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環境省大臣記者会見・談話等>事務次官会見要旨

大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成20年12月1日(月))


1.次官会議案件等概略説明

 今日の事務次官等会議ですが、一般案件が1件、法律案が3件、政令が6件で、政令のうち2件が環境省と関係があります。
 一つ目は、特定家庭用機器再商品化法施行令の一部を改正する政令について、いわゆる家電リサイクル法施行令の改正についてですが、この改正の内容は、家電リサイクル法の対象品目に、液晶テレビ、プラズマテレビ、衣類乾燥機の3つの種類を追加することが一点であります。また、品目毎にリサイクルするための基準がありますが、その基準を引き上げるということです。例えば、エアコンは、現行の100分の60を100分の70に引き上げます。この政令は、経済産業省との協同請議ですので、経済産業省とも連携しながら、家電リサイクルの一層の推進が図られるように努力をしていきます。
 二つ目は、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令ですが、改正部分は、有害液体物質等に関する部分でございます。これは、国際海事機関(IMO)で定めている危険化学薬品のばら積み運送のための船舶の構造及び設備に関する国際規則(国際バルクケミカルコード)の内容の変更に伴いまして、海洋環境の保全の見地から、有害物質の追加等を行います。国際バルクケミカルコードは、IMOで定期的に見直しておりまして、平成19年改正の分が、平成21年1月1日から施行されますので、それに伴い、政令の改正を行うものであります。一番規制が強い物質は、61から78に増えるということです。
 それから、報告が1件、配付が3件です。報告についてですが、政府税制調査会の答申が出されるわけでありまして、今般審議で多くの意見があった課題について、さらに議論をしなければならないということで、課題の中には、環境税を含む低炭素化の促進に資する税制のあり方もあげていただいております。これから与党の税調で議論が深められていくと思いますので、税制のグリーン化の方向を目指して少しでも議論が進展することを期待しております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
今日からポーランドでCOP14が始まりますが、改めて今回の会議で期待する議論を教えていただけますでしょうか。

→今日から、ポーランドのポズナンにおいて、COP14が開催されます。森谷審議官などスタッフが行っておりますが、閣僚会議には是非大臣にも行っていただきたいと思っておりますし、全力で取り組んでいきたいと思っております。始まったばかりですが、議論の進展に応じて、できる限り情報提供していきます。我が国の臨むポイントとして、一点目は、「2050年までに世界全体の排出量を少なくとも半減」というG8でも合意された共有のビジョンである長期目標を各国で共有していかなければならないということです。二点目は、セクター別アプローチの活用による先進国の公平な国別総量目標の設定と途上国への技術協力です。三点目は、途上国の参加ということで、途上国それぞれの能力に応じた差異ある対応をとっていただくということです。いずれにしても、COP14は、COP15という非常に重要なゴールポストに目掛けて、ここからフォーメーションを組んで、走り出す機会であります。先だって開催された産業大臣会合においても、昨今の金融危機の中でも地球温暖化対策を緩めてはいけないことが、さらに確認されています。やはり、地球温暖化対策において、対応が遅れることがあってはならないと世界中で認識されていると思いますから、各国の言い分はたくさんあると思いますが、COP14の議論の中で、そういったことが議論されまして、COP15に目掛けて、強い政治的メッセージが発信される会議となることを心から期待しております。
 大臣は、今日明日、日中韓三ヶ国の会合に出席します。そこでも温暖化対策、とくに低炭素社会の構築を議論しますし、三カ国ということでいえば、漂流漂着ゴミを始め、いろいろな課題が山積しておりますので、それについて議論が前進していくことを期待しております。

質問
本日の行政支出総点検会議の中で、日本環境協会が運営していますストップおんだん館が年間1万6千人の来館者しかいないにもかかわらず、運営費が9千9百万円もかかっており、無駄であるという指摘がありましたが、次官はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

→温暖化対策という点を国民に分かっていただくPRは、あらゆる手を尽くしておりますが、決め手がなく、試行錯誤しながら行っている最中です。従いまして、より効率的なやり方ができるといったご指摘については謙虚に受け止めます。いずれにしても、温暖化対策について、出来る限りの理解をしていただく作業はこれからも強化していかなければならないことですので、ご指摘は謙虚に受け止めながら、より効率的、効果的に、国民に訴えかけていく努力をしていきたいと思います。

質問
現時点では、まだ効率的、効果的な部分で、できていない課題があるということでしょうか。

→温暖化対策のPRについては、本当に努力をしておりますが、国民運動の盛り上がりを考えれば、まだ取りかかったところだと思います。ですから、あらゆる努力をしていきたいと思っておりますし、その努力の課程で試行錯誤しておりますので、必ずしも、効率的にできていないという指摘もあると思いますが、全てご指摘には謙虚に耳を傾けながら、とにかく前に向けて努力をしていくことに尽きるのではないかと思っております。

(了)

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