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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

斉藤大臣記者会見録(平成20年9月30日(火))


1.発言要旨

 閣議がございまして、環境省に関連したものはございませんでした。閣議後の閣僚懇談会では、アメリカでの金融支援法が下院で否決されたことについての基本的な我々の認識を共有しておこうということで、いろいろな論点がありました。完全に議会として否決したということにはまだなっておりません。これから上院もございますし、推移を見守ろうというこのような話し合いがあったところです。
 私の方から2点ご報告いたします。1点は今日の午後、横浜税関に視察に参ります。この理由の一つは、麻生総理からいわゆる廃棄物等の不適正な輸出入が指摘されているところでもあるので、しっかり環境省として対応をして欲しいという指示を先日の環境大臣就任の際にも指示を受けたところでございます。その指示を受けて、環境地方事務所に監視の強化の指示をすぐ出したところでございますが、今日、私自身、その現場を見まして、バーゼル法や廃棄物処理法、有害物、無害物、有価物、無価物、なかなか頭の中を整理するのが難しい概念と実際の業務、これは実際の物を見てみないと正直申し上げまして私自身も良くわからないところがございまして、監視の強化の指示と税関への協力の依頼ということをしてきたいと思っております。
 第二点目は、今週の土曜日、愛知県の豊田市におきまして「星空の街・あおぞらの街」全国大会を高円宮妃殿下ご臨席の下、愛知県、豊田市と共に開催をいたします。これは、大気環境の保全に対する意識を高めて、郷土の環境を活かした地域興しの推進に役立てることが目的でございます。今回で20回目です。また、これに併せまして、先日マツダの水素ロータリーエンジンを視察いたしましたけれども、トヨタ自動車を視察いたしまして、主に自動車会館を中心としての視察になりますが、ハイブリッドやここでは燃料電池の研究ではトヨタが先頭を切っておりますので、マツダが水素ロータリー、トヨタは同じく水素を燃料とする燃料電池車、この次世代自動車の開発の現状の視察をしたいと思っております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)昨日の麻生総理の所信表明がありまして、その中で環境に関することも組み込まれていたのですが、そこで環境について総理が答えていたことについてのご見解をお聞かせ下さい。

(答)総理の見解の中でこれから目指す社会の中の一つの大きな柱に環境ということを盛り込んでいただきました。一つは、次の世界的な枠組み作りの中で日本がリーダーシップを取ること、それから、優れた環境技術で世界をリードすること、この2点が主だったのではないかと思います。この点、総理からまさしく就任時に指示をいただいたことでもありますし、しっかりと取り組んで行きたいと思っています。

(問)気候変動枠組条約の件ですが、本日中を目途にして日本提案を出す方向で動いているという話しを聞いておりますが、現状でここまでの作業状況をお話いただける範囲でお伺いできますか。

(答)アクラの会合で次期枠組みについて、各国9月30日までに事務局長に意見を提出することということで、まさに今日が9月30日です。今、最終調整をしているところでございます。総理にもきちんとお話を申し上げて最終調整をして今日中に発出したいと思っております。その中身はみなさんがご存じのとおりでございまして、全ての主要排出国が入る枠組みであること、またセクター別アプローチが有効であること、途上国の中でも差異ある取組、差異ある責任という形で途上国も取り組んでもらうこと等が主な内容になるかと思っております。最終確定をした段階で環境省としてもみなさんに説明をする機会を設けたいと思っておりますし、また、経産省、外務省、環境省の3つ合同での説明会も開かれる予定と聞いておりますので、そこで詳しい内容については、みなさんにはご報告したいと思います。

(問)白神山地のブナが傷つけられているということが明らかになったのですが、それに対して大臣のお考えをお聞かせ下さい。

(答)世界遺産にも指定されている貴重な自然遺産、日本人の大事な財産をあのような形で傷つけたというのは、新聞報道で読みました。写真も見ました。本当に悲しいことだと思います。ただ、いわゆる自然環境保全法の規制の対象にはなっていないようです。ということで、現行の法制度の中でこれを規制するのはなかなか難しいということですが、私一国民として、それは不備ではないか、おかしいのではないかと思っておりまして、今朝方、担当者に何らかの規制が出来る方法はないものかどうか検討してみてくれと指示を出したところです。
 イタリアの文化遺産に落書きをしたということであれだけ社会の避難を浴びました。 この自然遺産は、屋久島と共に平成5年に登録をされたと思いますが、我が国第1号の自然遺産を傷つけるということに対して何らかの規制ができないか考えてみて欲しいとお願いをしたところでございます。

(以上)

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