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大臣記者会見・談話等

小沢大臣記者会見録(平成22年4月30日(金))


1.発言要旨

 おはようございます。閣議後会見ということで2点申し上げたいと思います。
 まず、水俣病の慰霊式への出席についてであります。もうすでに貼り出しをしていただいているので日程は申し上げませんけれども、慰霊式に参列をしてまいりたいと思います。和解の基本的合意、救済措置の方針の閣議決定を経て、この日を迎えられることに対する安堵の気持ちと、また能う限り全ての被害者の救済に向けて、引き続き努力を尽くさねばならないという決意を持って参加をしてまいりたいと思います。明日は、この間陣頭に立って努力をしてくれました、田島副大臣、小林事務次官、西尾特別参与以下、関係者と心を込めてお祈りをしてまいります。
 それから2点目ですが、ドイツ、オーストリア出張についてでございます。これももう貼り出しはしていただいているのでしょうか。
(事務方)はい。
(大臣)では細かいことは申し上げませんが、前から申し上げておりますように、2日から5日にかけて、ドイツ、オーストリアを訪問します。
 ドイツでは、ボンで開かれます閣僚級会合に出席をしてまいります。温暖化に対する閣僚級会合です。この閣僚級会合ではスピーチを求めておりまして、そのスピーチの時間は取れたようなので、私としては日ごろから申し上げておりますような、今後の進め方、あるいはまた、さらに詰めなければいけない論点、付け加えなければいけない論点等々、そういった点をしっかり言ってまいりたいと思います。
 また、国連工業開発機関の幹部との意見交換を、オーストリア農林環境水資源省のベラコビッチ大臣との会談等も行なってまいります。以上でございます。

2.質疑応答

(問)明日水俣の慰霊式に出席ですが、総理もメルマガで出席の意向を公表されて、国としてお詫びを申し上げたいと仰っていたようですけれども、その点に関して今日、閣議及び閣僚懇で何か御発言ありましたでしょうか。
(答)直接総理日程に関しては、今日はありませんでした。総理日程というのはそういうものらしくて、ですから今日発表になるのではないでしょうか。私、午前中にその打ち合わせには一応行く予定です。

(問)救済策の受付ですけれども、準備の方は順調に進んでいるのでしょうか。
(答)そう聞いております。ですからいわゆる開所式、受付の開始の式を行ってきたいと思っています。

(問)ボンへの出張ですけれども、先ほどいくつかの論点をということだったのですけれども、大臣として特に主張されたいというのはどのような点についてでしょうか。
(答)まず、コペンハーゲン合意を出発点にこれからの国際交渉を進めるべきであるということ、それからコペンハーゲン合意の中で足りなかった部分は、いわゆるMRVのところをさらに詰めるべきだということ、それからこれはまだ記載そのものが無い話でありますけれども、いわゆる国連のCDMの拡充について等々を言ってまいりたいと思います。

(問)4月末にトキの孵化が見込まれていたのですけれども、ちょっと残念な結果に最初のペアはなったのですが、それに対するお気持ちをお聞かせください。
(答)正直言って本当にがっくりしました。ただこれは、我々が手助けをしてあげるということは、見守ることしかないので、後は本当に無事孵化が行われるように、見守りたいということだと思います。

(問)野生の厳しさみたいなものをお感じになりましたか。
(答)そうですね、やはり人工飼育というか、人工的な方は次々と孵化が進んでいるのに比べると、なかなか難しいというのは、そういうことかもしれません。

(問)一昨日の三役のブリーフの後もちょっと御質問させていただいたところなのですが、改めてということだったのでもう一度お伺いしたいのですが、民主党の小沢幹事長に対する検察審査会の起訴相当の議決について、まずどのように受け止めていらっしゃるのかというのをお尋ねしたいのですが。
(答)御本人も結果に驚いているという話がありましたが、私自身も率直に言ってそういう第一印象でした。それ以降今日に至るまで、まだ検察の方の動き等もあまり見えておりませんので、当然、ですから検察としてはそれなりの対応をしなければいけないということになるのでしょうから、そういう動きを見守っていきたいというふうに思っています。

(問)参議院選挙が近づいていますけれども、その辺りへの影響についてはどう見ていらっしゃいますでしょうか。
(答)率直に言って、影響が無い訳ではないと思っています。ただ直接的な対応は、これは党並びに選対等で行うべき話だと思っておりますので、閣僚としては、精一杯いわゆる政策部分で頑張って、そういったところを挽回したいという思いです。

(問)あともう一つ、これに関連してなのですけれども、民主党を中心とした議員の方々で、検察審査会制度の見直しを求めるという議員連盟を結成されているのですが、こういった動きについてはどのように見ていらっしゃいますでしょうか。
(答)すみません、それはちょっと正直言って知りませんでした。で、いろいろなそういう見直しの動きというのは、事業仕分け含めて、社会的な制度を見直していくことは必要かもしれませんが、目の前の話でいきなりやっていくといろいろなことを言われがちになりますよね。ですから、そのことの是非の判断は、ここは落ち着いて、もしされるとしても落ち着いてした方がいいのかなというふうには思います。

(問)ボンの会合なのですけれども、大臣として期待されていることをお聞かせください。
(答)やはり閣僚級で集まると、いわゆる事務ベースでコツコツと積み上げていく、それも私は大事だと思っているのですけれども、やはり政治的な判断を加味して議論が行われるわけですよね。そういった意味では、一つの積み上げの作業と離れて、逆にCOP16に向けて、今いったい何が必要なんだという観点で議論をしてみたいし、皆さんがそれに呼応してくれるとありがたいというふうに思っています。国内でいろいろな、当然、関係各省ありますから、環境省だけでなくて、経産省、外務省、それから農水省始め関係各省ありますので、いろいろな意見はあるのですけれども、私としては、とにかく車が前に進むように、思い切ったことを言ってきたいというふうに思っています。
(問)思い切ったこととは。
(答)少なくとも、コペンハーゲン合意を前提に進まなければ、日本というのはなかなか国内の中では、厳しい意見が多いですよという話も率直に言いたいと思っておりますし、なおかつ国連のCDMを越えた枠組というのは、ある意味では各国、各地域の中で起こっていますよという話も率直に言ってきたいというふうに思っています。

(問)もう一点関連してなのですけれども、先日、中国の温家宝首相と、EUのバローゾ委員長が、温暖化に関して閣僚間のホットラインを設けるという話がありましたけれども、先日も解振華さんがこちらに来られた時に、小沢大臣の方からお話があったように、閣僚間で協議を設けていくという話があったのですけれども、そちらの進捗状況はいかがでしょうか。
(答)そちらはまだ直接動いておりませんけれども、私の方はですね。ですから、そういう話になっていく、そういう傾向はありますよね。だからそのためにもやはり、途上国、新興国含めて、あの場面で前へ進めるという意識を持ってもらわないと、それぞれそういう二国間あるいは地域間の話で終わってしまうということになるのではないでしょうか。

(問)関連なのですが、今、国際交渉において、COP16の悲観論というのが全体的に広がっている状況だと思うのですが、今回のボンでその状況を少し変えてというか、打開するような方向が見いだせるとお考えですか。
(答)常に私は前向きに頑張ってまいりたいと思いますが、見通しという点でいうと、そう簡単ではないというふうに思います。ボンの会合があったからといって、ガラっとそこで雰囲気が変わるかといったらなかなか難しい。ただ、そう変わるべく、もちろん最大限の努力はしたいと思いますが。

(問)水俣のことを尋ねるのですけれども、村山談話の時には謝罪ということが、遺憾の意まではいかないけれども、述べていたかと思うのですけれども、今回鳩山首相が現地に行くという、現地で謝罪をしたいということの意義をもう一度説明していただけませんでしょうか。
(答)やはりそれは、命を大事にする政治という、まさに鳩山総理の姿勢そのものではないでしょうか。あと、そういう思いの強さと、それからある意味では鳩山さんのフットワークということだと思いますけれど。中身は、もちろん、国としては、拡大を止められなかったその責任ということになるわけで、そこは村山談話の時と比べてどうかといっても、そこの部分はそんなに大きく変わっているというふうには思っていないのですが。

(問)国の加害責任という部分について、もう少し踏み込んでいるというふうな認識、最高裁判決の後なので、そういう認識でいるのですけれども。
(答)直接現地に行って、拡大を止められなかったことへの責任をお詫びをするということです。それをはっきりさせたいということだと思います。

(問)もし違ったら申し訳ないですけれども、村山談話の時は、私的意見だったと思うのですが、今回初めて公式に総理として、こういう拡大責任についてお詫び、謝罪をするということについての重みというか理由付けについてはどうなのですか。

(答)村山談話の時も総理としてでしょ。
(事務方)もちろんそうです。
(問)そうですか。今回改めて総理が現地に歴代首相では初めて行くということで、政府としての意味、総理が行くことの意味を改めてお願いします。
(答)やはりそれは、命を大事にする政治という総理自身の思い、その気持ちで行かれるものというふうに思っています。

(問)政府としてのですか。総理が、命を大事にするという。
(答)政府として、そういう政治を目指しているということの中での行動だと思います。

(問)村山談話の時は、閣議決定をすることで政府全体の意思だということを確認されていると思うのですけれども、今回は閣議決定をされるお話というのは出ていないのでしょうか。
(答)そこは、その時点から変わっていないということではないでしょうか。

(問)国連CDMの拡充と言われているのですけれども、具体的にどのようなイメージをお持ちなのでしょうか。いわゆる原子力やCCSを加えるということなのか、二国間協定みたいな、直嶋大臣が言われているようなことが想定されているのか。
(答)原子力を加えるというのは私の認識の中にありますけれども、更に、二国間という話は国連という話とはちょっと違う話だと思いますけれども、もう少し使い勝手を良くするというふうに思っているので、まあ、条件緩和です、CDMの、というふうに思ってます。

(以上)

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