環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成17年9月6日)

1.発言要旨
  おはようございます。
 本日の閣議は、一般案件が4件、国会提出案件が1件、政令が8件、報告が2件、配布が2件、沖縄・北方、環境関連はございませんでした。労働力調査の報告があり、沖縄県の失業率なども入っていました。
 閣僚懇では、中川経済産業大臣から、アメリカのハリケーンの被害で原油価格が急騰しており、それを和らげるための備蓄石油放出について報告がありました。
 それから、このカトリーナに関連して、海外緊急支援のために、必要な物資を世界各地に備えていますが、その一つとしてフロリダにあり、これを活用して、日本政府も支援するという報告がありました。
 その他、村田防災担当大臣から、台風14号についてしっかり取り組んでいくという旨の話がありました。
 私からは以上です。

2.質疑応答
(問)概算要求の方針について、大臣は、どのように見ておられますか。

(答)脱温暖化社会と循環型社会の構築の2本柱について、これをバックアップできる体制を作っていきたいと思います。
 京都議定書目標達成計画の確実な実施のため、ソーラー大作戦など、わかりやすい形で進めていきたいというのが、目玉の一つです。また、京都メカニズムクレジット取得の点でも配慮しました。
 循環型社会の構築については、容リ法の見直し、3Rイニシアティブの国際的推進に力を入れたいと思います。
 新たな点は、アスベスト対策です。今、急ピッチで検討を進めていますが、本腰を入れたいと思います。
 また、ヒートアイランド対策も、予算を手厚くお願いしているところです。
 知床が世界自然遺産に登録されましたが、自然の分野でも、例年に加えてしっかりと取り組めるよう、所要の予算の確保に努めたいと思います。

(問)税制改正要望で、今年も環境税創設を盛り込みましたが、環境省の意気込みはいかがでしょうか。

(答)環境税については、昨年に引き続いてしっかりと検討、導入を図っていきたいと思っています。
 京都議定書の目標達成のため、予算もしっかりと盛り込み、環境税創設も入っています。
 台風14号の被害が無いことを祈っていますが、日本の台風が大型化する一方で、アメリカのハリケーンも大型化しています。このようなことが直接、地球温暖化の原因で起こったとは、科学的にまだ実証する段階ではありませんが、総じて自然災害がこのところ激甚化していることに、私たちは目配りをしていかなければならないと思います。地球温暖化対策は、地球的規模でやることが、とても重要なことだと思っています。その面での取組をもっと進めていきたいと考えています。大変な被害が生じている今回のハリケーンですが、犠牲になった方々には、心からお悔やみを申し上げたいと思います。日本政府として、フロリダの緊急物資の支援、備蓄石油の放出といった形でバックアップしていますが、ブッシュ政権も地球温暖化に対して、より腰の入った取組をしていただきたいと、この際申し上げたいと思います。

(問)選挙終盤ということで、大臣の候補者としての手応えはいかがですか。

(答)昨日も幾つかミニ集会を重ね、きっちりとした選挙戦を行わせていただいていると思っています。出だしは遅れましたが、バタバタと急がずに、きちんと土台づくりから始め、そして選挙戦を迎えました。選挙前は空中戦で考えていましたが、選挙戦に入ってからは、徹底した地上戦で進めさせていただいており、手応えはすごく感じています。地域の方々とも触れ合う機会があり、そして温かく迎えていただいていることを実感しています。
 一言加えれば、かつて私は、13年前に日本新党から打って出ましたが、その時と同じ風が今起こっているように思います。ちょうど結党50年で、新しく生まれ変わる自民党というのは、いいのではないでしょうか。

(問)同じ風というのは、どういう意味でしょうか。

(答)国民の皆様が深層に思っておられることを、政党として政策の形でプレゼンテーションをしておりますが、それに対する反応が同じであるということです。これまで既存の政党には、往々にしてしがらみであるとか、これまでの流れとか、動かしがたいところがたくさんあります。今回の新党のことはよくわかりませんが、新党は、出てくるたびにそういった既存の政党ではできなかったような、しがらみを断ち切るとか、新しい、これまでにない政策を打ち出すということに対しての、多くの方々の期待を集めてきたわけです。今回はそれと同じ風を感じるという意味です。


(以    上)