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環境省大臣記者会見・談話等>事務次官会見要旨

大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成21年5月25日(月))


1.発言要旨

 今日の事務次官等会議の案件は、一般案件が1件、政令が1件、配布が1件でした。環境省の関係するものはございません。
 それから、聟島に移送したアホウドリ、15羽のヒナ全羽が、本日までに巣立ったということです。去年の10羽、今年の15羽ということでして、5年間程度、50羽程度やっていくという計画の中で、巣立たせるところは2回成功したということであります。3年以上経つと、戻ってくるということのようですから、聟島にもちゃんと戻ってくるということになれば、まさしく生物多様性の事業の成果ということになるかと思いますので、まずそのスタートのところが上手く滑り出したと思います。後ほどペーパーを入れさせていただきたいと思います。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

質問
昨日の24日に、地球温暖化問題に関する懇談会がございまして、その中で世論調査が示されまして、その約半分近くが7%減という意見だったのですが、これに関するご感想、ご所見をお聞かせください。またこうした世論調査が、今後の政府内の詰めの作業にどういう影響を与えるのか、国際交渉にどのような影響を与えるのかという観点からもご所見をお聞かせください。

世論調査の結果はその通りです。元々6つの選択肢を示して、意見交換会という形で意見を聞く、パブリックコメントという形で意見を求める、それから世論調査が行われ、これらが参考に供されるのだと思います。それから先日は、これらの意見を踏まえて、6つの選択肢に対して、官邸での懇談会のメンバーのそれぞれの意見が出されたということですので、いろいろな意見を出していただいて、検討の基礎にするという一連の作業がだいたい出来上がったと思っています。
 今後は、麻生総理が言われたように、6月上中旬までに我が国の中期目標を決めて発表するということでございますから、政府内でもこれから議論し、最後は総理が決断されるということでございます。これは内閣官房が段取りを、進めていかれるということだと思います。環境省としての立場は、斉藤大臣がかねて3点おっしゃっているように、科学の要請に応えるということ、中国などを含めた主要排出国がすべて入った枠組作りをリードできるということと、低炭素社会に向けて牽引力を持つものといった観点が重要です。昨日の懇談会でもその3点を言われていました。また、最近のよく考慮すべき事柄として、1つは、米国がIPCCの2.0~2.4℃ということを意識して、2050年に至る道程が大切と主張して、積極的な議論の参加をしているということをよく考えなければいけないという点。もう1つは、この6つの選択肢というのは、実際の国内の削減、言わば真水で議論している訳ですから、今後、国際交渉ではCDMのようなものを含めた、様々な要素も加わって、いろいろな幅の議論が行われるのではないかということがあり、この点斉藤大臣も補足しておられました。そうした諸々のことを考慮して、適切な国としての決定に至ることが良いというように、現時点では思っております。

質問
補足的な質問になりますが、意見交換会では選択肢[1]の支持が圧倒的であったのに、世論調査では選択肢[3]の支持が多いという違いをどのように受けとめていらっしゃいますか。

それはそれぞれ、これから政府内で議論していきますから、いろいろな意見がありますから、意見聴取の結果は、そういうことであったということをそのまま受けとめて、更に先ほどの斉藤大臣の言われている3点を意識して、議論されればいいなと思っております。

質問
北朝鮮が核実験をしたと発表しているのですが、環境省として何か対応を取られることは考えていらっしゃるでしょうか。

正直言いまして、私も今、その報道があったという報告を受けたばかりです。これは内閣官房で整理、検討がされると思いますので、私どもはそことよく連絡を取るということが必要だと思っています。

質問
主要経済国フォーラム、MEFがもうすぐパリで開かれると思いますが、そこでどういうことが話されて、その見通しがどうなのか、情報があればお願いします。

一方ではAWGも動くということで、いろいろと交渉の全体像や基盤が見えてくるのではないかということでございますので、私どもとしては更に突っ込んだ議論が行われることを期待しているということに尽きます。前回よりどのくらい深まるのかという話を担当にも聞いているのですけれども、前回は以前のMEMの時と異なるMEFとしてのスタートということで、まずは関係の中心交渉担当者が顔合わせして、MEFが始まるということの確認という第一歩だったので、次はそれぞれの問題について具体的に議論に入っていくということではないかと思います。そこで何が出てくるか、どこまで進むかというのは実際の動きを見てみないと分からないという状態でございました。
 12月のCOP15までにいろいろな会議がある中で、結局、いろいろなパッケージとか全体像の中で進みますから、各回ごとにここだけは取れたとかここだけ決まったとか見えれば、見やすいのでしょうけど、なかなかそうはいかないでしょうね。やはりいろいろな論点について、それぞれの国の立場からいろいろな発言があって、主張があると、その中でだんだん少しずつニュアンスや中身が深まったり、だんだん大きな構図が出来てくることになるのではないかと思います。ここを言葉で言うのは難しいのですが、ただAWGの方のドラフトテキストが出て、議論が始まる訳ですから、だんだん少しずつ模様が見えてくるということになるはずであるし、ならなければいけないと期待をしております。

(了)

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