1.発言要旨 (問)環境税についてですが、見送りという点では昨年の結論と同じですけれども、昨年と比べての今回の手応えのようなものがあればお聞きしたいのですが。 (答)昨年と一番大きく違うのは、特定財源関係のことがより具体化して取りざたされたこと、それに関連しての字句も入ったということではないかと思います。切迫感を持って早急に検討するという姿勢がにじみ出た、そういう表現になってきているのではないかと思っています。 (問)特定財源の話が来年あり、環境省として、今回出したような環境省案はもう出さないのではないですか。 (答)そんなことはありません。環境税としてきっちりと出すことについて、変わりはありません。 (問)今の点に関してですが、いわゆる環境税の精神については、財源だけではなくて、CO2排出抑制につながるという精神をやはり盛り込むという意味で、来年の環境省案みたいなものを改めて出すということでしょうか。 (答)京都議定書の目標を達成していくという大きな目標があります。と同時に、環境と経済の統合という両面があるという、まさに総合的な課題を実践していく、実現するために必要と考えています。 (問)大臣が環境税議論、終盤にやや包括した森林の財源の話が、結局この年末には全然何ら議論されなかったと思うのですが、ここを来年の特会の話と絡むのか絡まないのかよくわからないですが、そのあたりはどう見通していらっしゃいますか。 (答)森林吸収源の話は、今回のモントリオールの会議でも明確に位置付けられたところでもありますし、これからまさに具体化していきます。今回、ニートの部分との絡みも出していますので、そのあたりをどのように今後うまく調整していくかということなども絡んで、より大きな形で取り上げられるようにしていきたいと、思っています。 (問)ニートの関連は、個人的には本質的ではないような気がしているのですが、つまり農水省の歳出、どのように金を使うつもりなのかというのは全然明確ではないですよね。そこがこの議論、実は入り口が全然整理されていないと思うのですが、林野庁にどういうことを期待されるか、そのあたりをちょっとお聞かせ下さい。 (答)これは、むしろ政府全体としてきっちり取り組む課題だと思っています。いろいろな課題がありますが、まさに地球温暖化という大きな目標に向けて、だれがいつ何をというのを、これからうまくコンバインさせていけばいいと思います。森林を守ると言っても何をしていいのかわからないと思いますが、今回私はクールビズで地球温暖化対策ということを皆さんに呼びかける中で、ネクタイとってくださいという極めてわかりやすい形で呼びかけしたところ、皆さんその気になったわけでしょう。 森林の問題を、山が荒れているという治山治水の観点と、吸収源としての観点と、若者たちの今の問題点、それをうまく組み合わせていったらストーリーがきっちりできるのではないかと思っています。ですから、その意味で、今回杉村太蔵君にもお出ましいただいたというのは、そこにいつだれが何をというところの、だれがのところに、そういった関係の人材を活用できるのではないかと考えています。 ですから、逆に今林野とか、そこでガチッとした形で進まれると、私とすればちょっと待ってよという感じです。 (以 上)
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