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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成19年12月20日(木))


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、一般案件が4件、議員提出法律案関係が1件、政令が11件、配布が2件でした。特に環境省関係はございません。
 私から一つ申し上げたいと思います。今日、もう終わったかと思いますが、光化学オキシダント・対流圏オゾン検討会を午前10時から開催しておりました。光化学オキシダント濃度の上昇傾向や注意報発令が非常に広域化している要因等を明らかにするために、7月に設置した光化学オキシダント・対流圏オゾン検討会ですが、今日の第4回検討会に報告書案が出され、議論が行われました。
 報告書案自体は三つに分かれており、まず光化学オキシダント・対流圏オゾン汚染の状況について書かれております。注意報の発令地域が非常に広域化しており、2006年には長崎や熊本、2007年には新潟や大分でも発令され、過去最多の28都府県で発令されたということが背景にあります。その中で特に窒素酸化物、NOxの排出量なども、北米やヨーロッパなど近年減少しつつある中で、アジア地域においては、逆にこの20年間で2.8倍に増加しているという推計結果もあります。それから、光化学オキシダント・対流圏オゾン濃度の上昇トレンドの要因、そして今後の課題といった構成になっています。今後の課題として、調査研究・モニタリングの一層の推進や、国内における削減対策の更なる推進、アジアを中心とした国際的な取組の推進といったことが書かれております。
 本日の各委員から出された御意見等を踏まえ、必要な修正・整理等を行った上で、年内を目途に最終的な検討結果を取りまとめる予定です。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
 予算の総額が内示されましたが、次官の御感想はいかがでしょうか

→基本的には本日の午後に詳細が内示されるということで、まだ総額だけですけれども、環境省としてはともかく地球温暖化対策、これが一丁目一番地ということで、これをしっかりと予算上においても確保していくことを目標にしております。総額内示だけですけれども、いずれにせよまだもう一息と思っております。これから事務折衝もあるし、大臣折衝がありますから、今日の内示の分に加えて、さらに要望しているものの実現を図っていく努力を続けたいと思っております。
 2008年から京都議定書の第一約束期間が、まさにもうすぐ始まるわけで、次期約束期間の問題も迫っており、一方で、マイナス6%という足下の目標を確実に達成するという両方の面で、2008年というのは非常に大切な年だと思っております。そういうことを踏まえ、しっかりとした予算措置が必要だと思っております。
 また、生物多様性や水・大気の問題、循環型社会の構築など、いろいろな課題が山積しております。そういったことも財務当局に理解していただき、しっかりした予算を確保していきたいと思っております。
 まだ総額だけですのでなんとも言えませんが、その一歩として一応の姿・目標には来ていますが、さらにもう一息、折衝を続けていきたいと思います。

質問
 予算の関係なのですが、水俣病の新救済策に関連して、概算要求していたチッソ支援の30億円が見送られていますが、それについてはどうお考えですか。

→基本的には、水俣病の新たな救済策については、与党のプロジェクトチームが、被害者団体、あるいはチッソ等と調整・協議を行っている段階ですから、環境省としても、与党プロジェクトチームと一緒になってなんとか実現を図ってまいりたいと取り組んでいるところです。
 今、そういう段階にありますけれども、来年度予算ということで御質問の項目も含め要望はしております。いずれにしても、この救済策が実現したら早期に円滑に取りかかれるように必要な予算は確保しておきたいと思っておりますから、午後に内示がされるのを見て、また御説明を事務的にもさせていただきます。もやい直し対策等ももちろんですが、救済策がらみのことについても、必要なものはすぐ動けるように確保していきたいということです。

質問
 それは10億円のことでしょうか。

→まだ内示前ですので、それは午後、御説明を致します。

(了)

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