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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

鴨下大臣記者会見録(平成20年4月18日(金))


1.発言要旨

 本日の閣議案件ですが、一般案件1件、国会提出案件21件、公布1件、政令3件です。環境省請議はございません。
 私からの発言ですが、先日創設したエコ・ファースト制度について、この度、ユニー株式会社から、食品廃棄物の発生抑制やリサイクルループの構築等、食品リサイクル分野において先進的な取組を行うほか、容器包装廃棄物の減量化や地球温暖化の防止等に向けた取組についての約束の申し出がありましたので、4月21日15:30に約束式を開催いたします。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)アメリカ政府が打ち出した温暖化対策について、これまで福田首相が掲げていた日本の目標や、IPCCの報告書と比べても非常に踏み込み不足という印象を受けるのですが、大臣はどのようにお感じになっていますでしょうか。

(答)当初期待していたものと比べると、甚だ踏み込みが不足しているというのはそのとおりだと思います。ただ、あの表明の前段で、それぞれ環境に取り組むということにおいて、例えばピークアウトの時期、あるいはエネルギー効率のようなことに注意が向いてきたということは、私はそれなりに歓迎すべきことだろうと思っています。あとは、それをより高い目標にしていく努力をしていただきたいと思います。
 ただ、後段のところで、いろいろとできない理由について述べられていますが、それについては、私は従来のアメリカの状況と変わっていないなという印象を受けています。アメリカにはより積極的な温暖化に対する取組をしてもらいたいというのが本音であります。

(問)今回のブッシュ大統領の提案が、今後のサミットもしくはMEMの成果をまとめる際にどんな影響が出そうだと思われますか。

(答)MEMについては、おそらく少し後退するのではないでしょうか。主催者たるアメリカが、あまりはっきりした方向性を出していないというのは、各国、特にヨーロッパ等については、がっかりしたというニュアンスが私にも伝わってきています。
 ただ、サミットについてはアメリカだけじゃありませんから、G8諸国みんなが合意形成していくという意味においては、より高めの目標を掲げて、我々がアメリカも引っ張っていくというような方向性がいいのではないかと思っております。

(問)中国・インドなどはアメリカの出方次第という部分があるかと思いますが、今回のアメリカの政策を見た限りでは、途上国を巻き込むことというのはかなり至難ではないかなと思うのですが。

(答)逆の考え方もあって、アメリカが低いハードルを出してきたので、それにみんなが合わせるということになれば、逆に巻き込みやすいという考え方もあるのかもわかりません。
 ただ、我々の究極の目的は地球温暖化を防ぐことです。そういう趣旨においては、残念ながらまだ目標設定が十分でないということですから、より高めにしつつ、さらに中国・インドを含めた新興国も参加しやすくするという両方について、どう考えるかというのは、日本の役目の一つでもあると思っています。

(問)より高めの目標を掲げるとおっしゃいましたが、それは日本がより高めの目標を掲げるということですか。いつ掲げるおつもりでしょうか。

(答)これからの国際交渉の中で、特にヨーロッパとの間のいろいろな交渉等もありますから、そういうことを総合的に見て判断すべきだと思っています。特に今年は環境大臣会合もあるし、G8議長国でもあるわけですから、そういうところで、今言ったようにすべての国が参加でき、なおかつ究極の目的である温暖化を防ぐという命題をどこまで追求できるかということを頭に置きつつ、日本の目標等について考えるべきだと思っています。

(以上)

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