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環境省大臣記者会見・談話等>事務次官会見要旨

大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成21年4月20日(月))


1.発言要旨

 今日の事務次官等会議の案件は、一般案件が2件、法律案が1件、政令が4件、配布が1件でした。いずれも環境省の関係するものはありません。
 今日の3時半から、かねて大臣に指揮をしていただいておりました日本版グリーンニューディールについて、斉藤大臣から発表していただきますのでよろしくお願いいたします。従来は、経済を考える時に環境を軽視しないで欲しいという時代でしたが、今や経済を活性化するためにも環境が大切というように進化してきておりますので、その辺りの想いは、大臣からお伝えいただけると思います。

2.質疑応答

質問
今話のありました日本版グリーンニューディールですが、政府全体の中での位置付け、二階さんが発表されたJリカバリープランとの関係、成長戦略の関係をもう一度明らかにしてください。

中身は斉藤大臣からおっしゃると思いますので、大臣会見で質問をしていただければと思います。経緯的なことで申し上げれば、環境によって経済の活性化にも役立つ、そのことによって温暖化対策等が進むという良い関係が作れないか、いわば日本版グリーンニューディールのようなものが必要ということを、1月6日に、斉藤大臣が麻生総理にご説明されました。総理からは、しっかり大きくやってくれ、関係省庁とよく連携をしてくれということでありましたから、それを拝して検討を進めてまいりました。経済危機対策がまとめられ、補正予算を編成する作業の中で、例えばエコポイントなどは総務省、経済産業省と連絡を取り、一緒に連携していくこととなるなど、経済危機対策の中に、環境パーツに盛り込まれるべきものは盛り込まれたと思います。また、未来開拓戦略は、同様に、政府全体として、二階大臣が中心になって、環境だけではなく、雇用などをいろいろ集めてまとめたものだと思います。そこで、今回まとめようとしている日本版グリーンニューディールは、その1つの役割は、未来開拓戦略の中の環境のパーツをまとめて、これを実施していく、それが効果を持つためにもそれを分かりやすく伝えていく必要がありますから、環境のパーツを分かりやすく記述したことです。それから、環境省としては、低炭素革命が中心になりますが、循環型社会、生物多様性という環境上の重要な課題にも目配りし、私どもなりのグリーンニューディールに当たるものをまとめたということで、幅広いものとなっています。そして、その全体を眺めて、これからの環境政策がどのようなものでなければならないのか、低炭素社会などとりあえず当面集中しているものだけではなく、循環型社会や生物多様性などウイングを広げて、そのような事柄を関係自治体、関係団体、国民、事業者の皆で担いでいかなければいけないわけで、その想いを盛り込んでいます。3時半から大臣自らの想いを語られると思いますのでお聞きいただければと思います。

質問
これは、斉藤ビジョンと呼ばれているようなものですか。

そうです。

質問
これまでの大臣がこのような形で中長期的なアレンジでイニシアチブを発表されたことは、これまではどういうものがあったのですか。

環境省として、いろいろなビジョンや特に去年は21世紀環境立国戦略というまとめものをしておりますが、私のイメージとしては、政府あるいは国全体を挙げて進めている経済対策戦略というものと、環境保全のための戦略というものが、シンクロと言いますか、同期化して進められ、取りまとめの上、発信することができたのは初めてだと思います。今は、環境に対してだんだん多くの人が重視するようになったと思っておりますが、昔は、環境省の中だけでまとめたと思います。21世紀環境立国戦略になって、官邸も入って政府としてオーソライズする、環境の分野の政策を政府としてもオーソライズしていただけるレベルに来たと思っております。今度は、環境を含みますが、環境以外の広い当面の経済危機対策や全体の経済戦略、それと環境についての戦略が重なり合いながらシンクロしている、同期化しているといった面は今まで無かった画期的なことだと思います。
そのことは、我が国だけでなく、世界全体、正しくオバマ政権も含め、地球環境問題の重要性が世界全体で変わりつつある所以だと思いますので本当に頑張らなければならないと思っております。

質問
今日の夜、中期目標に関する意見交換会が始まって、今後5回やりますが、どのようなことを期待されますか。

6つの選択肢が示されました。これまでは、専門家、研究者の人達が、今ある知見やモデルを使って議論し、そこで選択肢を示すとともにそういうことをやるにはどれ程の対策がいるのか、経済影響が出るのかをまとめるのが前半のステージで、その後は、国民の意見も聞き、各大臣も大いに議論して中期目標をまとめることになると思います。前半、後半の2つの整理としては、今までは、専門家の議論で、ここからは各界各層挙げての議論が始まるということでございますので、大いにいろいろな立場の方々から積極的な議論が出てくればよいということに尽きます。

質問
この点については、具体的にこういう議論といいますか、課題について特に議論して欲しいというものはありますか。

意見交換会前に予め申し上げるのはどうかと思いますが、期待としては、これからの目標の立て方、それだけに留まらずに我が国が温暖化問題の交渉でどのような役割を果たすべきか、目の前の交渉のことだけではなく、これからどうやって低炭素社会を築いていくか、やはり未来に向けて大きな数多くの議論が出てくることがよいことだと思います。

(了)

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