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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成20年3月13日(木))


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、一般案件が3件、国会提出案件が2件、政令が10件、人事案件が2件でした。特に環境省関係はございません。
 なお、既に報道されているとおり、中国における今回の機構改革に伴い、国家環境保護総局が格上げとなって省になったことについては、中国政府が環境対策を重視している現れとして、大変喜ばしいことと考えております。実際に省に格上げになり、権限や組織の強化なども期待されますが、実体的にどのように変わることになるのか、今後も動向を注視していきたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
 一部の報道にありましたが、2020年に100億トンくらいCO2が圧縮できるという試算を環境省がまとめて、G20で公表するという報道がありましたが、公表の仕方と、その中味についてお聞きしたいのですが。

→おっしゃっている報道は、環境省ではなく国立環境研究所が中心となって試算をされたものだと思います。国環研と京都大学が1月に学会で、世界の温室効果ガスの削減の可能性、ポテンシャルについての研究論文が発表されていることは承知しております。世界でもいろいろとそういう論文が出されておりますが、その研究の一つだと理解をしております。
 この研究は、様々な仮定・条件を置いた上で、世界各地域のCO2削減のポテンシャルを計算した、言わば、一つの試算だと受け止めておりまして、今後こういう研究が幅広く議論されたり、改善されたりすることを私どもとしても期待をしておりますが、環境省が出したということではまったくございません。
 そういう研究がこれからもいろいろな見地から出されていく、あるいはより改善されていく、より幅広くなっていくということは私どもも期待したいし、非常に望ましいと思っております。

質問
 G20で公表する云々というくだりがあったのですが。

→G20については大臣も基調講演をいたしますし、今まさに大臣の御指示を受けつつ詰めているところで、どういうことを中心に述べていかれるかということは、まだ確定しておりません。

質問
 こんな内容も含まれるということは。

→内容全体についてまだ確定しておりません。
 いずれにしても、総理がダボスでクールアース推進構想を出されて、それを十分踏まえて、これから御承知のように3月末のバンコクから始まっていくバリ・ロードマップと言いますか、国連プロセスに繋がっていくことでもあり、また、今回のG20はグレンイーグルズの議論を踏まえて出てくるものですから、G8プロセスそして洞爺湖サミットに繋がっていくものですから、しっかりした発信、そしてその後に繋げられるような対話が行われていく必要があると思いますから、クールアース推進構想、総理がおっしゃったことを十分に踏まえて、地球温暖化対策の現在の状況、あるいは今後の課題などを中心に大臣はお話になると思いますが、その内容については今まさに詰めているところでございます。

質問
 今の話に関わるのですが、G8プロセスの中で、いわゆる洞爺湖プロセスと言われるような、グレンイーグルズ対話の後継になるような対話プロセスについて検討しているということを、この間大臣もおっしゃっていたのですが、今度のG20で頭出しをして、秋に日本で初会合を開くということについてはいかがでしょうか。

→秋に初会合という報道は私も今日見ましたが、まだ何も決まっていません。

質問
 100億トンの件ですが、中味は報道どおりでよろしいのでしょうか。100億トンという話もありますし、そもそも00年に250億トンだったのが20年には430億トンになり、100億トン減らせば330億トンということだと思うのですが、そういったことや、先進国で37、途上国で62など、様々な具体的数値が載っていますが、内容としてはその通りという理解でよろしいのでしょうか。

→数字について論文と一つ一つチェックをしておりませんから、どれが合っていてどれが間違っているのかこの場ではお答えしかねますが、いずれにせよ国環研として1月末に出された論文が中心となっているものだと考えます。
 環境省としてそれをどうこうコメントするというよりも、国環研の論文ですので…。

質問
 報道ではやはり「環境省が」という主語になっているわけで、一部報道では環境省のコメントも出ていますから、これは環境省として提案したいという内容だという理解でよろしいのでしょうか。

→今申し上げたように、環境省としては、一つは、こういう日本のみならず世界の各地域の温室効果ガスの削減可能性というものを、いろいろな仮定・条件を置いた上での試算ではありますが、そうやって出されているということ。それは今後、こういった研究が、この研究とは言いませんが、いろいろな形で出されていって、かつそれが改善されて大いに議論されていくことは望ましいと、そのように環境省としてのスタンスを申し上げました。

質問
 これは確か環境省から研究資金が出ていると思うのですが、そういうことも踏まえると公の税金を使っていらっしゃるわけですから、皆さん把握していらっしゃるのでしたら、G20もあることですし、それを公表していただくわけにはいかないのでしょうか。1月末にあったとおっしゃいましたが、そもそも2月の頭に会見も準備されていたのが、確かあのときは中止されましたが、そういう状況から鑑みますと、こういう状況なら、資料なりそういうものを出すなり、内容について教えていただくというわけにはいかないのでしょうか。

→そこは国環研の判断だと思います。何人か複数の研究者がまとめておられますから、その方々の御意向もあると思いますので、そこは相談してみます。何かただ学会の論文に出ていただけでちょっとわかりにくいとおっしゃるというのが今の御趣旨だと思いますから、そこは国環研の判断、というか研究者、出された方々の御判断もあると思いますから。それと、いろいろとさらにこの論文に繋がっていく新たな研究をなさっているということもあるかとも思いますから、そこはちょっと御本人達と相談して、何かどういう風な形でもう少し説明できるのか、相談はしてみたいと思います。

質問
 逆にG20で発表される、決まっていないのかも知れませんが、発表されるとすれば、それはそれで報道の方に、まだ検討中なのかも知れませんが、公開していただきたいとは少なくとも思うのですが。

→わかりました。御意見は承っておきます。

質問
 G20について、既に決まっている他国の閣僚級の参加者などというのは、もし出ていたら、後ででも結構なのですが、お聞きしたいのですが。

→これは相手先のこともあるので、それとまだ若干入れ替わりがあったりしているので、参加メンバーを、まだ、確定的に言える段階には率直に言ってありません。

質問
 閣僚級がどれくらい来るのかどうかというのは、先日のブリーフのときには、ちょっとわからないということだったのですが。

→まだ入れ替わりがあったりしていますので、不正確な情報を提供してもと思います。ただ、できるだけ早く出したいと思いますので。

質問
 バイの会談について、もし予定されているものがあれば、かっちり決まっていなくても、こんなところとやる方向で検討しているということであれば。

→バイ会談については、日時等を含めてまだ確定はしておりません。ただ、例えば中国とか、そういうキーポイントになるような国々とはできるだけ行っていく予定です。

質問
 明日、14日もありそうですか。

→バイ会談の中心は15日だと思います。相手の方の都合もありますから、15日の夕方など、合間合間に行うことになると思います。14日の夜は外務副大臣と桜井環境副大臣とで歓迎パーティーを開きます。そのときに集まってこられる方々もおられると思いますので、多少のバイ会談も組めるかもしれませんが、中心は15日、16日だと思っていただいて結構です。
 もちろん14日にもバイ会談があれば、できるだけ早く、今日にでも決まり次第、皆様方に御連絡いたします。私の知っている限りでは14日はまだ入っていないと思います。

質問
 その関連でお願いですが、バイ会談が終わった後、どのようなことが話し合われたのか、現地で聞けるのか、こちらで聞いた方がいいのか、取材できるような体制をお願いいたします。

→わかりました。

質問
 中国について、改革委員会との関係についてはどうなのでしょうか。

→報道では、気候変動のことについてはおそらく環境保護部ではなくそちらだというような、推測記事はありますが、もう少し情報をきちんと見た上でと思います。
 いずれにしても、局から省に格上げしてこれから進められるということは、中国政府が環境政策に対して力を入れていることの現れだと思いますので喜ばしいことだと思っております。

(了)

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