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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成20年3月17日(月))


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、一般案件4件、政令6件です。特に環境省関係はございません。
 私から公害防止計画及び湖沼水質保全計画について申し上げます。鹿島地域等12地域の公害防止計画並びに釜房ダム貯水池、八郎湖及び諏訪湖に係る湖沼水質保全計画について環境大臣同意が行われることとなりました。特に八郎湖については、昨年12月に閣議決定を経て指定湖沼に指定されたもので、その最初の湖沼計画となります。これらの計画は、地域ごとに解決すべき課題を明示し、公害防止あるいは湖沼水質保全に関する施策を総合的かつ計画的に実施することとしており、今後国は関係都府県等と連携し、計画達成のための施策を推進していくこととなります。なお、これらの計画については本日の持ち回り公害対策会議幹事会にて了承され、また、新規計画である八郎湖の湖沼計画については、明日の持ち回り公害対策会議の議を経て環境大臣
同意が行われるということになっております。詳細については記者発表資料をお配りしますので、そちらを御覧いただきたいと思います。  私からは以上です。

2.質疑応答

質問
 昨日まで3日間、千葉でG20があり、G8プロセスとしては初めて日本で行われる会合ということで、その結果については各紙、厳しい見方を掲載しておりますが、次官の御所見と今後の方策の見通しについてお伺いします。

→先週末に千葉県幕張で開催されました第4回グレンイーグルズ対話(G20対話)は、昨年末のCOP13バリ会議後、初めて主要国閣僚レベルが一堂に会して議論したもので、共通する意見も相違点もありましたが、技術、資金、次期枠組みについて忌憚のない意見交換を通じて互いの認識が共有されたということで、有意義な会議になったと考えております。昨日の最後の記者会見では議論のあった論点について資料1枚紙を配りましたが、本対話の共同議長として具体的成果を取りまとめたサマリーを、近日中、1週間以内に発出する予定ですので、その際に改めて成果、議論について御説明したいと考えております。
 G20の良さというのは、開発途上国も先進国もお互いが率直な意見交換を行う対話、ダイアローグというところに力点がありますので、御説明する際も発言した国が特定されるような引用は従来からしておりませんが、2日間を通じて、技術、投資及び2013年以降の次期枠組みをテーマとして掲げ、先進国及び途上国双方の参加国で建設的な意見交換が行われました。一点は、共通だが差異のある責任と各国の能力の原則を踏まえ、先進国はリーダーシップを取っていくということ、もう一点は、途上国は先進国の支援を受けながら、測定・報告・検証可能な排出削減を行っていくことであり、これらが確認されました。実効性のある次期枠組み構築に向け、先進国と途上国が一致して取り組んでいく意識が醸成されたと考えております。
 また、我が国から提案しましたセクター別アプローチについても議論が行われ、開発途上国からもこれに対する意見、反発等がありました。このセクター別アプローチは国別総量目標を代替するものではないとの理解の下、その内容について共通の理解が得られるよう、今後具体的な議論を深めていく必要性が共有されました。既に配布しております大臣のキーノートスピーチでもこれについて触れられておりますので御参照ください。
 これらの成果については、洞爺湖サミットにも報告し、首脳間での議論につなげていただきたいと考えておりますし、また3月31日から行われるバンコクでの国連プロセスの方にも反映できるように進めていきたいということです。

質問
 東京都がICAPに単独でも参加する意向を表明したことについてはどのようにお考えでしょうか。

→排出量取引をめぐるEUの動き、EUはこれから第2フェーズに入り、第3フェーズの改革についても既に発表しており、まさにこれから正面から取り組んでいこうとされています。あるいはアメリカの各州の動き、オーストラリアなど、いろいろな動きの中で、環境省も既にこのアイキャップにオブザーバーとして入っておりました。東京都の場合は、本参加と聞いておりますが、いずれにせよ排出量取引をめぐる国際的な情報交換に東京都としても入っていくことは、地方自治体からの試みとして、私どもも望ましいことだと思っております。

質問
 今日、G20について総理のところに御報告に行かれたと思いますが、総理の反応をお教えください。

→今ここでお話したような、3つのテーマを中心に議論を行ったことなどを申し上げました。熱心に聞いていらっしゃいましたが、皆さんに御披露するようなことがあったということではありません。また、未確認情報ですが、実際に本会議を仕切られた共同議長として、明日、両大臣が揃って総理のところにG20の御説明に行かれるのではないかと仄聞しておりますので、印象なども含めて、明日の記者会見において鴨下大臣から直接お話があると思います。

質問
 温対法の関係で、算定公表制度に基づく取りまとめが、一部報道で既にまとまったと出ているようですが、既にまとまっているのであれば出していただきたいのですが。

→まだまとまっておりません。一部数字やリストまで出ておりましたが、今まさに各省から出てきたものを、環境・経産両省で精査している段階です。分け方として業種別や地域別、企業別と3通りが法令上予定されており、その最後の詰めを行っているところです。もちろん月内には発表するということで作業を進めておりますが、まだ確定しているわけではありません。

(了)

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