環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成17年6月17日)

1.発言要旨
 おはようございます。
 今日の閣議ですが、一般案件が4件、国会提出案件6件、公布6件、政令8件、報告1件、配布1件でした。沖・北関係はございません。
 環境省関係では、平成17年版の環境白書と循環型社会白書を提出ということで、発言をしました。その他、湖沼水質保全特別措置法と、動愛法の公布が環境省関係です。
 閣議では、自転車振興会人事や桂宮様の御訪欧などの報告がありました。
 閣僚懇で、村上地域再生担当大臣から、浄化槽と農業集落排水施設と下水道の新しい交付金制度ができましたが、3省一緒になってスムーズに進捗しているという報告がありました。島村農林水産大臣、北側国土交通大臣から、それぞれうまくいっているという旨の発言がありました。私からは、さらに促進、スピードアップさせるためにも、イコールフッティングでお願いしたいということを一言申し上げておきました。
 それで話があちこちいきまして、昔は農水の水路と建設省の水路と、わざわざ真ん中で区切っていたとか、どこかの県の施設は7つ入り口があるそうで、やまたのおろちみたいという話がありました。また、国道と県道と市道といったこれまでの事業をするにしても、手続と工事の煩雑さなどがあり、何とか解消していくのが改革であるということで、もう少し改革による成功例なども出してみたらどうかという話が、いろいろな大臣からございました。
 私からは以上です。

2.質疑応答
(問)環境白書につきまして閣議中に御発言されたということですが、どのようなことを言われたのでしょうか。

(答)環境白書では、脱温暖化とそれに必要な人としくみをつくっていこうということが総説のテーマとなっています。京都議定書が発効したことから、「人」と「しくみ」ということの重要性と、それを車の両輪として進めていくことが重要であると、御説明いたしました。
 また、循環型社会白書は、「“もったいない”を地域に、そして世界に」と題したもので、循環型社会の基礎であるごみの3Rの推進を序章のテーマにして、国と地方が一体となっての取組、さらにはごみ処理の有料化の推進などをとり上げていることを説明しました。そして、国際的な取組として、3Rイニシアチブの閣僚会合などといったことを御報告するとともに、これを実行していくために関係各府省の大臣に御協力をお願いしました。

(問)不法投棄の問題で、三重県四日市で全国最大規模のが見つかり、これからも新たに見つかる例があるかと思いますが、そうしますと国や地元自治体の対応が十分なのかという懸念も出てくるかと思うのですが、その点についてどうお考えですか。

(答)三重県については、昨年の4月に新聞で報道されて以来、環境省としても現地に行ったり、三重県庁とも連携をとりながら、御質問、問い合わせに助言をしてきました。まだ、どれぐらいの処分量があるのかよくわからないわけでありますけれども、現在どうなっているのか、特に周辺の環境影響調査がどうなっているのかといったことなど、適宜助言をして進めたいと考えております。

(問)このように、あちこちに大規模なものが見つかっているということについては、いかがお感じですか。

(答)今回、廃棄物関係の法改正も行い、いろいろな仕組みなども整えつつあります。また10月から、地方事務所を強化するということになっております。より現場に近いところで、環境省としても活動ができる状況が出てくるのではないかと思っております。
 硫酸ピッチに関しては少し減ったということでありますけれども、この不法投棄については、見つかれば大体こういった形で、大きい場合も残念ながらあるわけでして、それぞれ必要な助言、地方との連携を図っていきたいと思っています。

(問)火曜日に水俣病問題の懇談会で、水俣市の吉井前市長が見解を述べられた中で、総理に謝罪を求めるということがありましたけれども、どのように受けとめられますか。

(答)これからいろいろなヒアリングを重ねていきたいと思っております。1回目に吉井前市長にお願いをしましたが、そういった地域の声があるということを代弁されたと思っております。今はまだ懇談会を進めているところですので、そういった声もあるということをしっかり受けとめておきたいと思っています。

(問)50周年の来年5月に直接来て、そういう小泉総理の謝罪を小池大臣から勧めてほしいというところまで述べられたのですが、今日の閣僚懇では、小泉総理に何か伝えられましたか。

(答)懇談会はまだ何回もありますので、お伝えしておりません。しかるべきときにまとめてお伝えします。そのほかのお話もこれからたくさん出てくると思いますので。そのたびにお伝えするということはないと思います。

(問)国会の延長が55日ということで決まりましたが、それについてどうお考えになりますか。

(答)国会対策委員会、議院運営委員会、それぞれ与党の方が御苦労なさってまとめられた日数だと思っています。これから週末にかけて、時間がかかるかもしれませんけれども、どういうふうになるのか、閣僚の一員として見守っていきたいと思っています。

(問)これから郵政民営化法案の成立に向けて、いわゆる反対派の動きも出てくると思うのですけれども、それについて副大臣などに、何か大臣から指示をされたというようなことはないんでしょうか。
(答)特にありません。

(問)勉強ならばどんな活動でもいいと、先日おっしゃっていましたけれども、それは変わりないでしょうか。

(答)今回の延長絡みの話でありますから、まだ大きな山場ではないじゃないでしょうか。これから山場を幾つか設けたいと野党も考えているのではないでしょうか。国会の最後の日はこういう状況があるというのが、永田町では大体読めるのではないでしょうか。

(問)その際には、大臣から特になにか。

(答)まだ大きな山場だとは思いません。

(問)先日、産業構造審議会の容器包装リサイクル法の見直しの中間報告がまとまったのですが、方向性としては中環審と近い内容になっているとは思うんですけれども、今後の見直し、作業の進め方について、いかがでしょうか。

(答)それぞれがいかにして環境を守っていくかという点で、中環審も産構審も同じ方向を向いているんだろうと思います。これからいろいろと関係者らとともに詰めなければならない点はあろうかと思いますが、方向性が一致しているということは、大きな流れをさらに形成するものだと思っています。

(以上)