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環境省大臣記者会見・談話等>事務次官会見要旨

大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成21年9月14日(月))


1.発言要旨

 9月14日の事務次官等会議でありますが、調査ものの結果の配布が1件あっただけで案件はございませんでした。また、環境省関係も特にございませんでした。16日付けだと思いますが、漆間副長官がおそらく辞任されるか、そういうことだと思いますが、次官会議の臨席は最後になりますのでということで、これは案件外ですが、退任の御挨拶をされておりました。この次官会議はおそらく最後になるだろうということですけれども、いずれにしても皆様方は、激動期なのでそれぞれ次官はしっかり働くようにというお話がございました。この次官会議は今後どうなるか、特に御指示がまだあるわけでありませんので、何とも言えませんが、そういう形で終わることになるのではないかというお話があったということでございます。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

質問
今お話にありましたとおり次官会議が今回で最後になるというようなことで、次官御自身の率直な受け止めと、今後の方向性は分からないということですが、次官会議に替わるようなものが必要なのか否か、どういう形で政策決定が今後なされていくとお考えなのかその辺りお聞かせいただけますでしょうか。

全く今、具体的に新しい政権の方から御指示があるということでありませんし、特に漆間副長官の方からも具体的な将来の姿についてお話も無かったわけです。率直な感想といたしましては、閣議の前に閣議が円滑に進むように案件を説明したりする場といいますか、そういうものが今まで必要だったので置かれていたと思います。それが相当長い歴史があったと聞いておりますが、その一番最後の機会に立ち会ったことは大変感慨深いものがございます。ただ、そういった機能がどういう形で将来果たされるかについては、官邸の方が、内閣の方がお決めになることなので、私にも分かりかねますが、おそらく政治主導ということであれば、閣議の時間は限られておりますから、何か政治家同士の直接の個別のお話の時間とかそういうことがあった方が良いのではないかと思います。案件が急に閣議で説明されて、「知りませんでした」というわけにはいかないと思いますので、そういうような形でもう少しレベルを上げて何か調整の機会が設けられるということになるのではないかと個人的には期待しております。

質問
排出量取引ですが、民主党の場合、国内でキャップアンドトレードを導入するということで、今、試行的にやっていますが、これから具体的にどういうような形で排出量取引をやっていかれるのでしょうか。

排出量取引については、経験を踏まえて今後のあり方を検討することに元々なっていましたので、そういう意味で言いますと今回はまだ1回しかやっておりませんけれども、その経験の総括みたいな、評価みたいなことをし、またおそらく目標達成計画を毎年度フォローアップをしていくことになっていますから、そのフォローアップの中で具体的にキャップアンドトレードをするということであれば、そういう方向に進んでいくということになると思います。まずは、現在やっている試行の良いところ、悪いところ、成果の欠点等々を見て、それはキャップがないと上手くいかないということになれば、そういうふうになっていくのではないかと思います。
 それからもう一つ、具体的な御指示はありませんが、与党三党の連立与党の合意を見ますと、まずは温暖化対策の基本法を作ると書かれておりますので、その基本法の中で今おっしゃったような方針といいますか、今後どうやって排出量取引に進んでいくのか、制度化をどうやって進めていくのかが基本法ですから、プログラムといいますか、方針というものが書かれるのではないかと思います。これもいずれにしても新大臣の着任を待ちよくお話を聞いて、役所としてきちんとやるべきことはやっていこうと思っております。

質問
もうすぐ新政権発足となりますが、選挙からこの間で民主党とどういう接触があったのかとどういう指示があったのかお聞かせください。

私どもは本当に御挨拶に何人かの先生方に御邪魔することができたぐらいで、中身は御挨拶ということでございまして、具体的な環境省が抱えている案件を説明したり、それについて「こうしなさい」というような御指示を賜ったことはございません。ただ、いろいろ発表ものや審議会が動いていたりということはございますので、はっきりしておりますことは、NCの岡崎環境大臣へはきちんと報告するようにはしておりましたが、コンタクトということではそういうことです。具体的に「こういうことをしなさい。ああいうことをしなさい」というような御指示は正直無かったと思います。

質問
何かこういう資料を出してくれというような指示もありませんでしたか。

統一的な指示はおそらく財務省経由で資料をお出ししたことはあったと思いますが、個別に環境省にこの資料を出せということは少なくとも私の記憶している限りはありません。

質問
選挙から半月くらい経ちますが、いつものこの時期と比べてここが変わったと感じられることはありますか。

政権移行期でありますので、今までの国会で当時の与野党が一致してこういう方針でいきましょうとなっていたことについては、実行してきたので、最小限のことといいますか、やらなければいけないことについてはきちんとできたかなと思っております。他方、変わったことというと、新しい方針はこの2週間くらいで打ち出すことはできなかったのかなと思います。具体的にいえば、予算書は出しておりますが、普通であれば、予算の説明とか始まって、当然一巡はしていないと思いますが、相当説明が進んでいる頃だと思います。そういう意味で予算の説明が十分財務当局に対してできていないというのが、例年と比べると少し1週間くらいペースが遅いかなと思っております。そんなところが違いで、環境省の場合、現在の与党と選挙前の野党との差といいますか、方針の違いはそれほど大きくは無かったので、そういう意味でいいますと、既定方針でできる部分が相当あったということは有り難かったかなと思っています。

質問
民主党が言っている国家戦略局についてですが、次官はどんな印象を持たれておりますでしょうか。

官邸主導ということは、ここ10年とは言いませんが、5~6年の大きな流れです。政治家主導、官邸主導ということでありますので、やはり本来ハイレベルで、トップダウンで、もちろん役人はいろいろ提案や情報提供はするのでしょうけど、大きな方針を独断で決めなければいけない、迅速に決めなければいけないということは、大きな流れだと思います。それが、例えば今の経済財政諮問会議であったりするわけでしょうが、今後は戦略局という形でやっていかれるということではないかと思います。そういう意味では、官邸主導というのは、かねて標榜されていた方向ではございますが、大変重要なことだと思います。やはり総理との距離が短くなるというのはいいことだと思います。

質問
今後の次官会見についてお伺いしたいのですが、大臣会見でも政策なり国際交渉に関してその場で言うということで国民への情報公開という面ではそれなりの役割を果たしたと思いますが、民主党の岡田さんは廃止ではないかと発言されておりますが、その会見についてはどのようにお考えでしょうか。

元々、次官会議後の会見はお役所によって回数とかも違うようでして、環境省の場合は2回やっておりますが、こちらの記者クラブの方のお求めに応じてやっていると聞いております。私の方としては、折角の機会なので御質問に応じてではありますが、説明すべきは説明し、お答えしていましたし、今までの次官の方もそうされてきたのだと思います。たしかに良い機会だと思いますし、折角の機会だと思っております。しかし、役所の方が無理に宣伝しなければいけないとか、世論を誘導するためにやっているものでもありませんので、もしそうした懸念があるということであれば、それはそれでまた大臣の御指示に従って控えるべきは控えるということになるのではないかと思っています。記者会見といいますか、記者発表とか質問にお答えする機会というのは、次官会議自身が無くなるので、次官会議後記者会見も無くなるだろうと思いますが、随時お申し越しに応じて必要があれば大臣のお許しはいると思いますが、させていただければいいのではないかなと思います。

質問
今後も週1か2かの回数は別にしても定例に会見をされたいとか、されるおつもりはあるのでしょうか。

そこまでのはっきりした考えがあるわけではありません。必要があれば事務方が説明するということが意味があればやれば良いと思います。いずれにしても新しい国民との接し方、接すれば接するほど良いとは思いますが、それが世論誘導みたいなものになってしまってはいけないということであれば、そういった接し方というのを大臣の指示の下でレールを敷いたうえで記者会見をするならするということかなと思います。定例でできるとか御質問にあったような具体的な方針や考えがあって申し上げているわけではありません。そこは本当に如何様にもというところです。

質問
新しい大臣の下で可能であればということですか。

いくらでも必要があればやっていきたいとは思います。それが次官等のレベルがよいのか、 局長さんがよいのか、事務方はそもそも必要ないのかいろいろあると思います。

質問
次官会議が最後になるかもしれないということで、まさに激動期という話がありましたが、期待と不安の両方あると思いますが、どちらの方がありますか。

やはり制度疲労があって変えなければいけないということになったのでしょうから、いろいろやってみたらよいのではないかということで、不安というよりは気楽に考えています。とにかくやらなければいけないことはいっぱいありますので、形式よりはやはり中身が大事だと思いますので、次官会議があったから上手くいくというものでもないと思いますから、形式に安住しないでいろいろな、もっとこうした方がよいとか、折角の政権交代なので、実験といいますか、試行錯誤があってもよいのではないかと思っています。

(了)

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