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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

小沢大臣記者会見録(平成22年01月12日(火))


1.発言要旨

 遅くなりましてすみません。今日は閣議が14時からということで、具体的な中身の報告は平野官房長官の方からあると思いますが、いろいろと意見交換をしようということで各省庁今年の課題とか、あるいはまた予算をやり、また政策を遂行してきた中で改善すべき点等々の意見交換をやったとこういうことでございます。そのあとまたこれから申し上げるチャレンジ25のキャンペーンの総理との打ち合わせがあったものですから、どうしても予定がずれずれになりまして遅れたことをお詫び申し上げたいと思います。お手元に資料はいってますね。もう既に明日のお昼までの登録ということでプレスの皆さん達には資料をお流ししているはずですが、14日11時から官邸大ホールで「チャレンジ25キャンペーン」キックオフ・イベントを行います。出席は、そこにありますように各界有識者、著名人ではなくて有識者、加山雄三さん、前東大総長の小宮山宏さん、サッカー代表監督の岡田さん、女優の上戸彩さん等々、それから環境省で言えばエコファースト推進協議会という会がありますけれども、いわゆる企業の皆さん達からはいろいろな区切りをつけないとなかなかキリがありませんので、エコファーストの参加企業の皆さん達。それから温暖化の問題ですから気象問題ということもあって、気象キャスターの皆さん方にも声をかけてやらせていただきます。中身は、それはその時ということだと思いますが、今まで政府として補正、あるいはまた来年度予算等々で出させていただいている方針の中で国民の皆さんにも是非協力を賜りたいと、一緒になってチャレンジ25をやっていきましょうという案件を6分野、「チャレンジ25」ですから25項目にまとめて発表させていただくということであります。これはあくまで政策と言えば政策でありますが、どちらかと言うと国民運動、広報という観点で対応させていただいております。
 それから2つめの話で、もう既に新聞報道を今日もなされておりましたが、昨日、水俣病の訴訟原告の不知火患者会が総会を開いて和解協議に入ることを意思決定されました。国としてもこれを重く受け止めまして、熊本県、チッソと相談した結果、国としても和解協議に入る意思があることを表明させていただきたいと思います。今後の方針は、15日に多分なると思いますけれども、15日の日に裁判所の方にその意思を伝えるということになります。今年の抱負でも申し上げましたけれども、特措法に基づく救済あるいはまた裁判での和解、このバランスをしっかり取りながら全面解決に向けて努力をしてまいりたいということでございます。
 とりあえず私からは以上申し上げました。あとは皆さんの方から何かありましたらお答え申し上げます。

2.質疑応答

(問)不知火会との、不知火会が11日に協議、和解に向けた決定ということでやられたと思いますけれども、会の側には何かお話し合いというのは進んでいるのでしょうか。

(答)この間ですね、不知火会だけではありませんけれども、皆さん御案内のように田島副大臣がこの問題を担当していただいて大変努力をしていただき、いろいろな場面場面で話し合いを継続してまいりました。そういったある意味では結果として、このようなお互いある意味では阿吽の呼吸でこういう形を取ることができたと承知しております。

(問)11日以降は、つい先日なのですけれども、それ以降は特に。

(答)今のところはその報告は受けておりません。

(問)あとそれに関連してなのですが、前回の記者会見でチッソが10月1日に分社化をするということを社内報で宣言したことに関連して改めてどんな感じのことを思うか御所見をお願いいたします。

(答)実はあの時はここでも申し上げましたように、その記事そのものを読んでおりませんでした。大臣室に戻ってすぐに読ませていただいて、表現ぶりに私としても引っかかるところが幾つがございまして、そういった意味ではまずどういう趣旨、どういう思いでああいうことをなさったのか、それをきちっと問い質していただきたいという指示を出させていただきました。事務局の方にですね。結果としてチッソの会長がお見えになりまして、これは向こうの方からのお申し出というように承知しておりますが、お出でになりまして、不快感を与えたことに関しては陳謝をさせていただきたいということでございました。私どもとしては、とにかく大変微妙な時期の中でそういった気持ちをある意味では痛めるような話は遺憾だということはお伝え申し上げました。陳謝がありましたので、とにかく昨日の正にその会合も含めて、その状況を注視をさせていただいたということでございます。昨日の会合も先ほど申し上げたような結果になりましたので、これがまたいろいろなことが起これば対応したいと思っておりますが、とりあえず、今の時点ではその陳謝を受け止めて様子をしっかり見守ってまいりたいとこういうことだと思います。

(問)確認ですけれども、和解勧告案を求めるということになると思うのですが、それはチッソと県とも一緒に同じ枠組みの中で求めていくということでしょうか。

(答)はい、そうです。

(問)国としてその和解協議入りを決めた理由というものを教えていただけますか。

(答)とにかく私どもとしては、一日も早い、早期の解決、本当に苦しまれている皆さん達の全面解決に向けて努力をしたいというのが基本方針でございまして、そういった中で鳩山政権ができ、更に言うとその前に特措法ができ、特措法の中には早期の全面解決という趣旨があるのは皆さん御承知のとおりですけれども、そういった法の精神に基づいて様々な協議を続けてきたわけであります。そういう中で患者側の皆さん達も和解協議に応ずる、そういう状況もあり得るという判断を私達もさせていただきましたし、私どもとしても特措法も早く内容を決着しなければいけませんけれども、いつも申し上げているようにそれがバラバラになると、これは結果的としていい結果に繋がらないと思っているものですから、そういった意味ではちょうどいい時期かなと判断をしたということであります。

(問)総理にお会いになられて、平野官房長官にもお会いになられていると思いますが、この和解協議に入るという方針については、何か確認はされたのでしょうか。

(答)報告はいたしました。今日ではありません。近々そういう可能性がありますということで報告は申し上げました。

(問)総理の了承も得ているということですか。

(答)了承というか、「上手くいくといいな」という言い方をされました。「しっかりとやってくれ」と言われました。

(問)県とチッソと相談されたのは今日なのですか。昨日の結果を受けてということでしょうか。

(答)はい、そうです。

(問)具体的に県とチッソも和解協議に入りますという対応を取られているのですか。

(答)はい、そういうことです。

(問)今日の閣僚懇談会ですが、大臣の方からどんな提案をされたのですか。

(答)そこはですね、どうでしょう。あまり言わない方がよいのではないかと思うのですが、平野さんが一括して記者会見をされていると思うのですが、若干、機構改革を含めての話でもありますので、ちょっとそれはまた平野さんの会見を確認した後でまた必要でしたら次回にでも申し上げたいと思います。

(問)水俣の話なのですが、不知火患者会は和解協議の場で現行の救済制度の救済対象から外れている地域とか、年齢の方の救済についても求めていくという考え方を示していますけれども、これについては大臣はどうお考えですか。

(答)この間、基本方針を出させていただきましたが、それに則った形で対応したいと思っておりまして、あと具体的な話に関しては、またそういった状況に照らして判断していきたいと思ってます。ただ、基本方針で示したそういった考え方に則って対応していくことになると思います。

(問)チッソの後藤会長が陳謝されましたけれども、その陳謝された部分というのは、「桎梏から解放される」という表現について陳謝されたと思うのですが、分社化の予定日を10月1日とおっしゃったことに関しては、できるだけ早く進めたいと記者団におっしゃっていますが、それについてはいかがでしょうか。

(答)そこは救済を第一に考えるという話が私どもの立場で、それもお伝えをしたと承知しております。会長は会長なりの経営的な判断で言ったのかもしれませんが、そこも含めて本当に微妙な時期なので、今後とも慎重な対応を願いたいなと思っております。

(問)不知火患者会の一人当たりの総額が850万円の損害賠償で、特措法の150万~260万と随分差があると思うのですが、その辺については現段階ではどうですか。

(答)これからですね。

(問)和解協議の中でということですか。

(答)はい。

(問)改めて5月1日には救済制度をスタートしたいというお考えにはお変わりはありませんでしょうか。

(答)その5月1日の慰霊式までには何とか決着を目指してやって参りたいと、その思いに変わりはありません。

(問)チャレンジ25ですが、今日、総理と打合せをされたということですが、何か総理から特別な指示とかはありましたか。

(答)いろいろありましたね。具体的なものが。またそれは当日、総理からも御発言があると思いますので楽しみにしていてもらえませんか。事前にあまりいろいろ言うと勿体ないので。

(問)これは、家庭部門での対策ということを限定しているのですか。

(答)主に家庭、それから企業、いわゆる日々の暮らしの周りということです。

(問)そうすると会社での取組なんかも含めてですか。

(答)いわゆる会社の中の例えば冷暖房の設定とか、そういう意味では企業の話もあるのですが、あくまでもそういった暮らしの話が多いですね。

(問)メンバーを選ばれた時の決め手とかはありますでしょうか。

(答)できるだけ幅広くと思っておりまして、そういった意味では年齢的にもそういう風になっているのかなと思います。ただ、私は正直言ってテレビとかはそういうものは殆ど見ない人なので、加山さんはもちろん知っていて、私の知り合いだったので私から直接お願いしましたけれども、あとの方は正直言って誰もわかりません。

すみません、広報の皆さんがいろいろ工夫をして選んでいただいていると思っております。

(問)ちなみに加山雄三さんは何か温暖化対策をやられていた経緯はあるんでしたっけ。

(答)温暖化対策ではないのですが、海の浜辺を綺麗にする運動の理事長か何かをされておりまして、私の友人が紹介をしてくれまして、何回かコンサートも行ったりしていて、そんな関係で、御承知のように海が好きで、スキーが好きで自然を凄く大事にする方なのでちょうどいいのかなと思ってお願いをしたら、2つ返事で引き受けていただいたということで、大変有り難く思っております。明後日までの海外予定をわざわざ短縮して、今日お帰りいただいて、出てくれるということでありまして、ボランティアです。

(問)細かくて恐縮ですが、水俣の問題ですが、不知火患者会との訴訟について和解協議をするということでよろしいのですよね。熊本と大阪でもやっているのですが、大阪の方は。

(事務方)全然別の訴訟でございますので、不知火だけです。

(答)不知火だけです。

(問)不知火の患者会が大阪でも提訴されているのですが、それも対象になるという考えですか。

(答)違います。

(問)違うのですね。熊本地裁で提訴中の訴訟ということですね。

(答)はい。

(問)別件ですが、今日午前中に首相と国連のパン・ギムンさんが電話会談をしたという話の内容については聞いておりますでしょうか。

(答)何も言っていませんでしたよ。

(問)閣議でも特におっしゃっておりませんでしたか。

(答)はい、それは何も言っていませんでしたね。

(問)その場では国連でパン・ギムンさんが提訴されている新たな気候変動のパネル、これに対して日本としては協力していきたいというお話し合いがされたやに聞いているのですが、これに対して大臣としてはどうお考えですか。

(答)それは前から申し上げているように、やっぱり何らかの改革が私は必要だと思っておりますから、そういった提案は歓迎ですね。

(問)その辺りで以前の会見で外務省とも日本としての考え方を詰めていきたいとおっしゃっておりましたけれども、進捗状況はいかがでしょうか。

(答)外務省もかなり疲れておりまして、実際に会合も持たせてもらいましたし、今後も持つ予定でおります。あとは前から申し上げているように竹本審議官に国連にも行ってもらうつもりでもおりますので、少しいろいろな情報を取り、動きを加速していきたいと思っておりますが、まだ具体的にこういう形でという話には至っておりませんが、何とかそこは有意義なものにできるように努力をしていきたいと思っております。

(以上)

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