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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

小沢大臣記者会見録(平成22年3月5日(金))


1.発言要旨

 本日の閣議の件をまずは御報告いたします。廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律案について閣議決定を行いました。これは、廃棄物の不法投棄等の不適正処理の問題や廃棄物の循環的利用の確保が必要という課題を受け、廃棄物を排出する事業者による適正な処理を確保するための対策の強化、罰則の強化であります。適正な循環的利用の確保等を行うものであります。特に熱回収を将来的に廃棄物処理施設で行っていきたいと私は思っておりまして、そういったことの準備段階として、熱回収施設の設置者に対する都道府県知事の認定制度の創設というような話もこれは前向きな話として盛り込ませていただきました。
 それから2番目に循環型社会形成推進基本計画の進捗状況の第2回点検結果に関して、中央環境審議会報告の閣議報告を私からさせていただきました。点検結果によりますと我が国が資源を投入して生み出したGDPの値として把握している資源生産性が着実に向上するなど達成状況は概ね順調と評価されていますが、一方、温室効果ガス25%削減目標も踏まえた循環型社会づくりに向けて3Rの取組等を強化すべきというような指摘もなされております。こういった指摘を踏まえて、3Rの推進や廃棄物の焼却による熱回収、地域での循環産業の育成などの取組をさらに加速してまいりたいという報告を私からいたしました。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)基本法の話なのですけれども、当初は5日、今日閣議決定を目指してということだったと思うのですけれども、改めて来週以降というか、閣議決定に向けてどういうスケジュールでというふうにお考えでしょうか。
(答)5日というのはできうればという話で、12日が閣法の提出期限だということを頭に入れて、ある意味では作業を進める手順として余裕を持ってそこに押し込んできたつもりでありますから、そういった意味では私の頭の中ではそれほどいわゆる遅れたという話ではありません。そういうことの中でできうる限り各界の皆さん方の意見を聞きたいということを、その1週間を活用してやらせていただきたいと思っておりまして、今日環境省の方では審議会を開かせていただきますし、更にまた月曜日には連合と政府の定期協議の場がございます。そういったものを受けてこの一両日の間に環境省の方も政策会議をやらせていただきましたし、経産省も政策会議をやらせていただいているという話の中で、そういった意見を十分に踏まえて直すべきところは直しながらやっていきたいと思っております。そうなりますと月曜日の連合、政府の定期協議を受けて私の方としては今、内閣官房の方にできるだけ早い時点で副大臣会合を開いて、副大臣会合で詰めるべきところを詰めて、そして詰められないところは閣僚委員会に上げて、上の方で決定をしていくという段取りで今お願いをしているところであります。

(問)今週末水俣の方に行かれることになるかと思いますが、改めてどういう話し合いをしてきたいかということを教えていただけますか。
(答)これはもう何度も申し上げているとおり、和解協議の方もあるいはまた特措法による救済の話も、ある意味では条件を固めていく大事な局面になってきていると思っておりますので、私としてはしっかりと現地に赴いて、現地をこの目で見ながら関係者の皆さんの御意見をしっかり承って、最終、私としてなすべき判断はさせていただきたいという意味であります。

(問)今朝の報道で、カドミウムに汚染された土壌で生産された作物を環境省が調査しながら厚労省側に伝えていなかったというものがありましたが、事実関係と受け止めをお願いします。
(答)私も報道を見て、今報告を受けたばかりでありまして、一つは報告によればそのこと自体は提出する義務的なものではなかったということと、それからその調査の報告が食品基準の検討作業に影響が無いのではないかと思っていたとのこと、そしてまた、厚労省の方でもそういう認識もあったようでありますが、委員の皆さんの中からそういった話も出た中で、そしてその前にでしょうか、改めて事務局には報告は出していたようでありますけれども、実際それが本当に活用できるのかどうかも含めて、少しまずは大至急調べてやりたいと思っています。当然のことながら、情報は各省間で本当に共有すべき話は、大いに連絡をしなければいけないと思っておりますし、そういった指導と言いますか、私からも部局には申し上げていきたいと思いますが、まずとにかくどういう状況でそれを出さなかったのかを含めて、もう少ししっかり調べたいと思います。

(問)何らかの指示は出されたのでしょうか。
(答)今、それを調べさせてもらうのでという話を今日の時点でもう一回、きちんと報告を聞きます。

(問)基本法の話なのですけれども、大きく論点が2つ残っているかと思うのですけれども、
これが副大臣級でまとまらない場合には、やはり総理の裁定を仰がれるというような受け
止めでよろしいでしょうか。 
(答)そういうようにならないように出来るだけ私のところで頑張りたいと思っているのですが、可能性は無いわけではありませんね。総理の方は手ぐすねを引いて待っているという感じですね、逆に。

(問)先ほど大臣がおっしゃったスケジュールでいきますと、やっぱり閣議決定というのは12日になりそうな感じでしょうか。
(答)12日になります。いわゆる実務的作業が何日かかかると法制局の関係のがありますので、9日はさっき申し上げた連合との定期協議を考えると9日は無理という話になります。

(問)今日の中央環境審議会で、どういう議論を期待したいですか。
(答)もう、いわゆる基本法を作らせていただくというのは、先ほどの審議会で申し上げてありますから、最終局面のそういった議論に対して、中環審の委員の皆さんからの意見を是非聞かせていただきたいと思っています。私は多分出られないのだと思いますが、政務三役で出られるように今調整を官房長の方には指示をいたしました。まだ、結論を聞いておりませんが。

(問)廃棄物処理法の改正なのですけれども、特に罰金を3億円にまでに引き上げる狙いというのを改めてお聞かせください。
(答)やはりこれは抑制効果ですね。ちょっとやはり、ここのところそういう事案が大変多かったので、そういったことでとにかく抑制をしていきたいと思っています。

(以上)

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