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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

小沢大臣記者会見録(平成22年01月08日(金))


1.発言要旨

 今日の閣議は、御報告すべきことは、常会の招集を18日からということで決めました、閣議案件は以上でございます。
 それからあと私の方から申し上げておきたいのは、お手元のところにありますチャレンジ25キャンペーンキックオフイベントの開催についてということでございます。開催概要とありますが、1月14日11時から11時半ということで、総理官邸大ホールにおきまして開催されますので、ちょっと楽しみにしておいてください。
 あと裏側にいきまして、気象キャスターの皆さんに、やっぱりこのチャレンジ25キャンペーンの一環として、いわゆるメッセンジャーというお願いをしたいと思っておりまして、そこにありますように先ほど申し上げた官邸に先立って、10時から10時15分にここで行います。気象キャスターで既にテレビでずっと活躍をされてる皆さんたちばかりでありまして、16名程度ということでございます。
 あと具体的な名前は第二報を、来週の火曜日ですが12日の後やらせていただきたいと思っておりますが、応援団というのを作らせていただきますが、応援団キャプテンを加山雄三さんにやっていただくことになりました。それだけ御報告をしておきます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問) 昨日、COP10に向けて日本提案という形が決定されたと思うのですが、それについてのまた改めての所見というものを聞かせていただければということと、その中で2050年までに生物多様性を現状以上に豊かにするというような内容が盛り込まれていたと思うのですけれども、まずなすべきことというのはどういうことなのでしょうか。

(答)昨日、田島副大臣の方から詳しく皆さん方にも発表させていただいたと思っております。ですから私は個々の話というよりも、このCOP10は昨日もお話があったかもしれませんが、自然との共生、日本という国のこれまでのあり方を含めて、SATOYAMAイニシアティブという話を、ひとつの提案の中に盛り込んでおりますけれども、それはまさにそのシンボルでありまして、どちらかというと西洋的には自然と人間というのは対峙するという感覚もあったやに承知をしておりますけれども、日本の場合は、そこがまさに共生して融合して生きてきたということでありまして、そういった日本の今までの生き方・理念みたいな話を出せていけたらいいなという風に思っております。
 提案内容はもう皆さんにお配りしていますが、中長期の2050年、短期の目標、あるいはまた個別目標という話で出させていただきました。御承知のように日本提案がそのまま全部受け入れられるという話ではありませんけれども、これは条約事務局の方への提案という形になりますが、議長国でもありますので、そういった意味ではしっかり受け止めてもらいたいという風に思っております。

(問)確認なんですけれども、18日に国会が始まるということで、その中で地球温暖化対策法、基本法も提出されると思うのですが、家計負担の再試算なんですが、あれっていつぐらいにどういう形でまたあげられるのか確認いいですか。

(答)この前も申し上げましたけれども、3月の頭に法案を提出するという話になると思います。閣法の提出期限ですね、それにあわせてロードマップという話をつけたいと思っておりまして、その中で発表させていただきたいと思ってます。
 ただこれも繰り返しになりますが、いわゆる前回やったような形での一般均衡モデルみたいなシミュレーションはやりません。また違った手法で考えたいと思っております。

(問)水俣に関連してですけれども、チッソが年頭の社報で10月1日の分社化を目指すというようなことが書いていて、救済方法が発表され次第その手続きに入って大臣の認可を待つということを後藤会長が宣言されているのですが、これについてはどうお考えですか。

(答)すいません、その報道そのものは知らなかったのですけれど、とにかく先週も申し上げましたように、5月の慰霊の日を一つの区切りとして頭において、とにかく全面解決に向けて今年は頑張りたいと思っております。そうした中でのチッソへの対応ということになるのでしょうが、そこのところは、まだ細かいことを承知しておりませんので、とりあえず私としては、まさに水俣そのものの全面解決に向けて頑張りたいということにとどめさせていただきたいという風に思います。

(問)チッソの社内報の中身の話をしながらで恐縮なんですけれども、分社化は救済の第一段階だと。つまり法律で書かれている3年以内の救済の第一段階であるという風な解釈をされているようなんです。政府の説明では、今までは救済がすべて終了してから分社化に至るという風な説明だったのですけれど、少し齟齬があるように感じるのですが、その点は意思疎通はきちんとできてるのでしょうか。

(答)ちょっとすいません、そこは承知しておりません。また次回にでも話をさせてください。

(問)今の関連なんですけれども、まだ救済措置方針の固まっていない段階で、いわゆる分社化、新事業会社の営業開始を10月にも目指したいということを表明しているわけなんですけれども、当然ながら被害者団体の反発が予想されますが、これが救済に与える影響についてはどのようにお考えですか。

(答)確かに、今おっしゃられたようなことは十分予想がされると思います。ただ私自身、その社内報という話を知らなかったものですから、ちょっと何とも今の時点では答えようがないです。

(事務方)事務方にも、まったく10月という話はきておりません。勝手に言われたことは言われたらしいのですが、社内報でですね、事務方にもまったく話はきておりません。

(問)チッソの方に確認というか、社内報として紙として印刷されているものが出ているわけですから、環境省として確認をされるのでしょうか。

(答)改めて中身を見て、そして確認が必要であれば指示を出したいと思います。

(問)指示とおっしゃるのは。

(答)だから環境省として確認をするという、どういう意図でという話ですよね。中身をちょっとまず見させてもらいたいと思っております。

(問)チャレンジ25なんですが、今チームマイナス6というのをやっていますが、このチャレンジ25というのは、ちょっとイメージがわかないのですけれども、どういうことを、チームマイナス6と違っていることを具体的に目指されているのでしょうか。 

(答)簡単に言えばチームマイナス6を大幅に、目標値そのものが変わったわけですから、大幅に変えてですね、新たな国民運動として展開をしていきたいということであります。
 具体的な話は当日発表したいと思っておりますけれども、とにかく国民と一体になったCO2の削減という話を一環して鳩山総理始め我々言ってきておりますので、そういったことをしっかりと国民の皆さんに伝達・お願いをし、国民とともにとにかく国が一丸となって25%カットに向けて歩んでいきたいと、そういう活動にしていきたいという風に思っております。全国規模での各地でのシンポジウム、それには応援団の皆さんたちにも加わってもらいながら展開をしていきたいとも思っておりますし、そういった国民運動的な盛り上げをやってまいりたいということであります。
 同時に政策は政策で、さっきから話が出ておりますように、基本法の話で3月に向かっていきますから、こちらの方はこちらの方で国民運動的なキャンペーンをやっていきたいということであります。

(問)政策立案過程なのですが、また改めて閣僚委員会を動かしていくということになるかと思うのですが、その事務局長としての立場でお伺いしますが、菅副総理と仙谷大臣の立場が変わられて、今後は国家戦略室を動かす立場の仙谷大臣が閣僚委員会を動かしていくということになるのでしょうか。

(答)正式には12日の閣議で決定するという話を先ほど閣議でも平野官房長官から話がありましたので、その時にと思っておりましたが、内々に私の方に伝わってきておりますのは、いわゆる閣僚委員会での、閣僚委員会というかその下での座長のところは仙谷国家戦略担当大臣に変わっていただくと、そういう話は私の方に総理から伝わってきております。ですから菅さんの多分ポジションのところがそのまま仙谷さんに変わるという理解でいいのではないかと思っておりますが、改めて12日、所管というのかそれを決定するという言い方を平野さんはしておりました。

(問)これまでの議論に仙谷大臣は関わってこられなかったわけですけれども、進捗状況に影響はあるとお考えでしょうか。

(答)ないでしょう別に。出来るだけ早く時間をいただきたいという話は、仙谷さんには申し上げてありまして、昨日の段階でですね。今朝も「とにかく最優先で話を聞くから」という話がありました。

(問)31日に向けて、コペンハーゲン合意に向けて、年末の閣議で決定されたと思うのですが、この間にまた新たな集まりで国内的な手続きはされるのでしょうか。

(答)そういうことをした方がよいのではないかという意見は私の方にも伝わってきておりまして、年が始まったばかりなのでまだそこは詰めておりませんけれども、私の理解は、年末の閣僚委員会での確認と同じ事であれば不要なのかと思っておりますが、ただこういう話は何度確認しても別に悪くはありませんので、そういった意見を持つ他の閣僚の方がいらっしゃったら開いていただいて、もう一回確認をしていきたいと思っております。
 あと、問題はどういう書き方になるのか、こういった話に関しては私も事務担当の皆さんと話をしているのですが、とにかく条約事務局もヘタっているようでありまして、休暇がずっと続いていてなかなか返答が返ってこないというような話もあるようです。ですから今の時点では、フォーマットに関しての具体的な話はないということです。ただラスムセンさんと潘基文さんの連名でCOPのお礼といいますか、そういう文書が送られてきておりまして、その中には確かに1月31日までの記載をという話はございました。ただ、フォーマットといったような話は書いてありませんでした。

(問)環境問題に限らないのですが、藤井前財務大臣の辞任と菅新財務大臣の就任について、これの政権運営、国会に与える影響についてお願いします。

(答)まず、藤井前財務大臣の辞任に関しては大変残念だし、心配をしているところであります。巷間言われているような、いわゆる政治的な軋轢とかいう話とは全く関係なしに、本当に健康上の問題だという話を私はしかるべき所から聞いておりますので、そういった意味で心配をしているということです。
 ただ政治的には、そういった健康上の話ですからこれはもう致し方ないということでありまして、問題は、当然普通のことではありませんので、そのダメージを最小限に食い止めることが必要だと思っております。菅副総理が財務大臣になられたことは私自身も適任だと思っておりまして、鳩山総理にも申し上げてきたところでございます。

(問)チャレンジ25の話に戻るのですけれども、著名人とか気象キャスター、テレビで活躍されている等、こちらの原稿ではこちらも書き様がないのですが、もう少し具体的にお聞かせいただけますでしょうか。

(答)とりあえず今日の時点では加山雄三さんだけにしておいていただけませんか。加山雄三さん始め各界の有識者の皆さんたちで応援団を作ってもらうと。

(問)14日の官邸でのキックオフイベントには加山雄三さんはいらっしゃいますか。

(答)いらっしゃいますよ、もちろん。

(問)応援団長としていらっしゃるということですね。国民がどのようにしたら25%達成できるかということについて当日発表するというように大臣おっしゃっていたのですが、これは当日というのはいつになりますか。

(答)14日です。

(問)14日の官邸でのイベントの時にということでしょうか。

(事務方)できましたら官邸でのイベントが終わったら、大臣に記者会見室で発表していただこうと思っております。時間はまた広報室と相談させてください。

(答)チャレンジ25ですから25のお願いをしたいと思っております。

(問)それに伴ってですけれども、国民の皆さんも25%を達成すると同時に自分の懐がどうなるのかというのが非常に気になるところだと思うのですけれども、3月までに試算ついても示したいということで、それの示し方としては以前おっしゃっていた世帯収入500万円の世帯だとどういう風に変わるのだろうかということを模式図的に分かりやすく説明されるのでしょうか。

(答)是非そうしたいと思ってます。ただ繰り返しになりますが、いわゆる一般均衡モデルといった前回のような形でのシミュレーションは行わない、こう思ってます。

(問)それについて再試算に関わるメンバー構成の変更なども、もう既にすんでいらっしゃるのでしょうか。

(答)いわゆるタスクフォースのことだと思いますけれども、タスクフォースをどうするかに関しては、仙谷大臣と実は副大臣検討チームの在り方そのものも、実は菅さんが昨日おとといですか、例の辞任あるいはまた就任という間でごたごたちょうどしていた時に、私が菅さんと30分くらい話をしたと思うのですが、それでいろいろなあらぬ誤解もいただいたのですが、その時に、もうちょっとシンプルにやりたいという菅さんからの申し出があって、ちょっと組織替えをしようかなと思っているんです。ですから、その中でタスクフォースの位置付けももう一回考え直したいなと思っております。ですからそれは仙谷さんと話すことになると思います。12日以降ですね。

(問)もう少しシンプルに、というのは、副大臣検討チームのメンバーをもう少し減らすということでしょうか。

(答)正式にはまたその時に発表しますけれども、菅さんは国内問題と国際問題と二つくらいの分類で考えていいのではないかという言い方でありましたので、それを念頭に置いて今組織図といいますか、構成図を私の方で用意をしているということであります。事務局長としての仕事は引き続きやっていくことになると思っておりますので、そこは今後仙谷さんとよく相談していきたいと思っております。

(問)しつこいようですが、チッソの先ほどの件でお願いします。中にチッソは分社化スタートの新会社の姿について「重要なことは新しい会社は水俣病の債務を負っていないということです」と、「水俣病の桎梏から解放され、社員のモラールも少なからず向上する」とこういう表現を使われてますが、これについてはどのように思われますか。

(答)いろいろ言いたいことはありますね。ただちょっと控えさせてください。そこのところは、もう少ししっかりと全体も読んでみたいと思いますし。

(問)大臣は、そのように社内報で書き込みをしたということは御存知だったのでしょうか。

(答)いいえ、全くだから知りませんでしたので、それですみません、先ほどからそれを読ませていただきたいと言っているわけです。

(問)まだ中身は読んでいらっしゃらないということですね。

(答)はい。

(以上)

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