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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成18年11月1日)


1.次官会議案件等概略説明

 本日の繰上げ事務次官等会議ですが、一般案件1件、法律案1件、配布2件で、特に環境省関係のものはありません。
 本日は11月1日ということで、ご承知のようにウォームビズの取組期間が本日からスタートし、3月31日までの期間で行われます。クールビズやウォームビズは、いわばオフィスでの取組が中心で、業務部門でのCO2排出量も増加を続けておりますので、これはこれとして今後もこの取組は続けていくのですが、家庭から排出されるCO2も増加傾向にあるということで、今回あわせて「家」というものにも注目しました。家の中は省エネ対策の宝庫みたいなものですので、衣食住を通じて家の中からできる温暖化対策ということで、「うちエコ」という言葉を一つのキーワードとして、こちらの方も進めていきたいと思っています。
 私からは以上です。


2.質疑応答

質問
 先日イギリスのスターンレビューがまとまり、このまま放っておけば世界のGDPの20%が失われ、逆にコストは1%で済むという内容ですが、COP12でも報告されるそうですが、これについてどうお考えでしょうか。

→スターンレビューは全体として600ページほどの厚いものですが、現在、概要をまとめているところです。基本的には今お話にあったとおりですが、気候変動の問題全般にわたって述べられており、気候変動に対応した行動をしない場合には、毎年GDPの少なくとも5%、最悪の場合は20%に相当する被害を受けるため、ただちに行動を起こすべきとしており、その対策コストはGDPの1%程度しかかからない、ということが書いてあります。また、具体的削減対策についてもいろいろと触れられており、その中の主張として、全ての国での行動が必要であり、成長を阻害せずに達成できると書かれています。長期目標の理解を共有していく必要があり、行動の枠組みの合意に基づいた国際的対応が必要だと書かれている文書ですので、極めて重要なものだと受け止めています。COP12はもちろんですが、いろいろな国際会議においても議論されていく大事なものだと思っておりますので、熟読していきたいと思っています。

質問
 本日午後、クリーン開発と気候に関するアジア太平洋パートナーシップ(APP)のタスクフォースのアクションプランが公表されますが、日本は鉄鋼とセメントのタスクフォースをリードということで、特に経済界を中心に進めているのだと思いますが、京都議定書との位置づけについてお考えがあればお聞かせください。

→基本はCOP12の枠組条約の動きが中心ですが、併せて、APPのプロセス、あるいはG8プロセスが平行して、あるいは補完しながら、アメリカ、中国、インドといった主要排出国も含めた実効性のある枠組みの構築に向けた取組が国際会議の中で進められていくという意味で、APPの動きもしっかりと位置づけて今後も進められていくべきものだと思います。

質問
 APPのアクションプランは本日、経済産業省で公表されるのですが、APPは経済産業省で、京都議定書は環境省、というのは、省庁間のスタンスの違いというものがあるのでしょうか。

→特にそういうことではありません。今回は鉄鋼等の件があったことなどもあるのでしょうが、基本的にはAPPについては環境省も正面から取り組んでおりますし、経済産業省も一緒だと思います。どちらのプロセスがどちらで、ということではありません。これからも一緒になって取り組んでいこうと思っています。

(了)

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