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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

鴨下大臣記者会見録(平成20年8月1日(金))


1.発言要旨


 本日の閣議案件ですが、案件も環境省請議もありません。
 先日、御質問をいただいたクールビズについては、冷房時の室温を28度にしていただくことをお願いしています。最近のオフィスであれば冷房の設定温度と室温がほぼイコールになるということですが、多少古いビル、環境省のようなビルについては、室内の温度にムラが生じてしまうことがあります。そこで、クールビズは「冷房時の室温を28度にする」ということで、そのために工夫をしていただいて、設定温度と実際の温度に乖離がないようにしていただきたいと思っております。
 クールビズについては、例えば28度に設定してあっても30度になっている、西日の当たるようなところは、一時的にエアコンを少し強くしてもらって、全体的な温度をこまめに調整していただくということを、国民の皆さんにも徹底していただきたいということで我々もお伝えしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)内閣改造が行われるようですが、改造に伴って、環境行政や国政全般への影響などを含め、感想をお願いします。

(答)これから午後に臨時閣議等があるようですが、正式なところはまだ伺っていません。報道では、今日、改造があるということですが、少なくとも環境行政については、私が努めさせていただいた1年間では、国民の皆さんの環境に対する意識がより一層強くなったように感じていますので、引き続き国内の対策についても、国民の皆さんの追い風を受けられるような行政をすることが必要だと思います。加えて、国際交渉等も、これから来年のCOP15に向けて非常に重要な時期に差し掛かります。日本は今年、G8で議長国を務めましたけれども、国際交渉において、気候変動、温暖化対策に対するモメンタムがより加速するように環境省としてやっていくということだろうと思っておりますので、継続してやれる体制にはなっていると思います。

(問)予算について、概算要求に向けてどこに重点を置かれるのか、目玉があれば教えていただけますか。

(答)目玉はいくつかありますけれども、一番はやはり国内の低炭素社会を創っていくための様々な施策に関することだろうと思っています。技術の問題は環境省だけではできませんけれども、太陽光発電なども含めて、より普及を促進していくようなこと。もう一つは、私もかねてから申し上げていましたが、経済的手法の中で、排出量取引の試行にあたって、より自主参加型を充実させていくことに配慮した予算をお願いしています。

(問)大臣が今までやってこられた施策の中で、一番の成果と言いますか、御自分で「これはうまくいったな」と思うものはどんなものでしょうか。

(答)それは午後の会見のときに、もう少し総括的にさせてもらいたいと思います。
 少なくとも、今申し上げたように、環境問題全体の大きな流れがここ1、2年の間に非常に大きく変わってきたことに対して、多少お手伝いできたかなと思います。国民の意識、産業界の取組、さらには行政の中でも、環境省だけでなく他の省庁にも環境という柱立てがいろいろとできてきたこと、地方の自治体の取組も非常に関心が高くなってきたといったことについて、多少はお手伝いできたかなと思います。

(問)水俣病に関しては大臣御自身がいろいろと動かれてやってきたわけですけれども、今回改造もあって、水俣病の問題に関してどのような影響があるとお考えですか。

(答)私がどうこうということはありませんが、少なくとも水俣病への取組を継続していくという意味においては、今まで中心的に携わっていた総合環境政策局長は事務次官になりましたし、厚労省から来た原・環境保健部長も、その点について今までもやっていた人物ですので、水俣病の解決に向けてのシフトは整っていると考えています。そういうことも私なりに配意して人事を考えましたので、問題解決、救済に向けて取り組んでいくことについては、より積極的にやっていく体制になっていると思います。

(問)室温28度というお話がございましたが、環境省内の取組についてどのようにお考えでしょうか。

(答)ビル全体のマルチエアコンには、このビルはなっていないようですから、全体的なエアコンのあり方というものを少し工夫するということで、空調の管制室などとの関係をより密接にして、できるだけこまめに調整できるようするなど、今、技術的に何ができるかということを、いろいろと検討してもらっているところです。

(以上)

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