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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成20年4月21日(月))


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、一般案件3件、政令5件、配布1件、これは月例経済報告です。特に環境省関係はございません。
 私からですが、17日から18日にかけてパリで第3回主要経済国会合(MEM3)が開催されました。我が国からは、首脳個人代表として西村内閣官房参与に加え、環境省始め関係各省が参加いたしました。今回は共有するビジョンとしての長期目標及び中期目標、セクター別アプローチ、技術や資金などの議題が取り上げられました。詳しい報告については報道発表資料を御覧いただきたいと思います。
 セクター別アプローチについては、その有用性について理解が進み、今後更に議論が行われていくべきであるとした上で、先進国の国別総量目標を代替するものではなく、また、全ての国に一律の基準を当てはめるものではないこと、「共通だが差異ある責任」の原則を損ねるものではないことについて、議長のまとめとして共通の認識が得られたと思います。このほか、7月9日に北海道洞爺湖において行うアウトリーチ会合と同日に開催するMEM首脳会合に向け、来月、再来月もこの主要経済国会合プロセスを継続することとなるなど、主要経済国間で議論が継続され、理解を深めていくことが共通の認識となりました。
 環境省としては、5月末に開催するG8環境大臣会合においては、こうした主要経済国会合の動きにも十分留意する必要があると考えております。我が国が議長国であるG8プロセスによる議論の成果が、本年及び来年のCOPに向けた議論を加速していくものとなるよう、広範な議論をG8プロセスで行うことが重要であると考えておりますので、G8環境大臣会合、7月のG8サミットと続きますが、そのための準備を鋭意進めていきたいと考えております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
27日からOECDの方でも環境大臣会合があり、大臣が参加されるかどうかわからないと思いますが、環境省としてはどのようなことを議論したいか、目指す方向などがあればお伺いします。

→OECD環境大臣会合については、出席者はまだ決まっておりませんが、今の時期ということも含めて、私どもも重要な会合だと受け止めておりますので、しっかり準備をしていきたいと思っております。テーマについては、まだ詳細なアジェンダというような形ではありませんが、これまでOECDで議論されてきたことの延長でもありますので、第一のテーマはやはり気候変動ということになると思います。
 また、OECDはこれまでの議論で、循環型社会の構築ということにもかなり熱心で、資源生産性などについても勉強も含めてこれまで検討を積み重ねてきておりますので、気候変動のみならず、循環型社会、あるいは生物多様性の議論もあると思います。

質問
本日午前中に熊本県知事が大臣に御挨拶にいらっしゃいましたが、どのようなお話が中心だったのでしょうか。

→大臣との対面は初めてでしたので、環境大臣への表敬訪問ということだったと存じますが、やはり水俣病対策の話をされ、大臣からもお話をされました。水俣病対策について、国と県が密接に連携していくことについてお話されたということに尽きると思います。

質問
明日、与党PTが開かれますが、それについての意気込みや、環境省に対してこのようなことを求めたいというようなお話はなかったのでしょうか。

→大臣と知事との間での、水俣病対策について、お互いにしっかりと連携していくという話の中にはそうしたことも含まれていると思いますが、明日の与党PTに直接触れた御発言はありませんでした。
 与党PTは明日の朝に開催されますが、新たに就任された知事が御出席されると聞いておりますので、そこでも御挨拶等含めて、県の考え方をお話されるのだと思います。私どもとしては、もちろん与党プロジェクトチーム、それと熊本県、新潟県、鹿児島県含めて、密接に連携しながら、水俣病被害者の救済策の実現に向けて努力してまいりたいということです。与党PTの取りまとめは既になされておりますから、その実現に向けて進めてまいりたいと思いますし、明日、そうした議論があるのだろうと存じます。
 明日の与党PTのことについて、直接、知事からの御発言の中にはありませんでしたが、県も国と連携してやっていきましょうという御発言の中には、与党PTの取りまとめの話も頭の中に置かれてのことだろうと存じます。

質問
大臣は5月1日の水俣病犠牲者慰霊式までに何らかの対応をというお話を以前されていたのですが、面会の中でそれについての言及はあったのでしょうか。

→水俣病対策について、チッソ等の話が出たことも事実ですが、今日は時間もあまりありませんでしたので、詳細な話までには至りませんでした。
 現在、与党プロジェクトチームの案を実現するために、環境省としてもチッソに対して、あるいは患者団体に対しても、様々な努力をしております。2月に大臣がチッソの会長と面談され、5月1日の水俣病犠牲者慰霊式には、救済を求めている人々が安心して御出席いただけるように、5月1日を目途として解決に向けての方向性を出す努力をするように強く求めているところです。チッソの今後の対応については、チッソにおいて真摯に御検討いただいているものと考えております。
 いずれにせよ、環境省としては与党プロジェクトチームと連携しながら、被害者救済策の実現に向けて、努力を続けてまいりたいと考えております。

質問
5月末の環境大臣会合を睨んで、MEMのプロセスに関して、環境省として十分留意すべき点は具体的にどのようなことでしょうか。

→今回のMEMでは、様々な意見交換はありましたが、首脳会議においてどのような取りまとめをするか、その方向性が決まったということではありませんので、今後5月、6月の2度にわたって、事務レベルの会合が行われます。こうしたMEMプロセスが並行して開かれ、その中でも長期目標、中期目標、技術や資金の話もされておりますから、MEMでの議論も十分踏まえながら、G8プロセスとして議論をしていくということです。何か具体的にこの点とこの点をMEMから取り入れてということではなく、全体としてそうした議論の動きを十分踏まえて、G8プロセスはG8プロセスとしてしっかり進めていこうということです。中心はやはり国連プロセスですから、COPに向けて大きな成果を出していきたいと存じます。

(了)

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