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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

鴨下大臣記者会見録(平成20年4月25日(金))


1.発言要旨

 本日の閣議案件ですが、一般案件8件、国会提出案件23件、法律案1件、政令4件です。環境省請議はございません。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)週明けにガソリンの税率がまた再可決され、5月以降、店頭価格も上がっていくのだろうと思うのですが、この1ヶ月消費が増えたというふうに言われているのですけれども、暫定税率が復活されることについてどのようにご覧になっているか、お聞かせいただけますか。

(答)我々は当初から、化石燃料には相応の課税が必要だということは申し上げてきました。今まさに京都議定書の第一約束期間に入っている中で、化石燃料に対する税率が下がるということは世界のトレンドからも逆行すると解釈しておりますので、是非、国民の皆さんにも協力していただきたいと思いますし、今後、地球温暖化のことを考えれば、応分の負担をいただくことが合理的だと思っております。

(問)OECDの環境大臣会合に、大臣は出席できないという状況になってしまったわけですが、小島審議官が行かれて、スピーチもされるようですが、成果として期待されるような部分がありましたら教えていただきたいのですが。

(答)本当は私が行くべきだったのですが、国会日程等もあってやむなく小島地球審が行くことになりました。
 内容については、経済閣僚との情報交換を含めた話もあるでしょうし、次のG8環境大臣会合につながるような、地球温暖化対策についてのモメンタムが持続するような会議になってもらいたいと思っています。

(問)温対法についてですが、国会審議に一定の前進があったような報道もされていますが、行方について、どのように展望されていますか。

(答)私も直接的には今日これからの委員会の中で伺うのですが、与野党で熱心な御審議をいただいて、修正も合意に至ったというふうに聞いております。そういう意味で言うと、それぞれ委員会の中で審議があったことが、結果的に修正ということで結実したのだろうと思っておりますので、大変意義深いと思います。

(問)総理が提唱された消費者庁の件ですが、前倒しで、臨時国会で設置法をという報道があるのですが、この点について、環境省が関係する部分があるのかということも含めて、どのように大臣はお考えですか。

(答)環境省は、直接は消費者行政を所管するようなところはありません。
 大臣という立場を多少離れますと、消費者行政全体を統合して包括的に国民の目線で見ていくということは、私は大変よいことだと思っておりますので、総理がリーダーシップをとられるということについては、大変結構なことだと思います。

(問)今日の閣議・閣僚懇の際の指示はどのようなものでしたか。

(答)閣議の内容については申し上げられないけれども、全体的に言えば、閣僚間でお互いに協力をして、総理の御指示に従っていこうじゃないかというようなニュアンスだったかなと思います。

(問)5月1日の水俣病の慰霊式が近づいておりますが、大臣が御出席されるのかどうかというのと、もし御出席されるのであれば、どのようなお気持ちで御出席されるのでしょうか。

(答)国会の日程が許せば、是非出席したいと思っております。今の状況では、多分出席できるのではないかと考えています。
 そこにはそれぞれの立場の方々がおいでですが、かねてから申し上げているように、できればみんなが安堵した気持ちで慰霊祭に臨めるようにと思っております。しかし、昨日の話も既にご存じだろうと思いますが、チッソの後藤会長とかなり詰めた話をさせていただきましたが、残念ながら、まだいろいろな意味で御協力いただくというわけにはいきませんでした。まだ1週間ありますから、精力的にいろいろなところから働きかけもし、我々も最善の努力をして、そういう結果をもって1日に臨みたいと考えています。

(問)昨日、新日本石油精製の工場を視察なさったのですが、その時の御感想と、要望を含めてどんなやりとりをされたのかをお聞きしたいのですが。

(答)自主行動計画等も含めて、それぞれの分野の代表的な排出企業を見させていただいていて、電力、鉄鋼、そして石油と思っていたのですが、半分以上の説明はETBEの話になってしまいました。こちらからは、石油精製過程における排出削減というようなところを見せていただきたいとお願いをしていたので、私は若干当惑したのだけれども、それはそれで意義があったと思います。
 我々も直接混入のE3の車に乗っていきましたから、そういう意味では、ETBEの考え方といろいろ議論はありましたが、これから地球温暖化のことを考えると、バイオエタノール、特に食物と競合しないバイオエタノールを我々は目指していますから、是非協力してもらいたいということを、再三にわたってあちらにお願いをしました。

(問)そのバイオエタノールの話ですが、ドイツがE10を断念する方向で検討しているという話ですが。

(答)自動車の種類のことなどもありますから、各国それぞれ事情があるんだと思います。ただ、我々もバイオエタノールは大きな新たな燃料だと思っておりますから、可能性については、より促進していくということでやっていきたいと思います。

(以上)

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