環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成17年9月13日)

1.発言要旨
  おはようございます。
  今日の閣議は、一般案件が3件、政令が1件、配布が3件、沖縄・北方、環境関係はございません。
  閣僚懇では、宮崎での水害の現状について、農林水産大臣からは特に農産物の被害が大きいということ、また、村田防災担当大臣や宮崎が地元である中山文部科学大臣から、それぞれ報告がありました。
  今週末は敬老の日ですが、100歳以上の方が2万5,000人おられ、大変な長寿社会であり、圧倒的に女性が長生きということで、少し盛り上がりました。
  最後に、選挙が終わり、総理おめでとうございます、という趣旨の会話がありました。
  以上です。

2.質疑応答
(問)選挙を終えての初めての会見となりますが、改めて選挙を振り返られて一言お願いします。

(答)本日の閣議は選挙後初めてであり、総理を待つ間もそれぞれ握手とか、お互いに声をかけ合ったという、非常に和んだ雰囲気でした。
  今回、大変な議席数をちょうだいすることになりました。これは、実際に私自身も新しい地元で、皆さんの声や大変熱心な応援ぶりなど見ていますと、今回の郵政民営化を突破口にして改革を実行する小泉政権に対して、イエスの意思表示をした票であったと思います。それだけに、こういった結果を踏まえ、徹底した改革を進めていかなければ、有権者の思いに応えることにはならないと思っています。選挙を終え、今、環境、沖縄・北方対策を担当していますから、改革についてはそれぞれの分野でなすべきことをしっかりやっていきたいと思っています。

(問)大臣も郵政民営化に反対する候補の対立候補として立たれたわけですが、政治改革という意味では、今回の選挙はどのように位置付けられるとお考えでしょうか。

(答)これまでの地元からの代議士という感覚を変えていくことは、今回の私の票の出方がすべてを物語っているのではないかと思います。私は、東京10区からの選出ですので、選挙をともに戦った都議、区議の方々から、地元の課題について、しっかり伺っていきますが、一方で、有権者の皆様方は、池袋や練馬での問題というよりは、この国を変えてほしいという思いが先行したと思っています。
  なお、郵政民営化について、有権者の間でその問題に対する意識がかなり高まって、それがイエスかノーかという改革のリトマス試験紙のように受け取られていたのではないかということを、私は選挙期間中、肌で感じました。

(問)先ほど、現在、環境と北方・沖縄担当でとおっしゃっていますが、次は官房長官という話も上がっています。ご自身としてはどのようにお考えですか。

(答)小泉総理の人事は、任命を受ける本人にも、前日の夜かその日にわかるわけですから、これからはマスコミの皆さんにとっては「書き得」な期間ではないかと思います。マスコミ辞令は、往々にして覆るものだと思いますし、総理の方もマスコミがあまり書くと、かえってその逆をやって、皆さんは、正しい記事を書くことにはならないと思います。
  いずれにしても、改革を国民に問うて、それを確実に実施していくため、どういう布陣がいいのか、小泉総理はお一人で考えられるのではないでしょうか。

(問)静かにしていてくれという意味ではなく。

(答)いろいろ書いても意味がないということです。エンターテインメントとしての記事はあり得るかもしれませんが、小泉総理は、全然別の観点から考えておられると思います。当選回数はこれだから次はこうとかは関係なく、それこそ、政治改革そのものを実行しておられると思います。

(問)少なくとも10月半ばまでは今の任期が続くわけですが、この間は環境行政に関して、例えばアスベストなどについてはどのようにお考えですか。

(答)皆さんの不安は、現時点でアスベストに集約されていると思います。と同時に、先ほどの宮崎の例もそうですし、東京ならば杉並で予想以上の水量が出て、床上浸水などありました。今日も文部科学大臣が、山が荒れている、また、地球温暖化のことを考えなくてはならないのではないかとおっしゃっていました。カトリーナにしても、ニューオーリンズに想像を絶するような自然災害をもたらしました。地形的な問題もあったかとは思いますが、メキシコ湾の海水温の上昇が被害を大きくしているのだと思います。
  アメリカでは、これは自然災害だと片づけられている節があるようです。しかし、地球温暖化について地球的な対応をしなければ、その被害がアメリカで起こるのか、ほかで起こるのかわかりませんが、地球的な被害になると思っています。ですから、地球温暖化対策が必要になると思います。
  オタワで、9月21日から23日の日程で、COP11の準備会合があります。ぜひとも私は出席をしたいと考えています。国会日程の関係もあるので、国会の方ともご相談したいと思います。

(問)課題と言えば環境税もあると思いますが、環境税導入に向けた議論に今回の選挙結果は、何らかの影響を与えることはあるのでしょうか。

(答)これからも詰めていきたいと思いますし、これだけ石油価格が上がっているからこそ、これまでの化石燃料からのシフトをバックアップできるような、総合的な考え方で進めていきたいと思っています。

(以    上)