環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成17年11月8日)

1.発言要旨
  おはようございます。
  今日の閣議は、一般案件が3件、配布が2件、環境、沖縄・北方ともに関連はございません。
  閣議では、法務大臣から白書の説明がありました。
閣僚懇では、三位一体の件について、これからそれぞれの省庁に具体的な目標を伝えるという話がありました。中身についての話はございませんでした。今日、報道で出て、「へえー」と言って読みましたが、これから連絡があろうかと思っています。その上で検討をしていきたいと考えています。
  私から以上です。

2.質疑応答
(問)三位一体の関係というのは、例えばいつまでにとか、本当に具体的な額は全く出なかったということですか。

(答)その場では出ていません。追って連絡いたしますという話でした。各省庁にその話が近々あると思っています。

(問)三位一体の関連で、報道された中身は聞いていないということで、そうすると、ある報道では50億円という報道がされているようですが、これについては今のところコメントというのは。

(答)これまで三位一体に対して地方6団体からの御要請があり、これに対して、どうすれば循環型社会の構築、地方と環境省との連携で最もうまく進むのかということをずっと主張してきております。その流れの中で、実際どう言ってくるのか、これからわかるわけですが、その中で考えていきたいと思っています。

(問)フェロシルト問題で石原産業が、今朝強制捜査ということですが、昨日の次官会見でも、基本的には都道府県の領域ということでしたが、国としてはどのような対応をお考えでしょうか。

(答)権限という仕分けで言うと、次官が言ったとおり、都道府県ですので、個別の案件について、環境省として何か判断を行うということではありません。これは仕分けとしてですが。
  しかし、石原産業のこの問題が明らかになって、幹部といろいろと打ち合わせをしているときに、懐かしいという言葉が出ました。かなり昔の話になりますが、四日市で問題が起こって、またこうやって出てきてしまったことを大変残念に思っています。これから告発を受けてどういう形で明らかにされるか見守っていきたいと思っていますが、石原産業にはかつての教訓を生かすという、環境に対しての配慮が受け継がれていなかったのかなと、大変残念に思います。

(問)リサイクルの認定制度そのものについてはどうお考えでしょうか。

(答)制度そのものということで言うなら、何をもって産廃に当たるのかという、その判断だと思います。今回も有価の部分と、別途支払っていることを考えますと、そのところを悪用と言うか、システムと言うか、このやり方は往々にして問題のあるものですが、いずれにしても今回は、廃棄物か否かというところは、それ以前の問題として六価クロムという有害物質が含まれていたことが最大の問題ではないかと思っています。これまでの廃棄物の仕分け方などについては、これまでと同様に進めて、これによって何か変更とはあり得ないと思っています。

(問)その関連で言いますと、確かに地方環境事務所を作る時に、県を越えた問題に対応できる仕組みという説明があったと思いますが、今回の問題も時間がかかっているのは、三重県が現場と言いながら、京都府や愛知県など、広域における認定の問題などそれぞれの自治体の連携も難しかったのかなと思います。そうすると、やはり国がもう少し関与する余地があるのではないかと思いますが、その辺、今後の対応というのはいかがでしょうか。

(答)広域という意味では、連絡の遅れなどがあったのかもしれませんが、今回告発されたので、その後の捜査の流れなども見守っていきたいと思っています。広域について、連携がよりスムーズにいく形をとるための地方事務所という意味では、この組織を置いた意味がより明確になるよう、地方事務所にはいい働きをしてもらいたいと思っています。


(以    上)