鴨下大臣記者会見録(平成19年12月21日(金))
1.発言要旨
本日の閣議ですが、一般案件が1件、国会提出案件が18件、政令が11件です。環境省請議はありません。
私からは以上です。
2.質疑応答
(問)今日開かれている経産省と環境省の合同部会で、京都議定書目標達成計画の最終案が出て、一応、計画上は達成できそうではないかということですが、大臣はどのように受け止めてらっしゃいますか。
(答)審議会での御議論の中でそれぞれ積み上げていった作業については大変感謝しております。ただ、家庭部門などにおける算定というか、これだけやれるという予想はできますが、実際にそれが実現できるのかということはまた別だと思っています。これから速報値等をその都度、リアルタイムにどうなっているのかということを敏感に捉えながら、最終的にその方向でうまくいくのかということはフィードバックしながらやっていかなければいけないと思っています。
(問)今の時点で、できるという自信はありますか。
(答)審議会での御議論の中ではできるということを結論づけていただいたわけですから、それに沿ってやっていくのが行政です。ただ、政治の中では、それだけで本当に大丈夫なのかということについて用心をしておくということも重要です。私の個人的な考えとしては、大丈夫であればそれで結構ですが、うまくいかないようなことも想定しながら、その都度、半年単位や1年単位でしっかりと見守っていかないと、本当に達成できるかということはまだまだ未知数の部分もあると思っています。
それから重複する部分もまだ詳細にチェックできていないところもありますので、審議会の結論については多としますが、詳細については専門的に詰めなければいけない部分もまだ少し残っているのだろうと思います。
(問)予算内示についてですが、復活折衝で、特に大臣から強調してここの部分は死守するというか、復活していきたいという部分はありますか。
(答)これから官房長の折衝がありますので、それを見ないとわかりませんが、件数としては現在4件残っています。その中で私としては、やはり次の国際枠組みに対する日本のイニシアチブについては不可欠だと思いますから、そういうものが残ることがないように、まず官房長のところで決着してもらいたいと思っています。
(問)他の3件についてはいかがでしょうか。
(答)もちろんすべてお願いしたいです。特に、私が先日エコタウンを見に行ったときに、廃棄物系バイオマスの次世代利活用のモデル事業を見ましたが、例えば生ゴミからメタンを取ってとか、こういうことがさらに展開していけるようなことはすばらしいと思っておりますので、4件ともしっかりと取りたいと思っております。ただ、まず官房長レベルの話の中でうまくいってくれればそれで結構だということです。
(問)水俣病の予算の関係なのですが、今回、新救済策に10億円というのが内示されまして、PTが固めたとはいえ、先行きが非常に不透明な施策に対して予算がつくというのは非常に珍しい形ではないかと思うのですが、大臣はその辺をどのように受け止めて、また、予算が付いたことをどのように思われますか。
(答)政府の姿勢として、きちんと今回の政治決着をまとめたいという意思の表れと受け止めてください。それだけでは十分でない場合もありますが、それについてはこれから交渉の過程でどうなっていくのかを見守らないといけないことも今のところはあるけれども、政府の意思の表れだと受け止めていただきたいと思います。
(以上)