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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成21年2月19日(木))


1.次官会議案件等概略説明

 今日の事務次官等会議の案件は、政令が1件でした。直接環境省の関係ではありません。
 先日グリーンニューディールの意見募集について申し上げます。1月16日~2月16日までの意見募集で800件を超えております。どういうものがあったかは、まだまとめておりませんが、中には電気自動車しか走っていない街を作るという提案もありました。いろいろ大胆なアイデアがあると期待をしておりますが、800件を超えておりますので、今月までには整理するよう言っておりますが、整理に少し時間がかかると思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
グリーンニューディールの話しですが、今朝、環境モデル都市の首長さんがいらっしゃいました。次官も同席され、お話を聞いてのご感想と今日の話しの内容をどう3月末までに盛り込んでいかれるのか、国民からの意見をどう盛り込んでいかれるのかをお聞かせ下さい。

→今日の4都市は、堺市、富山市、梼原町、下川町でした。
富山市は、LRTを真っ先に導入させましたし、市街電車を環状にしようと延伸策を考えており、公共交通活性化に積極的に取り組んでおられます。堺市も鉄道ネットワークを入れながら臨海部にソーラーの工場があり、ある種の環境コンビナートをやるということです。それぞれ、環境型の産業、公共交通機関の利便性を高めながら交通に伴うCO2を減らしていこうということでありますから、まさにモデルになる取組を行っております。そこにある要素は、グリーンニューディールに非常に大事なことですから、促進するような位置づけができれば良いと思っております。富山市は、工業系のものだけでなく、小水力発電にも取り組んでいます。市町村合併で海抜0~3000メートルの山まで市域に入っており、その勾配を資源として、クリーンなエネルギーの元である勾配資源を活用しようという良いアイデアだと思います。
梼原町と下川町は、山林の多い自治体でありまして、ペレットストーブなどバイオマスを活用して行くということです。森林への必要な手入れを確保しながら、森林の保全と温暖化対策をうまく組み合わせた地域づくりがどうしても必要ということで、同じような地域が沢山あるとのことでした。吸収源としての森林の重要性ということがありますが、そのようなことをやる時はどうしても森林のバイオマス資源としての利用を経済的に付加していかないと回らないということです。グリーンニューディールと言いましても工業的なものだけではなく、森林についてどのように産業なり雇用なりの振興がやれるかということが視野に入ってくると思います。そこも大事なこととしてまとめていけたら良いと思っております。

質問
UNEPの管理理事会が開かれておりますが、アメリカが法的拘束力のある水銀規制 の条約制定に対しての賛成し、これまでの政策から転換しておりますが、日本としてどう受け止めるのか、条約制定について日本のスタンスをお聞かせください。

→UNEPの管理理事会については、水銀のお尋ねがありましたが、全体に今回もいくつかの重要な議題があると思っています。生物多様性に関しては、生物多様性に関する研究や情報を取るためのプラットホームについて議論されており、これは前進すれば良いと思っております。昨日は、温暖化の特別セッションがありまして、竹本審議官がいろいろと意見交換をしたと聞いております。
水銀の方については、現在も議論は続いていると思います。水銀の管理強化についての法的拘束力のある文書を制定すべきかどうか、或いはそのような議論をするための会議づくりをしてはどうかについて合意できるかどうかの議論をしていると認識しております。今、ご質問にありましたとおり、米国はそのようなものについて、賛意を表明されたということだと思います。ただし、いろいろな国の議論が続いておりますので、最後どうなるかについては、これからも注視していかなければなりません。私どもの方は、水銀管理の強化のため、どういうことをやるかを皆でちゃんと議論して、その中で必要があれば法的拘束力のある文書ということも取り上げて良いというスタンスで臨んできておりますので、促進の側と認識しております。これから管理理事会の結論がどうなるか、よく注意をしていかなければいけませんが、今なお解決に困難を来しているような水銀の汚染を起こした我が国でありますから、当然世界各国における水銀管理の強化を進めるということが基本スタンスでありますので、この議論の推移を見守りつつ、対応策の強化の検討ということについては、積極的に参加をしてまいりたいと思います。

質問
米国が賛成に転じた、条約に制定したということについては、どう受け止めておりますか。

→私どもは、世界各国における水銀対策の強化を進めるというスタンスですから、米国も推進をする側に回っていただいたことについては、歓迎すべきことであります。この面での国際的な議論が進むことを期待しております。

質問
条約制定の方向でということでしょうか。

→いろいろな国がいろいろな議論をしておりますから、まず、管理強化についてどういうことが必要かということについて、各国で話し合って決め、その中に条約化すべきものがあれば当然すべきというのが我が方の立場です。そのような形で多くの国がまず議論をしましょうということで多くの国が参加していていただけるのが良いのではないかと思っております。直ちに条約の制定にアグリーしましょうというよりは、管理の強化をしましょう、そのことを議論するきちんとした体制を築きましょうという話しになるかもしれませんが、そういう方向で前進していただくのが良いことだと思っております。

質問
日露の首脳会談でも環境保全について議論になったようですがいかがでしょうか。

→日露首脳会談のことについては、きちんと把握しておりませんので、今度聞いておきます。

(了)

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