線でしっかりとやってもらいたいと。役所の方の皆さんたちにも色々と、役所なりの考え方が有るのだとは思うけれども、まず国民の目線で見たときにどういうふうに見えるかということは、少なくても大事にして欲しいと言っておりますので、そのまま、ありのまま、しっかりとやっていただいて、その上で、いつも申し上げているのですが、事業仕分けはそれで100%現場で決まるという話ではなくて、あとは最終的には政治判断という話になるわけです。まずは、その事業仕分けをやっていただいた結果を見てから判断したいと思います。
 
(問)前回の事業仕分けで、環境再生保全機構の予防事業の抜本的な見直しを求められたと思うのですが、その見直しの進捗状況はいかがでしょうか。
(答)私からも、それはしっかりと見直して、来年度からそういうことがないようにするようにという指示を出させていただいて、今それを、来年度からの話になると思いまが、具体的な取組をしていただいているという段階だと思います。

(問)トキの検証委員会なのですが、これまでの最終報告がまとまったわけなのですけれども、改めて検証の中身について、どのように大臣として評価をしているのかという点と、3次放鳥に向けての見通し、どのように考えておられるのでしょうか。
(答)まず2つポイントがあったと思います。
 その1つは、いわゆるハードの物理的な問題で、ある意味ではこれは初めてのケースだったので、天敵の侵入というような話の意識が希薄であったと。無かったというまではいきませんけれども、いわゆる、トキが逃げない、トキが外に出ないということへの意識はあったのですけれども、逆に、外からの天敵の侵入という意識があまりにも希薄であったという問題だと思います。でありますので、そこのところは物理的にしっかりと防ぐという指摘をいただいていて、そこは今もう、ほぼそれに沿った形で事業発注をお願いする段階になっています。で、来週の26日に発注するという形になります。
 それからもう1つは、こんどはソフトの方で、これは御案内のように国の管理を新潟県に委託をするという形になっていて、責任の所在を含めて役割分担がはっきりしなかったということでありますので、今回出していただくものにも書きますが、まず増員を、環境省として1人、いたします。今1名自然保護官が行っているのですけれど、加えて年次のもう少し高い、40才前後の人間を増員をいたしまして、その人が全体を統括するということで、役割分担をはっきりさせたいと思っています。これは新潟県とも了解済みでございます。そういった形を含めて役割分担の、正にソフトの部分をしっかりと見直すようにというのが、私からの鈴木局長への指示だということです。
 ですからそのハードの面とソフトの面と、それに加えてもう1点ありますね。もう1点、地元の情報、これが希薄だったので、あまり近づかない方がトキを安心させるためには良いという話のため、かえって地元の皆さんとの交流が阻害されている面があって、これまでも様々な、例えばニワトリなんかの被害があったのですが、そういった話がしっかり、トキの問題にもなりうる話として考えるということになっていなかったという反省がありますので、地元の皆さんとの連携をしっかりやれるようにと。この3点ですね。
 それからあと放鳥に関しては、これは6月2日に「トキ野生復帰専門家会合」「トキ飼育繁殖専門家会合」合同で開催をさせていただきます。放鳥に関してどういう対応をしたら良いか、専門家の皆さんに議論をいただきたいと思っております。結論はそこの議論を踏まえてということになりますが、スケジュール的には、来週そのケージの修理を発注し、7月の頭にはそれが出来る。で、6月2日にその会合をやって、もし放鳥が望ましい、あるいはできるということになれば、物理的にはだいたい秋の放鳥まで3カ月余裕がありますので、スケジュール的には十分可能な対応になっているというふうに思っています。

(以上)

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