環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成17年11月11日)

1.発言要旨
 おはようございます。
今日は、一般案件が3件、国会提出案件が13件、政令が8件。環境省関係が2件ありまして、建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律の政令改正と、自然公園法等に関しての政令改正です。それから、環境省関連で、石垣空港に関しての質問主意書が1件ありました。沖縄・北方の主請議のものはありません。
 閣議では、先般の2プラス2の合意に基づいての政府としての取り組み方針を定めることを内容とする「平成17年10月29日に実施された日米安全保障協議委員会において承認された事項に関する政府の取組について」が決定をされました。これに関して、私からの発言として、お配りしているように、今後検討を進めるに当たり、沖縄の基地の地元自治体の御理解と御協力が重要であるため、関係閣僚の努力と配慮をお願いするとともに、私も橋渡し役として、沖縄の声を伝えるように努めるという旨の発言をさせていただきました。
 今日は、閣議前に三位一体の関係で、地方6団体の方々と関係閣僚との会議がありました。福岡県の麻生知事から沖縄の件については、特別の御配慮をという御要請がありました。それに対しまして、沖縄県の特殊な状況にかんがみて、昨年沖縄の特別交付金という制度を作って、なおかつ、そのかさ上げという措置をしてきたけれども、これを引き続き対応していきたいという旨のお答えをしておきました。
 それから、閣僚懇のときに、与謝野大臣からGDPの速報値、QEの報告がありました。結論からいって、4四半期連続の上昇ということで0.4%、年率で換算して1.7%という報告がありました。景気は緩やかな上昇、回復を遂げているということです。
 続けて恐縮ですが、ウォームビズの方もかなり浸透もしつつあるという状況ですけれども、来年のクールビズに対してのイベントがあります。12月8日に東京ビックサイトで、繊維総合見本市「ジャパンクリエーション2006」という毎年しているイベントが開かれます。ここで「クールビズコレクション2006」を開催します。
 今回のモデルは、チームマイナス6%に登録しておられる一般企業や団体の男性社員を対象にいたしまして、応募のあった138名から書類審査で22名の方を選出しました。また、チームマイナス6%が進めるクールビズに賛同いただいている民法4社のアナウンサー12名の方にもモデルとして御出演いただくこととなりました。更に、衣装協力いただけるメーカー5社、11ブランドも決定しました。それから、クールビズの中でも重要な役割を果たしてくれた、沖縄のかりゆしについても紹介することにしています。
 それと、以前から中川昭一農林水産大臣よりテニスをしようとお招きを受けていまして、13日の日曜日に、全日本テニストーナメントが、有明の森のテニスコートでトーナメント方式で開催されます。ゴルフで言うならばプロ・アマのような感じで、アマチュアとプロの方が組んでやるということで、野球の始球式に続いて、今度はテニスをやることになりました。
 ただ、私は5回に1回ぐらいサーブが入るという、そういう腕前なので、助っ人をお願いすることにしまして、杉村太蔵君と、それから藤田幹雄さんという、今度千葉から選出された方で、かなりテニスをやるようです。この2人と私とで1セットという感じでやりたいと思っています。杉村太蔵議員にとっては、一番得意な分野ではないかと思いますので、私からお願いをして出てもらうことにいたしました。
 私からは以上です。

2.質疑応答
(問)クールビズコレクションですが、冬にクールビズのファッションショーをやることの意義をお伺いしたいのですが。

(答)基本的にファッションというのは先取りで、夏物は、冬の間に行うということが多いのです。6月5日に愛知万博で行ったクールビズコレクションは、もうシーズンに突入してからのものでした。来年のクールビズに対して、こういう対応をしてくださいよということを、今から呼びかけをしていくという意味で、クールビズのファッションショーをこの時期に開くことになりました。
 今年は、いいスタートを切らせていただけたと思いますが、来年は、クールビズの定着のために重要な年ではないかと思っています。また、テレビ局のアナウンサーの方々も、注目度は高いと思いますので、画面上でモデル役として御協力をいただきたいということで、民放の男性アナウンサーの方をお願いしました。
 それから、公募モデルの皆さんは、あつらえのものがございませんので、服に合う体型をした方を選ぶという、何かシンデレラの靴に合う人を探すみたいな感じですけれども、すてきな皆さんがクールなモデル役を演じてくださることを期待しています。

(問)三位一体ですが、環境省の場合、50億円の補助金の税源移譲、割り当てをもらっていると思いますが、いきなり割り当てをもらったことにどう思われるかということと、今後どのように対応していくのかお伺いできればと思うのですが。

(答)三位一体、そして地方分権をいかに進めていくかは、極めて大きなテーマだと思います。これまでも環境省として、例えば地球温暖化であるとか、循環型社会の構築という環境省としての役割、そして地方といかにして連携をしていくかということで、真摯に対応してまいりました。50億という割り当てをもらったと言っても、欲しくてもらったわけではありませんが、その中で、環境省として何が現実にでき得るのか検討を続けているということです。
 ただ、いわゆるフローのお金というのは、環境省はほとんどありませんので、なかなか厳しいかなと思っています。しかし、真剣に検討していきたいと思います。

(問)今の質問に関連して、財務省は建設国債の対象事業は、今回の補助金削減は認めないということを言っているようですが、そういう意味での50億という金額の積み上げは大変厳しいかと思いますがどうですか。

(答)実際厳しいと思います。施設費、建設国債という借金をどうやって、それを地方に回してどうするんだという、そもそも論のところがありますけれども、環境省として考えなくてはならないことは、いわゆる施設費、廃棄物の処理場は、地方の皆さんもわかっておられることですが、20年、30年に1回にどんと支出が回ってくるということで、恒常的にその予算を持っているわけではない。また、好き好んで建てたいというよりは、住民の反対などもある中で、大変な努力を経て建てなければならないという、いわゆる迷惑施設であるということを踏まえて、6団体の皆さんもよくわかっておられます。それを地方債として窓口を総務省に渡すということで、同じ地下鉄駅の地上出口だけが変わるだけの話を言っておられるのではないかと思います。ただ、循環型社会構築というのは、国と地方とが連携をして、その中で最も意味のあるものにしていくという重要な節目に係っているわけです。前回、交付金の形で既に300近いところから申請を受けて話が進んでいます。アスベスト対策もありますので、その流れを逆流させるような形になっては、結果として大きな廃棄物の問題、循環型社会の構築ということが後戻りしかねないのではないかと思います。
 ですから、施設費などの仕分けについては、いろいろと議論があるかと思いますけれども、環境省として環境行政を地方と連携して行っていくために、ベストの方法は何かという中身の話を更に詰めていきたいと思っています。これまで環境省が積み重ねていること、そして今描いている絵図を、地方としっかり連携をとってやっていきたいと思います。

(問)アスベストですが、被害者の団体や支援者が、大臣から直接、現状について説明を受けたいというコメントを持って、厚生労働省の記者クラブで会見していますが、これについて大臣の見解をお聞かせいただきたいのですが。

(答)そういうお話を伺う機会は、ぜひ設けていきたいと思っています。時期に関しても、いつ頃がいいのかなど考えていきたいと思っています。

(問)今日、閣議決定されました在日米軍関連の施設の取り組み方針ですが、この時期にこういった方針を決定した狙いと、この文言の中にあります必要な措置を講ずるよう検討するという、この必要な措置というのは具体的にあったことを指しているのかということについて伺えますか。

(答)今回、中間報告という形で取りまとめが行われていますが、これから最終的な取りまとめも行われます。それから今日申し上げたように、私は地元の理解と協力を得ながらやっていくということも、つけ加えて申し上げさせていただきました。これから最終的な取りまとめに入ることになりますが、最終的な取りまとめに向けて行われる検討に基づいて、具体的な措置の的確でスピーディーな実施を確保するための方策に対して必要な措置を講ずることを検討しようというものです。
 必要な措置というのは、幾つもあろうかと思っていますので、今回はこのような形で閣議決定されたわけです。これまでずっと続いているSACOの問題などは引き続き行っていくわけですし、物事の整理ということの閣議決定と捉えています。

(問)この中に特措法というのは含まれているのでしょうか。

(答)特措法は、報道ではありましたが、そういったことが行われるということは、一切聞いておりません。


(以    上)