環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成17年8月12日)

1.発言要旨
  おはようございます。
  今日の閣議ですが、一般案件が3件、国会提出案件が11件、公布が1件、政令が7件、配布が1件でした。
  環境省主請議がありました。在日米軍に関する質問に対する答弁書ですが、内容等は事務方にお尋ね下さい。
  沖縄科学技術大学院大学の基盤整備機構の理事長にシドニー・ブレンナー先生を指名することが了解されました。機構設立は9月1日ですが、順調にスタートを切ることができるよう、引き続き準備を進めたいと思います。
  閣僚懇では、竹中大臣から、最新のGDPについてお話がありました。実質0.3%、年率換算で1.1%のプラス、名目ではちょうどゼロであり、設備投資と家計が堅調であったとのことです。家計では、クールビズが大いに貢献していると思います。踊り場的な状況から脱出し、今は潮目が非常にいい方向に向かっているのは、不良債権処理の効果が、ようやくここへきて実感として出てきたからだと思います。
  それから、今日は、岩永農水大臣が、初めて大臣として閣議に出席されましたので、皆さんが拍手で迎えました。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)幹事社から、質問要請が来ているので、それについて伺います。
  8月15日、終戦の日ですが、靖国神社に参拝されるのでしょうか。参拝されるとしたら、閣僚としてでしょうか、個人としてでしょうか。

(答)私は明日からとても涼しいグリーンランドに行くはずだったのですが、こういう状況で、グリーンランドならぬヒートアイランドを走り回っています。日本におりますので、8月15日には参拝する予定です。私人として、参拝したいと思います。ただし、みんなで行くことはいたしません。今のところ、時間についても決めておりません。

(問)小泉総理が、靖国参拝について適切に判断すると述べていますが、その点について、どのようにお考えでしょうか。

(答)それ以上のことはないと思います。適切に判断をなさると思います。

(問)総理の参拝については、どのようにお考えでしょうか。

(答)個人のお考えで進まれることだと思いますので、適切に判断なさると確信しています。

(問)小泉総理や閣僚の参拝について、中国や近隣諸国から反発がありますが、その点についてはどうお考えでしょうか。

(答)明らかに、そういった国々の国内的な事情もあり、毎年、この靖国参拝をあえてクローズアップさせてきたという背景があるので、その辺は日本の政治家として、また国民としてどうあるべきかと判断されるべきであって、むしろ国内的な問題ではないかと思っています。
  ただし、こういった国々への配慮は、さまざまな方法で行われているわけで、むしろポリティカルイシューに引き上げたいという勢力が各国にあるのではないかと考えております。

(問)A級戦犯が合祀されている点について、どのようにお考えでしょうか。

(答)これがいつも問題になるわけです。それから天皇陛下が参拝に行かれていないという事実があります。ここは、むしろ靖国神社が、この問題について決める大きな役割を担っておられるのではないかと思います。

(問)国立の追悼施設について、どのようにお考えでしょうか。

(答)私はかねてより、靖国は靖国であって、それ以上のものはないと申し上げております。ですから、追悼施設については、屋上屋になってしまうという考え方を以前から持っています。

(問)参拝に行かれる理由といいますか、どういうことで行かれるのでしょうか。

(答)長年の日本の歴史において、日本というものを背負ってこられて殉死された方々をお祀りしている、これはどの国であっても、そういった方々の霊に対し、安らかにと願うのは、ごく自然な行為ではないかと思います。まして今年はちょうど戦後60年という節目の年でもあり、これからの日本、そして世界の平和を祈るということで、決して12月8日に行くわけではないのですから、終戦を迎えて、その日に行くことは意味があると思います。

(問)10区出馬の話ですが、小池大臣の方から出るという話をしたということも聞こえていますが、この辺はいかがでしょうか。

(答)私は、ずっと兵庫県で準備をしてきました。支持者もおりますし、選挙事務所もあります。すべて整って、なおかつポスターなども用意していたのですから、それを全くゼロのところからやることは、よほどハイリスクなわけです。ですから、そこを自ら志願してということは、基本的にはありえないわけです。ただお話をちょうだいして、総合的に判断し、私の歴史的使命は何であろうかということなども考慮して、今、準備を進めているところです。
  また、昨日、都連のご推薦を賜ったということですので、これから準備を進めていきたいと思っています。

(問)都連が、小林さんではなく、小池さんを推薦することに関して、その受けとめ方をお願いします。

(答)都連のご判断を大変うれしく思っています。都連といっても、さまざまなお考えがおありだと思いますが、今、党の方針、また党の政策として、その担い手である都連がどうなさるかということの結論だったと思います。
  今回は、郵政民営化について、イエスかノーか、もしくは全くノーアンサーかということが問われているわけです。ようやく国民の皆様方が、その重要性、そして、これが改革の入り口であって、この入り口で何もできなければ、次、何ができるんだという、あの小泉総理の参議院での言葉などをよく噛みしめてくださり、ようやく、ここまでおわかりいただいたのではないかと思います。
  郵政民営化は、財政改革でもあり、行政改革でもあり、郵便局関連の約22万人の方々の労組問題でもあります。郵政民営化は、行財政改革の入り口と言えると思います。今回、私がこのような形で出馬することになりますと、政治改革にもつながってくるのではないかと思います。これまで自民党は、すごく幅広くて、物事を足して2で割ることが多かったのですが、それでは改革に求められているスピードには追いつかないので、今回このような形で進んでいると思っています。自民党は、「自分党」だとも言われ、個人の後援会組織で自民党が成り立ってきました。以前に、事務次官などの人事の件でお尋ねがあった際も、組織とは、「機能体」と、「運命共同体」ということがあると申し上げましたが、政党は、「運命共同体」でもあり、特に派閥は「運命共同体」としての色が濃いのですが、やはり「機能体」であるべきで、国家をどの方向に持っていくかという機能を果たすことが求められていると思います。
  郵政民営化法案を練るに当たっては、いろいろな声を聞き、民主的手続も踏んで、最終的に結論を出して、その上で審議されているのですから、手続的な瑕疵はないと思います。郵政民営化は行財政改革であり、政治改革でもあるということを訴えたいと思います。

(問)大臣は、これまでも終戦の日に参拝されているのでしょうか。

(答)昨年も行っております。

(問)昨日、総理が、すべての比例ブロックに女性候補を立てるように指示したとおっしゃっています。力のある女性をなるべく起用したいということですが、そのことについてはどう思われますか。

(答)そもそも、日本の政治の場に女性が余りにも少ない、政策決定の場に女性がいないということは、かねてより問題だと思っていました。私自身、最初に政界に身を投じるというとき、そういう思いもありました。その意味では、女性の政治家がさらに増えていくのは当たり前の話だと思いますので、今の流れは非常によろしいのではないかと思います。
  力のある女性という点でいうならば、私は非常にか弱いので、それは当たらないのかもしれません。

(問)沖縄担当大臣として、沖縄の米軍再編の件は非常に重要だと思いますが、今回選挙になったことで、重要な法案など、いろいろなものが立ち遅れになって、9月の中間発表が難しくなったのかと思いますけれども、そのことについてはどうですか。

(答)沖縄の皆さんにとって、負担軽減が一番大きなテーマになっているのは事実です。そのため、私は担当大臣として何ができるかということで、実際の交渉に当たる方々に沖縄の思いをお伝えしてきました。
  選挙で、この9月11日まで非常に熱い闘いになって、その分、空白ということですが、環境については、全く問題はなく、例えばアスベスト問題なども、しっかりと詰めていく作業は着々と進めているところです。
  それから、沖縄の問題についても、9月11日以降の選挙後、しっかりと自公の与党が、政権を継続することで、真に次の米軍再編のネゴシエーションに対し、より明確な、腰の据わった対応ができると思いますし、そこで遅れを取り戻すことができるのではないかと思います。逆にここで政権交代になると、もっと混乱が生じるのではないかと思っています。

(問)選挙区の関係ですが、昨日、地元へごあいさつに伺ってきたとか、例えば、他にどんなことをされたのでしょうか。

(答)まだ正式な公認をいただいておりません。今、さまざまな機材の準備など、そういった手配をしているところです。昨日はまさに準備に追われていて、挨拶回りなどについては、15日に公認をちょうだいすることができました後に考えたいと思います。

(問)靖国の関係ですが、8月15日の参拝について、沖縄担当大臣も兼務されているということから、A級戦犯が祭られている靖国を参拝することについて、今年は迷う部分とか、考える部分というのは無かったのかどうか、伺えますか。

(答)A級戦犯の話ばかり出ますが、それ以上に、多くの尊い命が祀られているわけですから、そこに対して、これからの21世紀の平和を願うということが、沖縄戦で亡くなられた民間の方々を含めて、その御霊に、安らかになることを願う、その一つの契機にしていきたいと思います。

(以    上)