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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成21年2月2日(月))


1.次官会議案件等概略説明

 今日の事務次官等会議の案件は、法律案が6件、政令が2件、配布が3件でした。いずれも環境省の直接関係するものはございません。
 大臣にダボス会議に行っていただいて、気候変動のセッションに出ていただいたのですが、そこは事務方が入れないということですので、伝聞でしか聞いていません。大臣の発言として、GOSATの打上げが成功し、これによって地球上の5万6千カ所のCO2濃度分布を測定することにより日本が貢献できることを始めとして温暖化対策への取組み、途上国とのコベネフィットアプローチによる協力、目下の経済危機をグリーンニューデールという考え方で乗り切っていかなければいけないということ等を話されたということです。
国会質疑に関連して、大臣からもイニシアティブをとって進めるようにという案件がありました。今日参議院の代表質問で白浜一良先生がこどもの環境と健康について質問され、総理と環境大臣から、これから親御さんたちも環境と子どもの健康について色々な問題があるのではないかということについて大変心配があると思いますので、大規模な疫学調査をやりますという骨子でお答えしております。世の中の関心も高いと思いますし、長期的な大事な課題と思いますので、一生懸命力を入れて取り組みますので、大臣にもイニシアティブをとっていただきたいということを申し上げました。もう少し煮詰まれば大臣から環境とこどもの健康に取り組んでいこうというお話があると思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
ダボス会議の関係ですが、非公開のセッションということですが大臣が日本の取組みに際して参加各国からどのような反応があって、成果に値するようなことがあったのでしょうか。
また麻生総理が公な場で中期目標を6月までにというスケジュールを発表しましたが、日本が出遅れているという指摘がある一方で環境省としてどう受け止めてらっしゃるのかという2点をお聞かせください。

→ダボス会議の方はそれぞれのテーブルで色々な人が発言をして、それをレポーターが整理をしてラスムセン首相が総括したということです。そういう流れの中で、目標設定、全ての国の参加、公平性、差異ある責任など主要課題について議論され、色々な立場の色々な人が集まった中で意見交換されて、世界のリーダーの人たちの理解が深まったということだと思います。
総理の発言として、経済政策その他についての処方箋の中で、気候変動に対するチャレンジ、つまり気候変動の対応を怠らないで進めることが新たな産業を作るということをおっしゃいました。また、中期目標の検討については、科学的な分析に基づき検討をし、6月までに目標を発表するという考えを示されたということを承知しています。またその目標は裏打ちのない宣言ではなく、経済面でも実行可能だということと、地球全体の温暖化対策に貢献するものにしたいということであります。どうやったらそういう目標になることができるのか、そういうことを示すことでみんなが対策を進めるに当たって貢献できるわけで、中身がしっかりしたものをまとめると言われたということです。非常に難しい問題もあり、様々な意見もある中で、がっちりした形で我が国の目標を6月までにはまとめると言うことを示されたということは、私どもとしても、内外に、これからの我が国の作業と方向がピン留めされたということで、非常にありがたいことだと思っております。

質問
さきほどお話にあった疫学調査ですが、次官のイメージされているのはどのような内容なのでしょうか

→昔は環境と健康というのは、ある特定の一つの有害物質があってそれが特定の健康問題に大きく作用するという単純な構造で問題が起こって、それをいかに防ぐかということでしたが、だんだんと環境と健康、環境生態影響の学問が発達してきました。いわゆる環境ホルモンのように昔のような単純な物質の毒性学だけでなく、色々な経路を経て、人体に影響しているのではないか、まして子どものような感受性の高い人たちにどういう影響がでてくるか、まだまだ明らかにされていないわけです。色々な形で人間の活動が複雑になってきます。色々な新しい物質を使ったり、色々な生活やライフスタイルが出てくるということになってくれば、単純には掴みにくい形で、今日の社会で環境からストレスを子どもたちが受けているのではないかということを、世の中の親はみんな関心があると思うのです。口で言うのは簡単ですが、そういうシンプルな問題でないだけにどのようにしてアプローチしていくかというのは難しく、総合してやらなければいけないし、時間も掛かることです。他方で、温暖化のように2050年といった長期のことも心配するわけですから、次のジェネレーションに替わって行くときに心配ごとがないのかこの問題に、色々な切り口から向かっていくことが大事だと思っております。
私は一行政官としてそのように考えますが、それを医学などの専門家に翻訳してもらって、行政の調査や政策になるようによく担当でも詰めて、大臣のイニシアティブで前に進めていただくべき大きな課題ではないかと思っております。
これからの世代の子どもたちの健康が、この社会、様々な物質に囲まれている社会でどうなっていくのかは、大きな政策の柱になっていくと思うので、今日国会で質問もありましたので、これから力を入れましょうということです。これ以上はまだ詰まっておりません。予告編です。

質問
いつぐらいからできるのか、予算はどうなっているのですか。

→そのへんは全部大臣にあげてからお話をしたいと思います。予算は疫学調査に計上しています。
全体の施策体系として大臣から打ち上げてほしいと思っています。今日ちょうど国会質問がでたので、生煮えですが、大事だと考えていることを申し上げた次第です。

質問
昨年度からやっていることをもっと充実させるということでしょうか。

→準備行為はやっていましたが、もっと政策的な意思をもって取り組むということで、大臣にイニシアティブを発揮していただきたいと思っています。地道にやるだけではなく、もっと戦略的に取り組むべきだと思います。どう取り組むかは大臣に整理いただいて大臣からお話をしていただきたいと思います。

質問
厚労省との連携というのはいかがでしょうか。

→今はまだ通常の発表案件のように詰めているわけではありません。

(了)

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