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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

鴨下大臣記者会見録(平成19年9月7日)


1.発言要旨

 本日の閣議案件は、一般案件3件、公布条約3件、政令1件で、環境省請議のものはございません。
 それから、先日来、いろいろと皆様に御心配をかけております、政治資金管理団体への貸し付け、これにつきまして、今資料をお配りしますけれども、平成8年の5月23日に私の個人の口座から200万引き出しされているという証拠が見つかりましたので、公表します。今資料をお配りしますが、写しはここにありますけども、本当は消さないといけない、例えば私の個人的な給料だとか、返済金だとかいうことも黒塗りするとまた皆さんにいろいろと疑惑を与えますので、その辺のところも是非御配慮いただいて、お受け取りいただきたいと思います。8年の5月23日に200万と、こういうようなことの通帳の写しがありますので、後ほど配布をいたします。
 以上でございます。

2.質疑応答

(問)それは大臣御本人の口座から御自身が引き落とされたということですか。

(答) そうです。私の、言わば給与の振り込み口座ですね。それから返済の引き落とし口座で、個人的な口座ですけれども、綾瀬支店の当時富士銀行の口座から引き落とすというか、引き出したという痕跡がありましたので、それを公表いたします。一部黒塗りしてありますけど、これについては、他人のプライベートな部分もございますので、そこだけは黒塗りさせていただいておりますけども、私自身のプライバシーについては全て公開をいたします。給与あるいは返済の行われている口座ですけど、その中で200万という、そしてその前後にですね、これに関連するようなことはありませんけれども、そこから先については私の全くなプライベートなこともございますので、御容赦をいただきたいと思います。

(問)政治資金収支報告書や資産等報告書の方の訂正の方はもうされたのでしょうか。

(答)今日の段階で手続をしますから、今、手続をしている最中です。

(問)今日中にそれは完了するということですか。

(答)そうです。

(問) 一部報道で、2002年の厚生労働副大臣の時に、国会議員としての資産報告で貸付金1,500万円というのを無しとしていたという報道がありますけれども、これについてはいかがでしょうか。

(答) それは平成8年、9年、10年の貸付けについてですね、借方のほうに記載をするということがそもそも記載をしてなかったわけでありまして、それを前回、お詫びを申し上げたわけでありますけども、そういう前提に立った資産報告書になってしまっていたということであります。ですから、借方に記載をして、そして改めて資産報告書についても訂正をさせていただきます。

(問)こちらの方は訂正されたんですか。

(答)それも訂正しました。

(問)もう訂正済みですか。

(答)本日ですね。本日訂正をいたします。これは衆議院議長に届けます。

(問)200万円は現金で大臣御自身が引き出されたということでしょうか。

(答) 私自身ではありませんが、当時の私の個人的な経理などをやっている人間が引き出して、現金で多分。多分というのは、はっきりと確信を持てないと、記憶があまり十分でないものですから。ただそれを受け取って預けたということだと思います。

(問)預けたというのは。

(答)当時の政治の方の担当者にです。

(問)収支報告書では、平成8年8月10日というようになっていると思うのですが、5月23日とは時間にズレがありますが。

(答)若干ズレはありますが、それは5月に引き出して即日渡したということではないわけですから。

(問)5月23日に引き出して、8月10日に団体の方に渡したということでしょうか。

(答) いつ何時というようなことがあったのでしょうから、その時に渡したというようなことです。ただ、8月10日というのが、平成8年の時の、貸付け、借入れのようなものが行われたのが、8月のその時点かどうかというのは、そもそも記載そのものが誤解に基づいて行われた可能性があるものですから、何日というのははっきりしません。もしかすると5月から8月の間のいつかというようなことだろうと思いますが。

(問)そうすると、どうして8月10日に1,000万円という記載がされたかというのは、まだよくわからないのでしょうか。

(答)記述の仕方も日時も、場合によると誤解に基づいて、ここに書かれてしまったということがあるかもしれません。

(問)では、これがどうしてこうした記述になったのかはわからないということでしょうか。

(答)ただ事実関係としては、平成8年に200万円ということについては間違いないということをこれで確認いたしました。

(問) 一般家庭でも200万円を銀行から引き出してくると、それをいつまでも手元に置いておくというのは不安を感じるとは思うのですが、政治資金管理団体の口座に入金するのには結構間があったということでしょうか。

(答)口座ではなく、たぶん金庫に保管しつつ、何らかの必要が生じた時に徐々に使ったという認識です。

(問)8月10日までの間に、更に800万円を追加で引き出しているということはないのでしょうか。

(答)ありません。それは確認いたしました。

(問)この200万円が、8月に貸借があった200万円となぜ言い切れるのでしょうか。

(答) 言い切れるかどうかという意味においては、200万円ぴったりのお金が、これは11年前の通帳ですが、その通帳に偶然に存在することというのは、疑えばお金に色はありませんけれども、基本的には蓋然性は高いとお考えいただきたいと思います。

(問)なぜ1,000万円という錯誤が生じたのかということは、その後聞き取りをして何かわかったのでしょうか。

(答) はっきりとはわかりませんが、まず平成8年が200万円、平成9年が1,000万円、平成10年が300万円ですけれども、平成10年の報告書を作る時に2,300万円と記載しています。ですからその前の年に1,000万円の借りがあるということは、その前の年もあるのではないかというようなことを誤解したのではなかろうかと、今推測はしております。

(問)8年の段階で1,000万というのがなぜ生じたのかというのは。

(答) 10年の報告書を作る時に、10年は300万ですけれども、9年には1,000万借りていますから、そうすると8年も同様に1,000万というふうに誤記をしたと、私は思っています。だから実際は、200万、1,000万、300万というようなことで私は貸し付けて、そしてそれを資金管理団体が借り受けて、1,500万というのが実際のお金ですが、記載の誤りによって、2,300万というようなことがそこで生じてしまったのですが、もう一つの話として、平成8年の単年度の収支は200万でぴったり合いますし、平成9年は、1,000万を借り受けたということで収支は合いますし、平成10年も、300万を借り受けたということで、単年度の収支は合います。ですから、そういう意味で言うと、それぞれの単年度の収支はきちんと、言ってみれば帳尻は合っているわけですが、借り受けた、いわゆる借金ですね、それについては、10年に誤記されたことが自動的にずっと継続されていて、単年度の収支はすべて帳尻が合っているわけですが、繰越しの借金についてだけは、自動的にずっと書き続けて来たというようなことが、これは前回も説明しましたが、単純に言えば、それぞれ会計責任者が2・3年ずつ代わってきていますので、前の3年・5年遡らずに、1年・2年前の会計報告書を見て、繰越しはこれなんだというふうにして、ずっと書いてきてしまったと、こういう誤りなんだろうと思っています。

(問) ここにある200万が、資金管理団体の方に貸し付けられたという証拠は無いのでしょうか。例えば、当時、支部の方にも寄附とかされていると思いますし、この200万の使い道が絶対に資金管理団体であるという証拠、若しくは資金管理団体自体の口座とか、そういう書類は無いのでしょうか。

(答) それは、私が貸し付けたお金ですし、私が主催している政治資金管理団体が借り受けているわけですから、その双方が200万だというふうに言っていますし、私からここで申し上げたように、200万円引き出されていること以外に、じゃあこのお金に色を付けてトレースしてというようなことは、おっしゃることは、疑ってかかればそのとおりかも知れませんが、そういうことはありません。

(問)いや、使い道が資金管理団体であるという口座の記録とか、そういうのは無いんですか。

(答) 蓋然性が高いということを申し上げているので、平成8年の通帳を見てみますと、200万、あるいはそれ以上大きいお金が引き出されたという形跡はありません。ですが、私の極めて個人的なやりとりの、言わば医師として、あるいは家の家計簿みたいなものですから、ここから先のことについては全てつまびらかにするというわけにはいきませんけれども、断言して申し上げられるのは、200万以上のお金がそれ以外のところで支出されているということはありません。

(問)支部の方にも、当時1,000万円近い寄付があったかと思いますけど、200万円が支部ではなく、団体に使われたという証拠は無いんですか。

(答) 200万円受け入れた方は200万円、それから貸し付けた方も200万円と言っているわけですから。それ以上は借方、貸方両方が200万円と言っていて、私が200万円ですと、こういうような証拠をお見せしているんですから、これ以上の証拠は無いだろうと思います。

(問) つまり、しつこいようですが、これは大臣個人が、個人から、入りのお金というか、大臣個人から出た方の証拠で、資金管理団体が大臣から受け取ったという証拠ではないかと思うんですが、その点は。

(答)政治資金の報告書の中に200万借り受けたという記載がありますから、帳簿上は合います。

(問)借り受けたという証拠は団体の証拠としては報告書、ということになると。

(答)そういうことです。

(問) 先ほど、200万円貸し付けた方も借りた方も、200万円と言っているというのは、その当時の、さっきもおっしゃったとおりの担当者が、それぞれそうおっしゃっていると言うんですか。

(答)いや、ですから、当事者は両方とも私ですから。

(問)御本人が、ということですね。

(答) そうです。私自身、透明度を高めるために努力はして参りますので、これにつきましてはそういうことで。あとはもし、環境省の案件について御質問あるようでしたらどうぞ。

(問) すみません、水俣病の関係なのですけれども、例のPTが決められたものを持って、患者団体と接触をされているようなのですが、その中で、具体的に一時金なり手当てなりの額を提示されたと思うのですけれども、その辺についてちょっと教えてください。

(答) 一部報道で、金額についてはそれぞれ多少ばらつきがあるようですけれども、そういう報道をされたということは存じています。加えて、役所側もいろいろな意味で個別にそれぞれの団体に折衝をしているという段階でありますけれども、まだ与党PTの方が精力的に、一言で言えば交渉をしているというような段階ですので、ある程度の結論を我々も見守りつつ、最終的に私なりに判断したいと思っています。

(問)一部、一時金が100万円という報道がありますけれども、大体そのくらいの目処といいますか、議論のたたき台みたいになっているのでしょうか。

(答)他の報道では、50万という報道もありますから、そこは何とも、今の段階では私からは申し上げられません。

(問) 例の沖縄の辺野古の環境アセスの問題なんですけれども、私の方で報告書を精査してみたんですけれども、このアセスの手法そのもので、例えば水の汚れとか、いろいろ項目がございまして、そこで、例えば海に38地点に何かこの機械を置くとか、あるいはジュゴンの場合だと、海草の調査ということで、24地点を設置して、そこで坪刈って、多分一坪単位で海草を刈り込んでその種類とか生育量を把握するとか、そういう、アセスそのものの手法が書かれているのですけれども、それが結局、ジュゴンというのはもう絶滅寸前と言われている中で、いわゆる環境負荷を与えてしまうのではという懸念があるのですけれども、その点について、まだいわゆる代替施設協議会とかの機会で環境大臣が意見とか話をすることができるということなんですけれども、方法上は、これは確定してしまう前に、大臣として、今、事実上現地とは膠着状態になっているのですけれども、行政間で何かこの環境省としてここら辺はこうすべきじゃないかとか、そういうことを意見と言いますか、情報交換みたいな形でやり取りすることはないのでしょうか。

(答) おっしゃるように、北限のジュゴンを守るというようなこと、あるいはその生態を保つというのは、私たち環境省の仕事のかなり重要な部分ですから、しかるべきときには意見を申し上げたいというふうには思っていますけれども、今、方法書の段階でおっしゃるように、例えば坪刈りをするとか、藻場の状況がどういうふうになるかという調査の方法についての議論をこれから始めるわけです。その方法書の中にも、そのプロセスの中に、例えば環境保護団体、あるいはさまざまな学識経験者、このような方々からの意見も聞きつつ、その方法を定めていくための提案でありますので、何回も申し上げますけど、現状においては私たちは見守りつつ、良い方法をそれぞれ当事者間で作っていただきたいと、こういうふうに考えています。

(問)ドイツで開かれるG20について、大臣御本人も意欲を持っていらっしゃいましたけれども、今回どういうことが議論の中心になると思われますか。

(答) 私もぜひ参加をしたいなというふうに思っていたんですけれども、残念ながら国会が10日から始まるということで、総理大臣の所信のときに大臣がいないという例がないと、こういうようなこともありましたので、残念ながら副大臣が行くということになりました。
 内容については、もちろん京都議定書そのものの履行のさまざまなプロセスについて、日本なりの主張もしないといけないと思いますし、加えて来年のG8サミットの中でのポスト京都についても、枠組みをどういうふうにしていくかということについては、積極的に日本も発言をしてまいりたいと思っています。しかし、もう既に今それぞれ、例えばEUと、それからアメリカ、こういうようなところでもこの枠組みについても、あるいはEUの代表権等についても、いろいろなご意見があるということですので、必ずしも私たちの意見どおりにはいかないかもわかりませんけれども、現場で、しかも来年のG8サミットに向けて私たちは積極的に働きかけていきたいと、こういうふうに考えています。

(問) 明日のエコアジアには出席されますけれども、これは非公式な環境省主催の会議とはいえ、今年の気候変動問題の盛り上がりで、これまでとはちょっと重みが違うかとは思うのですが、大臣自身にとっても国際気候変動会議がデビューに当たるわけですけれども、どのあたりに重点を置いていらっしゃいますか。

(答) 私は前、政務次官をやったときに、始まりのころのエコアジアに関わったことがありまして、そういう意味で言うと何か非常に親しみのある会議なんですが、今回はまさに議長として全体を取り仕切るわけです。1つのテーマは、もう既にご存じのように廃棄物リサイクル対策、そしてもう1つは気候変動対策でありますけれども、中での議論ももちろん重要ですけれども、加えてこれからG8サミットに向けて、アジアの諸国の方々に、安倍総理が提案している「美しい星50」も含めた、言わばポスト京都の枠組みに対して、積極的に支持をしていただきたいということを、私の一番の眼目にしています。ただ、支持していただけるかどうかわかりませんから、いずれにしても何らかの形で参画をしていただくために、バイの会談も含めて精力的にやっていきたいというふうに思っております。

(問)大臣、もう1回確認なんですけど、政治資金の関係で、200万円以上の額を引き出したことがないのは平成8年ということですね。

(答)そうです。

(問)平成8年度ですか。平成8年ですか。

(答)平たく言うと平成8年ですね。

(以上)

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