環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成17年11月1日)

1.発言要旨
  おはようございます。
  今日は、第3次小泉改造内閣初めての定例閣議でした。一般案件が2件、国会提出案件が7件、公布が15件、政令が4件、沖縄・北方、環境関連のものはございませんでした。
  1回目なので、初入閣の方々が若干手間取っておりました。私も最初、手間取っていました。閣僚懇では、特に発言などはなく、時間はかかりましたが、スムーズに終わりました。
  以上です。

2.質疑応答
(問)今日は、特に総理から何か発言はありましたでしょうか。

(答)これからしっかり気を引き締めてといった内容の、短い言葉がありました。

(問)先週、知床に行かれましたが、その時の御感想をお願いします。

(答)環境大臣として初めての現地視察が知床であり、今回は、世界自然遺産に登録された後での視察ということで、大変達成感がありました。これがゴールではなく、日本の宝から世界の宝になった知床を守っていくという、スタートだということを痛感しました。エコツーリズムなど、しっかりとモデル地域として進めていきたいと思っています。
  観光客が実際に増えてきているということは、喜ばしいことです。一方で、秩序正しく利用し、また自然を守ることが最大の目的である世界遺産の登録ですから、エコツーリズムをしっかりそこで確立していきたいと思っています。
  ヒグマが3頭、出てきてくれました。前回は、オオワシが空を舞って、なかなか雄大な知床の姿を見せてくれて、そのときは熊が忙しかったようで出てこなかったのですが、今回は前回分を補う形で3頭も出てきてくれました。その後、武部幹事長とお会いしたので、「4頭目はあなただ」と言っておきましたが、本当に自然がすばらしいと思いました。同時に、これは日中韓の環境大臣会合で、私から取り上げたのですが、漂着ごみが海岸にかなり押し寄せていたのは、逆の意味で印象的でした。漁網や、船についているブイのようなもの、プラスチックのかごが漂着しているので、これは漁業関係のものではないのかと思います。どの国のものかはわかりませんが、やはり、総合的に自然を守るというのは、野生生物や植物を守ることもそうですし、美観を守るという観点も忘れてはいけないと思いました。いろいろと波の流れの関係で、ちょうどそこにたどり着いてしまうということもあるのでしょう。
  いずれにしても、知床はまさに世界の宝ですので、漂着ごみについては、日本国内でも、また国際的な会合などでも呼びかけていきたいと思っています。これは、知床だけの問題ではないと思います。

(問)水俣の話ですが、昨日水俣のチッソ前で、現地の患者さんとチッソ側の間で小競り合いがあったようです。また40年ほど前の事態に戻ったような状況になって、非常に残念なことだと思います。昨日、大臣は、新手帳の理解を深め、認定審査会再開ということをおっしゃいましたが、何か手詰まり感があるようで、まず今の事態をどう御認識され、改めてもう一回どう打開されようと考えておられるのですか。

(答)小競り合いについては、まだ詳しく聞いておりません。
  長年水俣病に苦しんでこられた被害者の方たちの一日も早い救済、そして安心して生活できるように、総合対策を打ち出しました。まだそれを実感されていない。理由は、基本的に保健手帳の申請受付が始まったばかりで、まだ手帳の交付が実施されていないということですが、ここはしっかりとその意味を訴えていきたいと思っています。新聞の方も、ぜひとも御協力をお願いし、良さを知っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。


(以    上)