本文へジャンプ
ここから本文
環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

斉藤大臣記者会見録(平成21年6月9日(火))

1.発言要旨

 今日は私の方から1点お話をさせていただきます。
 大久野島で発見された不審物についてでございます。この不審物に関して、6月5日に関係省庁会議、これは内閣官房、環境省、海上保安庁、防衛省で開催されまして、次の3点について関係省庁間で認識が共有されました。第一に、今回発見された約20個の不審物は、専門家からの意見聴取等を踏まえれば、その外形的な特徴から通常の発煙筒か、あるいは、くしゃみ剤を成分とするあか筒と見られること、第二に、これらは爆発性を有する物ではなく、また、海洋中で60年以上経過していることから当面の危険性は低く、現時点で安全面での問題はないと考えられること、第三に、地域住民の安心の観点からどう対応すればよいか検討を行うことの3点が共有されました。併せて内閣官房から今回の不審物を発見した事業者である環境省に対して、地域住民の安心の観点から約20個の不審物にどう対応すればよいか検討してほしい、対応にあたって他の省庁の協力が必要となるようであれば、その旨も申し出てほしいとの要請がございました。環境省としては、地域住民及び大久野島の利用者の安心観点から、どのように対応するのがよいのかを専門家による検討会で意見を聞くとともに、公園事業の過程で不審物が発見されたということを踏まえてしっかり検討を行うよう私からも事務方に対して指示をいたしました。この専門家による検討会は、6月22日に開催いたします。私自身、これまで3名の専門家の方から直接ご意見を聞いたところでございます。内閣官房関係省庁会議で環境省が検討を行うことと決まりましたので、しっかり対応していきたいと思っております。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)麻生首相が経済界や組合の代表と昨日会談の場を設けまして、中期目標に関する最終決断の前にご意見を伺ったということですが、それを受けて10日発表の運びになっておりますが、現在7%減、05年比で14%減というのが有力視されておりますが、改めて大臣の中期目標に対する現段階でのご所見をお聞かせください。
 もう1点ですが、中期目標に対して麻生首相に直接お会いするなど、訴える余地について、どういう粘り強い訴えをやられていくのか、何かご予定がありましたらお聞かせください。

(答)基本的に私の考えは変わっておりません。粘り強く私の考え方を決断者である総理に訴えていきたいと思います。今日11時に総理のお時間をいただきましたので、官邸に出向き、最後のチャンスになるかもしれませんが、1対1で私の考えを総理に訴えていきたいと思っております。

(問)具体的にはどういう主旨を訴えたいのか、強調をしておきたいのでしょうか。

(答)これまで申し上げてきたとおり、科学に基づいた野心的なものであること、中国を始めとする主要排出国を枠組の中に入れるのに必要な野心的目標であること、いわゆるグリーン産業を含め、グリーンニューディールと訴えてきた日本の環境技術が引き続き世界の中で優位性を持って、我々の後の世代がその優位な技術で大幅な削減をすることが可能な変革、技術革新を起こす野心的な内容であること、この3点を訴えていきたいと思います。

(問)11時の総理との面会は、大臣の方から申し入れをされたのでしょうか。

(答)はい、そうです。

(問)粘り強く今までのことを訴えていくということですが、何かウルトラCのような秘策は無いのでしょうか。

(答)秘策はありません。私の考えを誠実に一生懸命訴えてきたいと思います。

(問)地球温暖化の関連ですが、公明党とかはマイナス15%以上を目標と掲げているかと思いますが、マイナス7%という数字について野心的かどうか改めて伺えますでしょうか。 

(答)今まさに野心的な決断をしていただくように努力をしているところでございまして、 一つ一つの選択肢について、これは良い、これは駄目という発言は4大臣会合の一員の大臣として差し控えさせていただきたいと思います。基本的な考え方は先ほど申し上げたとおりでございます。

(問)大久野島の件ですが、環境省が引き受けると考えてもよろしいでしょうか。

(答)住民の皆さんの安心という観点から今後どうすればよいかを我々が中心になって検討します。その過程で各省庁の協力が必要であれば、要請をしていきたいと思っております。ですから、環境省が中心になってやります。

(問)6月22日の会というのは、環境省が定期的に持っている専門家の会議でしょうか。それを経て22日以降に対策を最終的には決めて行かれると思いますが、その際、地元の広島県や竹原市が求めている現地調査というのが選択肢としてあり得るのかどうかお考えをお願いします。

(答)22日の会合は定期的なものです。私自身は3名の専門家に個別にお会いしました。是非そういう方も含めて一同に会して議論をしたいと思っております。広島県及び竹原市から要請をいただいておりますので、その要請にお応えできるような形で結論を出したいと思っております。

(問)鳩山総務相が日本郵政の西川社長の再任問題を巡って、いろいろご発言をされていて、なかなか官邸の方が揺れている状況のようですが、そのことについて大臣はどのようにお考えでしょうか。

(答)この問題は、関係大臣で適切に話し合われて適切に処置される問題だと思っております。私は直接の所管ではないのでコメントは差し控えさせていただきます。

(以上)

▲Page Top