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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

若林大臣記者会見録(平成19年4月13日)


1.発言要旨

 本日の閣議ですが、一般案件2件、国会提出案件8件、法律案1件、政令1件、人事です。環境省の主請議としては、民主党の村井宗明議員提出の気候変動対策に関する質問主意書に対する答弁書の決定がありました。これは京都議定書にも関係するものです。また、共同請議はありません。閣議での他の案件は何もありませんでした。
  私から御報告ですが、イオン株式会社と環境省との間で「循環型社会の構築に向けた取組に関する協定」を結ぶことにいたしました。来週月曜日10時30分から、環境省第1会議室で調印式を行います。オープンですので、記者の皆さん方も是非お越しください。このような協定は、昨年の9月にローソンとレジ袋について協定を締結しています。また、同じく9月にモスフードサービスと紙袋に切り替えてもらう協定を締結しています。今回のスーパー大手のイオンとの協定は3件目になります。協定の詳細な内容については、今、最後の詰めを行っておりますので調印式当日に発表させていただきますので御了解ください。
  私からは以上です。


2.質疑応答

(問)日中首脳会談では環境分野に関する共同声明が出されましたが、これの全体に対する評価について、また特に気候変動に関する部分についてどのように考えていらっしゃるかお伺いします。

(答)今回の日中首脳会談の中で、エネルギーと環境問題は焦点が当たっていました。そのため事前に中国側の担当部局とかなり意見交換をしてきた案件で、共同声明は10項目にわたっています。事務方の話で最後まで詰まらなかったのは気候変動枠組条約への取組の問題でした。これについては外務大臣レベルまで上げ、その段階でこちらからはより積極的なコミットを求める姿勢で折衝しました。また、首脳レベルでもお互いの利益のため、つまり持続的な経済発展をするためには日本も中国も温室効果ガス削減に対する世界的な取組に積極的に対応することがお互いの利益になるということ、以前から国際的な条約上の約束事になっていますが、共通に有しているけれども差異のある責任を果たす、具体的に言えば先進国と途上国との間でお互いに責任を持ちながらも、その責任の度合いについては先進国と途上国とでは当然、差異があるということを原則にしていますので、その原則は大事な考え方であり、これに基づいて国際的な協力を通じた気候変動問題の解決に関する努力を行うことについて改めて政治的決意を表明することになりました。その中でこうした原則に基づいてメンションしていますが、2013年以降、ポスト京都議定書以降の実効的な枠組みの構築に関する過程に積極的に参加するということは、一歩というか、半歩というか、姿勢を示すことになったという意味で私は高く評価しています。
  報道の受け止め方もいろいろ拝見していますが、気候変動枠組条約に関し、ポスト京都議定書について中国も共通の認識に基づき枠組み作りに積極的に参加する姿勢を示したということで評価いただいているものと思います。どういう形にしろ、中国が2013年以降の温室効果ガス削減に責任を持つ立場として関わっていくことは、次期枠組みにアメリカが参加する際の前提になると思っています。中国からすれば、アメリカがまず参加を明確にすることが、途上国としての中国が参加する、まさに前提事項だとしています。中国との話し合いで中国側が積極的に枠組み作りに参加する意思表明をしていることを受けて、今月末に安倍総理が日米首脳会談に臨むわけですが、そのためにもいい足がかりだったのではないかと考えています。

(問)安倍総理の訪米の時も今回の日中首脳会談と同じように気候変動の問題で是非何かしらの成果を引き出したいという構えで行かれるのでしょうか。

(答)構えはそうですが、ただ、事前の接触の限りでは中国の場合は、水、大気、その他の技術協力の問題などで日中韓三ヵ国環境大臣会合を定期的に開催し、また実務者協議を続けてきており、環境をめぐって密接な関係を保ち、いろいろなチャンネルで話が収れんされていきました。ところがアメリカとの間は、APPといったセクター別の技術開発についての場はありますが、日米として環境問題に取り組むことについて中国と行っているような多くのチャンネルがあるわけではありませんし、アメリカは離脱したという特別な立場を持っており、特別な政治的主張がありますので、中国のようなわけにはなかなかいきません。このことについてお互いの立場の違いも含めて意見交換ができれば前進なのではないかと思います。アメリカ抜きでは2013年以降の新しい枠組みは作れない、これは世界が注目している、というようなことを話し合ってどうなるかということです。ただ、中国とは事情が違います。

(問)イオンとの協定について、詳細な内容は当日ということでしたが、大枠で良いので内容についてお聞かせください。

(答)相手方がある話なので。今まさに相手方の責任者が上にあげている話ですし、そこで最後の詰めをしているところです。ローソンやモスフードサービスと行ってきた流れの中の3弾目ですので、これと大きく違うようなことはありませんが、どのような幅で行うかというような話を今いろいろと詰めています。

(以上)

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