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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成18年11月6日)


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議案件ですが、政令案が5件、人事が2件でした。
 その政令案のうちの一つが下水道法施行令の一部を改正する政令案で、これは基本的には国土交通省の所管なのですが、環境省も共同請議という形で入っております。これは亜鉛の基準の強化に関することで、私どもは水生生物の保全の観点から排水規制ということで中環審でも議論してきました。今までの5mgという排水基準を2mgに改めるものです。
 私からは以上です。


2.質疑応答

質問
 今日からナイロビで京都議定書の締約国会議が始まりますが、議定書9条のレビューとポスト議定書を睨んだ議論がメインになると思うのですが、日本政府としての交渉の方針などについて、お考えをお聞かせ下さい。

→本日の日本時間16時になりますが、ケニアのナイロビで気候変動枠組条約の第12回締約国会議、いわゆるCOP12及び京都議定書の第2回締約国会合であるCOP/MOP2が同時に開催されます。会議自体は、2013年以降の次期枠組、適応の問題、あるいは技術移転というこの3つを中心に議論・交渉が行われるかと思います。
  本日はCOP12の議長が選出され、議長はケニアのキブワナ環境大臣だと聞いていますが、それから議題が採択されて審議が開催されるということで、15日からは閣僚級セッションが行われる予定ということです。
  ご質問の何がポイントかということですが、何と言っても次期枠組だと思います。我々がいつも主張しておりますように、すべての国がその能力に応じて排出削減に取り組むということを可能にし、主要排出国による最大限の削減努力を促す、実効ある枠組みの構築が重要だと思います。マルチの場合でもそうですし、あるいはバイの会談においてもそうですけれども、そういう考え方に対して各国に理解を求め、その実現に向けた協力を呼びかけていくことが最大のポイントだと思っております。

質問
 大臣の日程は最終的に決まりましたでしょうか。

→まだ国会調整中です。ですからまだはっきりした日時を申し上げることはできません。もちろん今申し上げた閣僚級セッションへの参加を目指して調整中です。

質問
 この会議で目指す目標といいますか、この会議で最低でもこれだけは勝ち取りたいとか、実現したいことがありましたらお聞かせいただけますか。

→何か具体的な、あるいは定量的な確固としたものがあるということではないと思います。今申し上げたように、実効ある枠組みの構築に向けて少しずつでも積み重ねが大事だと思いますので、マルチでもそういう発言をする予定ですし、バイでももちろんアメリカ等を含めて議論を進め、次期枠組みについての交渉を粘り強く進めていくということです。同様に技術移転の問題や適応の問題等についても、何か具体的な目標やここまでは勝ち取るというものがあるということではありません。

質問
 9条のレビューも、例えばこれから定期的にやっていくような    合意をしたいとか、そういうことも特にないのですか。

→この気候変動枠組条約の議論を中心に、一方でAPPの議論も進んでいますし、G8プロセスも進んでおりまして、そういった全体の流れの中でこの枠組みの構築を目指してやっていこうということです。特に2008年は日本でサミットが開かれるということもありますし、そのことも睨んで、着実に進めていきたいという気持ちはありますけれども、おっしゃったような具体的な、実効ある枠組み構築に向けての明確な手続きというようなものがあるということではありません。まずは、主要排出国であるアメリカ、中国、インドなどを睨みながら、アメリカはもちろん途上国とも粘り強く交渉を進めていきます。

(了)

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