環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成17年8月8日)

1.発言要旨
  今日は臨時閣議が2度開かれました。1回目は、解散を決めるもので、島村大臣の罷免で、随分長い時間がかかったように思われるかもしれませんが、これは書類を皇居にお届けしている間、懇談をして40分ほど待っていたからです。2回目は選挙の日程を決めました。
  今回の解散は、まさにマニフェストを守ろうとする小泉総理の姿勢の現れではないかと思います。その受けとめ方はいろいろだと思いますが、私は、このマニフェストを忠実に守った結果、こうなったと思っています。
  反対票を投じた方の扱いは、よくわかりませんが、ある種の政界再編とまでは言いませんが、自民党の再編に繋がっていくような印象を持っています。これによって、また改革のスピードが上がっていきます。日本だけにいますと、こういった押したり引いたりを同じようにやるわけですけれども、世界の改革、流れのスピードに勝っていくためには、もう少し広い目で見た判断が必要だと思います。
  また、支援団体は大変重要ですが、単に既得権の代表者としてだけ国会にいるならば、それは進歩に繋がらないと思います。
  私は日本新党から始めて、この国を変えるには自民党を変えねばならないと思い、外からいろいろな提案をしてきました。私は、小泉総理でなければ自民党に入らなかったと思います。また、後押しをしたいので、閣僚の一員になっています。よって、小泉総理が解散を決意されたので、躊躇無くと言えばうそになるかもしれませんが、署名いたしました。
  ちなみに、今週末からはグリーンランドで開催される閣僚ラウンドテーブルに出席する予定があり、大変楽しみにしていました。涼しいグリーンランドではなく日本中のヒートアイランドを駆け巡らなければならないので、早速戦闘態勢に入りたいと思います。
  特に、今回、衆議院で、いろいろな思いの中で迷って賛成票を投じた1年生、2年生の方々が、無事に帰還できるよう応援したいと思います。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)3時の臨時閣議で、小池大臣はどのような発言をされたのでしょうか。そして、この時期に解散するのは政治的な空白を作るという意味で、よくないのではないかという意見も強かったと思うのですがどうお考えでしょうか。

(答)私は、日本の改革を急がなければならないということで、今回の解散は、スピードアップするために賛成すると申し上げました。同時に、賛成に回った若い方々をしっかりと与党として自民、公明一緒になって支えていくべきだとも申し上げました。
  政治的空白は生じません。今日は環境省の事務次官に申し上げ、明日は沖縄・北方の事務方に申し上げますが、シーリングの季節ですので、この期間しっかりとその中身を詰めておくように、指示を出しました。
  特に、アスベスト問題は、できるだけ早く対策の詰めをするよう指示を出しました。環境省と沖縄・北方に関連しての行政や政治の遅滞は起こらない、また、そうさせてはいけないと思います。
  私自身は、国務優先で、しっかり仕事をしたいと思います。

(問)臨時閣議で、衆議院解散に反対の閣僚は他にもいらっしゃったという情報があるのですが。

(答)島村大臣は、穏やかながら、賛成できないというニュアンスを漂わせておられました。
  反対を唱えられた方々からは、このままいって政権が維持できるか心配しての発言がありました。詳細については余り申し上げるべきではないと思います。

(問)1年生が無事に帰ってこられるように、日本のヒートアイランドを応援してまいりたいという御発言がございましたけれども、比例で出馬をされると理解していいのでしょうか。

(答)いえ、今、最終的に調整しているところで、党の選対の方にお任せしています。

(問)署名をされたときに躊躇無くと言えばちょっと違うけれどもとおっしゃいましたが、その署名をされたときのお気持ちをもう少し詳しく聞かせていただけますでしょうか。

(答)まさに、一つの改革に対してアクセルを踏むという気持ちで署名いたしました。政界再編まで繋がればいいと思います。民主党側は何もしない方が得策だと考えて、対案も何も出さず、じっと待ちの姿勢ですが、いかがなものかなと思います。
  民主党の中にもいろいろな思いを抱いている方々がいることも承知しています。政界再編の過程の一つであると思いますが、余り時間をかけるのはいかがかなと思います。もっと大がかりであればいいなと思っています。

(問)今回の郵政解散というのは、小泉政権がこれまで言っていた小さな政府というのを、一段と前に押し出したようなタイミングだと私は受けとっているのですが、環境行政という意味では、ごみとか自然保護とか地球温暖化等、そういう意味で小さな政府というのは、大きくかじを切ってしまったかなという感触がするのですが、今後の環境行政に及ぼす今回の郵政解散の意味をどのように受けとめておられますか。

(答)当然、小さな政府を、目指すべきだと思います。ただ、そこは単なる縮減ではなく、むしろウエイトの置き方を21世紀型に変えていくということだと思います。今回、例えば国家公務員としても特殊な形ではありますけれども、アクティブレンジャーを置いたり、また、廃棄物などの関連でも、もっと人数を増やしたりしたいと思っています。そういった意味で、より小さいだけではなくて、より効率的な政府を目指すということについては環境行政も同じだと思います。また、環境行政の中でも、例えば自治体やNGOといったところと融合を図っていく形が求められるのではないかなと思います。
  例えば今回の郵政ということで言うと、公務員は確か26万人程度、劇的に減るということです。それが、公務員としての地位が守れないからだめなのか、既得権側の方が、そこを死守したかったというのは、まさに小さな政府の流れとは逆行するものだというふうに思っています。そういう方々によって今回ブレーキが踏まれ、解散するのは、かえってアクセルを噴かすことに繋がっていくと思います。

(問)今回最初から、こういう状況になれば署名をするというお考えだったのですか。

(答)そうです。私は、小泉改革を進めることについて、腹はずっと据わっているつもりです。ただ即日になるかどうかというのはわかりませんでしたが、本当に即日になったので、小泉総理の本気度がよくわかりました。
  衆議院の中で流れていたのは、単に脅しだろうということで、高を括っておられた方々がいましたが、本当になり、しまったと思った方もおられるかもしれません。

(問)米軍再編協議の関係で、9月中にも中間報告が出るスケジュールがありますが、今回の選挙による閣僚の交代があり得ると思うのですが、どのように影響されるとお考えでしょうか。

(答)選挙によって閣僚が交代するとは考えていません。それよりも本当に地道にネゴシエーションを続けてきて、まとめに入る時期ですから、官房長官を初めとして、実際に交渉を担当している防衛庁長官や外務大臣は、国務優先でやりますとおっしゃっていました。必ず勝ちますので、引き続きアメリカ側との真摯な交渉を続けていくことにほかならないと思います。

(以    上)