環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成17年12月6日)

1.発言要旨
  おはようございます。
  今日の閣議は、一般案件が1件で、沖縄・北方、環境関係のものはございませんでした。
  閣議の前後で、谷垣財務大臣と北側国交大臣にそれぞれお目にかかり、環境省の考え方をお伝えいたしました。明日から私はモントリオールに行きます。環境税、その他大きな流れがありますが、この間は留守にすることになりますので、この際ではないですが、お二方に道路特定財源について環境省としての考え方を申し上げておきました。道路特定財源の見直しについて検討が進められていますが、揮発油税や自動車重量税は、エネルギーや自動車などに課税する環境への負荷と密接に関連する環境関連税です。道路特定財源の暫定税率は、地球温暖化対策の観点から維持してほしいという点、それから、道路特定財源の見直しに当たっては、政府全体としての地球温暖化対策の充実にも活用してくださいという点です。一般財源化に際しては、環境関連税を地球温暖化対策にも有効に活用するのであれば、納税者の理解も得られやすいと思うので、強くお願いを申し上げました。私から、この2つのポイントを紙に書いてお渡しすると、2人とも頷いておられました。これからどういうタイミングで、どういう流れの中で進んでいくかわかりませんが、この数日間の流れの中でこういった点が軽視されないようにということで、お願いしました。
  私から、報告と発表があります。1点目は、環境省関連です。12月4日、日帰りで沖縄に出張し、「第8回化学物質の内分泌かく乱作用に関する国際シンポジウム」に出席しました。このシンポジウムの開会式には200名ほどの方が来られて、盛況でした。出張の間、稲嶺知事ともお話をし、沖縄公庫の存続についてのお礼、それから18年度の予算要求の意見交換を行い、三位一体改革、基地問題の関係で沖縄の支援を求められたところです。私といたしましては、政府に沖縄の声をしっかりと届けてまいりますと申し上げました。その後、壺屋焼物博物館、公設市場なども視察いたしました。とてもにぎやかで沖縄らしいところに行きましたので、今後の観光振興、産業振興などにも生かしたいと思います。
  次に発表ですが、これまで私がかなり力を入れてやっている、美ら島ブランド委員会のシンポジウムを開きたいと思っています。場所は、東京でやるよりも現地そのものでやろうということで、最初は那覇という案がありましたが、やっぱり美ら島だからということで、小浜島でやろうと考えています。日時は、年の瀬も迫りますが12月26日の午後を予定していまして、私も「ちゅらさん」の舞台になった小浜島に出張します。そこでブランド委員会のメンバーの皆さんを含めて、パネリストの皆さんからブランディングの必要性、沖縄の離島の持つポテンシャルなどについて、お話をいただきたいと考えています。記者の方もどうぞ、めったに行けないところですから、非常に重要だということをそれぞれ上司の方に御報告なさって、きっとお土産いっぱいあるよということで御参加いただきたいと思います。
  私からは以上です。


2.質疑応答

(問)谷垣大臣と北側大臣に申し入れられた件ですが、これは見直しに当たっては環境関連税を新しく創設するということですか。

(答)そういった意味ではありません。重量税にしても、揮発油税にしても、そもそも環境関連の税ということで申し上げたところです。

(問)その見直しに当たって、地球温暖化対策の充実ということをしたかったと思いますが、それは何か具体的に税率を維持するぐらいのですね……。

(答)わずかな時間でしたので、ポイントのみを今日はお伝えしたところです。

(問)先日発表された石綿関係ですけれども、そろそろ金額が固まっているようですが。

(答)そうですね、最終のところに差しかかっているかと思います。基本的なコンセプトの隙間なく、そしてスピーディーにということでいくならば、できるだけ早く詰めたいと思っています。産業界の御理解もいただけるものと思っています。産業界との間に若干考え方に相違があるかもしれませんが、先方によく情報が伝わっていないのではないかと思っています。

 

(以    上)