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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

鴨下大臣記者会見録(平成19年9月28日)


1.発言要旨

 おはようございます。
 9月28日の閣議案件ですが、一般案件が3件、国会提出案件が1件、政令が3件でございまして、環境省請議は、主請議、共同請議ともにありません。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)今日、温泉施設を2カ所視察されますが、趣旨をお願いします。

(答) 以前に行こうと思っていましたが、諸般の事情で行けなかったものですから、是非1回、特に関東周辺の温泉掘削の現場で、ガスが生じるという状況をきちんと見ておこうというのが一つです。加えて今後、温泉法の改正等という議論に今なっていますが、そのきっかけとなったのがシエスパの現場ですから、きちんとした形で私なりに理解をしようという目的です。それから、きちんとできているところもあるわけですから、そういうガスの分離装置などがきちんと機能しているところも見て、あるべき姿もそれなりに現場を見ておきたいと思って、今日は視察に行きます。

(問) 温泉法の改正なのですが、国会のスケジュールもタイトで、成立のためにかなりの努力をしなければいけないと思うのですが、その辺の見通しはいかがでしょうか。

(答) シエスパの事故を受けて貴重な命も失われておりますし、特に関東周辺ではいわゆる温泉ブームでもあるわけですから、安全管理をきちんとするために、行政としてもそれなりに法整備もしておかなければいけないということですから、かなり喫緊の問題だろうと思いますので、与党のみならず野党にも御理解いただけるだろうと思っています。是非、今国会の中で成立できるよう、私としては努力をさせていただきます。

(問) 先日の会見で、ストック型社会の実現と家電の買い換えについて、一見矛盾することだけれども総合的に、というお話がありました。それとよく似ているのですが、国民運動の「1人1日1kgのCO2削減」にマクドナルドが入ったことで、登録数が一気に膨らんだということなのですが、それに動物団体が噛みついて、あちらの言いたいことは二つあって、動物を殺すなということと、牛というのは最も温室効果ガスのメタンを出しているのに、そういうことを総合的に見ないで、環境省についてエンバイロメンタルアドバイザーという言葉を使っていましたが、そういう運動をするのはいかがなものかという意見で大臣宛に手紙を出したらしいのですが、命がどうかというのは食文化の問題もあるのですが、総合的に見て数を競うような、私の印象では、登録者数ですとか、企業の数がこれだけ入りましたというふうに競って、実はどれだけの人が理解をしているのかということを見失っているような気もするのですが、大臣はどうお考えですか。

(答) 今、我々が生活していることそのものに自己矛盾を抱えているわけですから、エネルギーは使っているし、原始社会とは違うわけです。必ず環境負荷はかけているわけです。ですから、私たちが今ある現状の中でやれること一つ一つを見直していこうということが一つの原点です。仮に自動車に乗るのをやめるとか、肉を食べるのをやめるとか、そういうことではなくて、現状の中で、私たちが足下でやれることはなんだろうか、そして協力していただく企業は何ができるんだろうかというようなことから、現状を肯定した上で、さらに前に進めていくというのが私は現実的だろうと思います。おっしゃることの一つ一つは論理的ではあるけれども、それを一足飛びに実現するというのは本当にできるのだろうかということで言えば、やはり実現可能性のあるもの、あるいは少しでも環境に関心を持っていただけるようなことを一歩一歩進めるというのが私の今の使命だろうと思っています。是非そういうことで御理解をいただきたいと思います。

(問) どれだけ浸透しているかというのが、かなりチェックしづらいと思うのですが、少なくとも予算を使って訴えているわけですから、効果とか、チェック機能についてはどうお考えですか。

(答) 最初に私が大臣に就任させていただいたときには2万人くらいの参加者でしたが、それぞれの企業の協賛を得て、約30万人になっているということです。少なくとも、「私のチャレンジ宣言」カードを持つことで、環境を意識しようというものは芽生えると思いますから、そういう人たちを少しでも増やしていくという作業は、法で規制するとか、何らかの倫理的なもので抑えつけるということではなく、あくまでも任意に、そして皆さんが関心を持っていただくようなことを、我々は根気よくやっていくということだろうと思っていますので、できるだけ多くの人たちが「私のチャレンジ宣言」をしていただきたいと思っています。

(問) 法で規制するものではないというのはとても理解できるのですが、一部、各省庁の登録割合ですとか、環境省の部局ごとに何人登録して何人登録してないというのが出回って、数を競うような形になっているようなのですが。

(答) 善意で競うのはいいと思いますが、一般の国民がそれぞれ関わっていただくというのはあくまでも任意の話ですから、任意に広がっていくのを整備していくというのが我々の仕事だろうと思います。ただ、そこで良かれと思う人たちが競っていただくのは、成果を上げるという意味では否定するものではないわけですから。

(問)アメリカで開かれている主要国会議で、昨日一日終わったときの入っている情報と、金曜日の見通しとか、その辺がわかりましたら教えてほしいのですが。

(答) まだ正確なところは私も把握しておりません。高村外相に行っていただいて、日本なりの主張をしているんだろうと思いますが、具体的な話はまだ報告を聞いていませんので、また次の機会にでも詳細を申し上げたいと思います。

(以上)

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