小沢大臣記者会見録(平成21年11月20日(金))
1.発言要旨
今日閣議ではとりわけ御報告はありません。来年APECを日本で開きますと、議長国でありますとこういう話がありまして、そのくらいだと思います。閣僚委員会ではいろいろな意見が出ていました。そこは平野官房長官から報告するということです。
2.質疑応答
(問)COP15閣僚級準備会合の評価とコペンハーゲン合意の見通しについてお願いします。
(答)今の状況の中ではベストの結果だったとこういうように思います。皆さん方も御案内のように、なかなか作業部会の結果はですね、来月の15日までには間に合わないとこういう話はもうお分かりのことだと思っておりまして、ただそちらの旗も下ろせないというのも事実でありますけれども、なによりもしっかりとした結論を得て、地球温暖化を止めなければいけないとこういうことですから、それに向かってはこないだ日米会談もAPECもありましたけれども、極めて政治合意に向かっていいスタートが切れたとそういうように思っております。
(問)地球温暖化対策税ですが、政府税調で導入時期とか、あとは地方環境税との関係などいろいろと意見が出ていますけれども、どう御覧になっていますか。
(答)ここはですね、先ほど藤井財務大臣とも話をしてまいりましたけれども、しっかりといろいろな皆さんからの意見を聞かせていただいて、決めていくことが大事だとこう思っています。環境省は環境省として、環境政策の立場からああいった案を出させていただいたわけでありまして、それをしっかり我々は申し上げながら最終的には総合的な判断になっていく、こう思っています。
(問)予算の2次補正ですけれども、環境も柱の一つに挙がっていて、エコポイントの継続という話も出ていますけれども、大臣の方から何か御提案される部分というのはありますでしょうか。
(答)さらにあらゆる生活、環境省はエコ・アクション・ポイントという話をかつて申し上げて、今も実験的に運営しておりますけれども、国民生活、あらゆる生活にこういった政策を拡げていきたいとこういうように思っています。特に副大臣会合でも出ておりますように、日々の暮らし、国民の暮らしに直結する部分、住宅等は力点を置いて申し上げていきたいというように思います。住宅エコポイントは大きな柱になっていくものとこう思っております。これは前原大臣ともしっかり話をしております。
(問)住宅版エコポイントの具体的な制度設計と言いますか、イメージはどのようなことになりそうですか。
(答)これは今国交省のほうで鋭意検討していただいていると思いますが、しっかり詰めていきたいとこう思っています。
(問)想定される予算の規模感などをお聞かせください。
(答)規模はですね、やはり税収も落ち込んでいる中で、あるいはまた財源問題ある中で、言われている範囲ではないでしょうか。そこは私はちょっと控えさせてもらいたいと思っております。
(問)25%減の再試算ですが、昨日タスクフォースではある程度、中間取りまとめに向けての概要のようなものを検討して今度副大臣級に上げるということですが、それを受けて後、どのように政策に生かすかということをお聞かせください。
(答)まず一つはですね、新聞報道でなにか「迷走」のような言葉がありましたが「科学的な試算」というものはああいうものですから、いろいろな意見があって当たり前と前々から申し上げている通りであります。最終的な結論はまだ私のところに上がってきておりませんので、それをしっかり踏まえてですね、国民生活への影響をできるだけ軽微にして、しかしこの温暖化を止めていくためには何をしなければいけないのかという判断材料にさせていただきたいなと思っております。
(以上)