環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成17年7月19日)


1.発言要旨
  おはようございます。
  今日の閣議ですが、一般案件が2件、国会提出案件が3件、公布が1件、政令が1件であり、沖縄・北方、環境ともに主請議のものはございません。
  閣僚懇では、私から発言をいたしました。それは、第29回世界遺産委員会において、知床が自然遺産として登録されたということです。前回の閣議の時は、いわゆる速報として伝わっていたものですが、今回閣僚懇で、正式に登録が済んだということで、報告させていただきました。
  世界遺産について、日本では13番目だということで報告させていただいたら、そんなにあるのかと。自然遺産と文化遺産とがちょっとごちゃごちゃになっていたようですが、いずれにしても誇るべき世界遺産であることには変わりなく、改めてそうやって素晴らしい文化及び遺産が日本にあるということを、閣僚の皆様に確認いただいたのではないかと思います。
  閣僚懇は、私の発言だけで終わりました。
  それから、私から、沖縄関係で一言御報告があります。
  7月26日に、北部振興協議会の第15回会合、移設先及び周辺地域振興協議会の第12回会合の合同会議を官邸で行います。今回の会議の中身は、平成17年度の沖縄県の北部地域に関係した具体的な振興事業案についての検討、調整、採択という運びになるわけです。詳しくは事務方にお尋ね下さい。
  私からは以上です。

2.質疑応答

(問)アスベストの問題ですけれども、クボタのところで周辺住民の健康被害が次々に明らかになっていて、もう公害じゃないかという意見もあるようですが、環境省としての立場は。

(答)前回の閣議後記者会見でお話ししたとおり、Q&Aをまとめて、尼崎のみならずすべての都道府県に対して、保健所などでいろいろな心配、不安について答えられるように出させていただきました。被害の実態把握に関して、各省で行われている調査などとともに、一番身近なところの保健所での健康相談を通じて集まってくる情報が重要であることから、積極的に情報の収集に努めてまいりたいと考えています。
  そして、クボタの工場周辺住民に34人の死者が出ており、中皮腫で亡くなった方はそのうち31人といわれているところですが、7月5日の段階でクボタの担当者にヒアリングをさせていただいたときには20件ほどということでした。さらに、環境省の担当者を尼崎市役所にも派遣しましたが、尼崎市では保健所、公害部局に合わせて三十数件の健康被害の相談があったとのことです。また、各種の調査、被害の状況、不安に対しての相談などについて、今刻々と情報が集まってきています。クボタでは、職歴などについてさらに追跡調査をするということですし、また尼崎市役所の保健所の方とも連携をして、実態の把握に努めていきたいと思っております。
  それから、特に周辺住民の方について、厚労省の人口動態調査などとも組み合わせをして、かつ今情報が集まっている中、実態を把握する上で一体何が有効なのか検討します。また先だってお伝えしましたように、専門家グループにおける検討なども通じて、今後の助言などもいただきたいと思っております。いずれにしましても、機動的に対応できるように、現時点では情報を集めるということに力を注いでいきたいと思っております。その上で判断させていただきたいと思います。
  暑いですね。最近は、霞が関でネクタイをして歩いている人は、お役所関係の人ではないということがすぐわかりますね。それから寒いところから来た人か。北海道はやはり寒いですよ。根室は、この前船から降り立ったら8℃でしたから。船乗っている間もずっと私はカイロ背負っていましたけれど、東京はやはり暑いと思ったら、まだ背中にカイロを2つ背負っていて、暑いはずだと思いました。

(以上)