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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

斉藤大臣記者会見録(平成21年5月19日(火))

1.発言要旨

 今日、最初に私の方から2点お話をさせていただきます。
 1点目は、本日の閣僚懇談会において、官房長官から今年の11月12日に天皇陛下御在位二十年を記念する内閣主催の記念式典を挙行することについてご発言がございました。環境省としましても、御在位二十年を記念する慶祝行事として、那須の森の保全整備や自然観察会の開催、皇居外苑におけるお濠の水環境の改善、外灯整備、植樹などを予定しております。政府全体の慶祝行事につきましては、官邸のホームページでも公表を予定しております。それに併せて環境省の行事につきましても、環境省のホームページで公表することを予定しております。環境省の行事は11ございまして、文部科学省に次いで多い内容となっております。今後とも慶祝行事の準備等を進めるとともに、関係機関への周知等を行うことにより、国民の祝意の機運を高めてまいりたいと思っております。
 2点目に大久野島沖で発見された化学兵器の疑いのある物の処理に関してでございますが、昨日、広島県の有岡副知事が要請書を持って来訪され、私が直接お会いしてお話を伺いました。要請書の主旨は、広島県民の安全・安心を確保する上で1日も早く調査を実施し、適切な処理を要請するものございました。私からは、これは海域の事案であり、内閣官房が総合調整を行って政府全体で取り組む課題でありますが、一方で環境省は政府の一組織でございますし、瀬戸内海の環境保全を所管しております。政府の中でしっかり環境省として地域住民の方がご不安を抱かれないよう対応していくことを述べさせていただきました。官房長官ともよく相談して対応したいとお話させていただいたところでございます。また、地域住民の方の不安を取り除くにはどうしたら良いのか、私としても専門家の方から直接ご意見をお伺いして対処したいと思っております。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、デンマークのヘデゴー大臣と会談されて、事務方からはある程度話は聞きましたが、改めて大臣に会談のやりとりと今後の方向性、どのような話し合いになったのかお伺いできますか。

(答)今政府の中で中期目標について議論が行われていること、私の基本的な考え、その議論の中で私が申し上げていること等を話しました。ヘデゴー大臣からは日本が今後の新しい枠組みを作っていく中で、また世界の目標を作っていく中で大変大きな役割を果たしているので、野心的な中期目標を掲げてほしい、そのことは経済の発展とも両立するものである、主要排出国の参加を促すためにも是非必要というような話があり、意見交換を行いました。COP15の議長国、議長になる方でございますので、今後もよく連携し、主要排出国が参加する1つの枠組みを作ることを一緒に協力して行くことを合意したところでございます。

(問)今後の国内なり、国際的な議論に関して、今後どう活かすか大臣のお考えをお伺いできますか。

(答)私はアメリカや中国ともしっかり間に入って頑張っていきたいと申し上げたわけですが、今後のアメリカとの協議、来月には日中韓環境大臣会合がございますので、中国との協議の中で私の考えを申し上げ、また日本の立場を主張し、COP15の成功に向けて日本の役割を果たしていきたいと思います。

(問)中期目標ですが、経済団体からの意見が相次いで最近出されておりまして、経団連がプラス4%、昨日、同友会がマイナス7%と出してきました。経済団体の中でも意見が割れているようですが、概ね選択肢1~3というところで意見が集約されているようですが、今その状況について大臣がどのように受け止めていらっしゃるか見解がありましたらお聞かせいただけますか。

(答)中期目標について、今いろいろな立場の方のご意見をお伺いして議論が進んでいるところでございます。経済界の中にもいろいろなご意見があること、昨日、経済同友会が発表されましたが、まだ概要しかお伺いしておりません。今日の夜、桜井代表幹事、浦野地球環境問題委員長に来ていただいてお話をいただくことになっております。経済界の意見、いろいろな科学者の立場の意見、負担や将来の日本のあり方を考える団体の意見、それぞれございますが、私としては、それらの皆さんの意見をお聞きするということでございます。そのプロセスが終われば、奥田懇談会がございますが、それが一つの区切りになると思います。その後には、経済界も含めていろいろな皆様のご意見を伺った後の私としての考え方を示したいと思っております。経済界の方は、まさに経済の一線で頑張ってくださっておられ、その方々の意見もしっかり聞きたいと思います。経済同友会の桜井代表幹事には、グリーンニューディールの有識者の意見を聞く際にもこちらに来ていただき、ゆっくりご意見を伺いました。持続可能な社会の中で日本がどのような役割を果たし、また経済競争力も付けていくかという観点でのご意見を伺ったところでございます。経済同友会のご意見については、そういう観点からまとめられたものと感じておりますが、詳しくは今日お聞きしたいと思っております。

(問)各政党で温暖化対策の議論をされているようですが、公明党は昨年25%との考え方を示されていて、今回の選択肢を受けて公明党の中で議論をされていることはあるのでしょうか。  

(答)党の中に地球温暖化対策本部がございます。この本部で中期目標についても議論が進められております。基本的な姿勢は明らかにしておりますが、改めて今回の国民的議論の中で党としてその意見を明らかにすることも計画されているやに聞いております。

(問)民主党が鳩山代表として新たな体制になりましたが、これについてのコメントをお願いします。

(答)麻生内閣の一員として今回の補正予算、経済対策等、今の政府与党の政策が真に国民の幸せと経済の再生に向けてきちんとした政策を打ち出していることで支持が上がるように我々も閣僚の一人として全力を尽くしたいと思っております。明日から参議院の予算委員会で論戦が始まりますが、その論戦を通じて、今回の補正予算が新しい社会の方向性を目指した予算であり、かつ経済・景気対策、いわゆるグリーンニューディールの予算であると私もしっかり説明して、国民の理解を得、内閣支持率が上がるよう、民主党の新しい執行部に負けないよう、明確に我々の政策を訴えていきたいと思っております。

(問)大久野島沖の不審物の件ですが、事業者が撮った写真だけで判断をされるのはちょっと不安ということもあり、県から調査を求める主旨の要請があったと思いますが、いわゆる現地調査みたいなものが必要かどうか、その辺りの認識をどのようにお持ちかお願いできますか。

(答)今、20個発見されております。この20個をどうするのかが最初の問題になるかと思います。中にあるものとして予想されている物、それらの性質等をよく専門家の意見を聞いて、今後どうすることが最も住民の皆さんの不安を取り除くことになるのかを基本に考えていきたいと思っております。

(以上)

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