環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


小池大臣記者会見録(平成17年4月26日)

1.発言要旨
 おはようございます。
 4月26日の閣議ですが、一般案件4件、国会提出2件、公布が3件、政令が4件、配付が6件。環境、沖・北ともに関係、関連の案件はございません。
 今日は、閣議において失業率などの報告がありました。麻生総務大臣から3月の全国完全失業率4.5%、沖縄県の3月の完全失業率が8.0%、前月比で0.6ポイントの上昇と悪化しております。前年同月比では1.1ポイントの上昇ということです。尾辻厚生労働大臣からは、求人倍率が発表されまして0.91倍という報告であります。沖縄については0.42倍、前月比で0.02ポイント低下、前年同月比で0.06ポイントの上昇ということで、これもほぼ横ばいという感じであります。
 それから、閣議で、低公害車、環境関係ですけれども、政府の一般公用車における低公害車の導入実績ということで報告をさせていただきました。平成14年度以降3年を目途にして、原則としてすべての一般公用車を低公害車に切り替えるという小泉総理の指示がありましたけれども、全省庁を環境省で取りまとめをいたしまして、確認をしたところ、平成16年度末までに政府の一般公用車が低公害車へと切り替わった、100%切り替わったということなので、御報告をいたしました。引き続きということで、例えばこれからは、出先の環境事務所をつくりますけれども、そういったところの車なども、RVなども含めて、低公害車もいろいろありますので、そういったことをいつも念頭に置きながら、政府が率先して、導入に努めていきたいと思います。
 閣議では、各大臣からそれぞれの報告があったところであります。北側国土交通大臣から、JR福知山線の脱線事故についての報告、現地へいらした話がございました。
 私から2点、御報告、御案内があります。
 今日の閣議前ですけれども、院内で沖縄政策協議会の第26回会合を開催いたしたところです。沖縄振興のための特別調整費の配分、取り扱い方針ということで協議を行っていただいて、コールセンター人材育成モデル事業、沖縄県沖縄島北部地域の生態系保全事業など、沖縄稲嶺知事からも具体的要望のありました、これらの17事業についてが了承されたということであります。知事からは今回の特別調整費の配分方針の決定とあわせて、沖縄科学技術大学院大学のための整備機構法などについて、国会で審議が行われ成立したこと、知事が訪米されアメリカ側への要請をされたこと、IDB総会が成功裏に終わったということなど、報告そして御礼のごあいさつがありました。詳細はまた、事務局にお尋ねいただければと思います。
 それからもう一点、これは環境関係ですけれども、沖縄絡みで、前に与那国島に行きましたときに「沖縄こども環境大臣」ということで、第1号を与那国島の子供さんを任命したというのがありました。与那国島については、もう既に決まっておりますけれども、沖縄の他の29の有人離島で、「沖縄こども環境大臣」を任命し、離島に住む小中学生を対象としてまずは作文を募集してまいります。離島ごとに、特に優秀な作文を書いた子供を、その島の「沖縄こども環境大臣」に任命をするということで、それぞれの島の状況に基づいた環境問題、今後どのように取り組んでいくべきかなど、環境大臣兼沖縄及び北方対策担当大臣である私にレポートで報告をしてもらうことにいたしたいと思います。子供たちが自分の島の環境を守ろうという意識の醸成を図って、沖縄各島における環境保全の活動のさらなる活性化を進めていきたい。
 作文は400字×4枚以内で、6月3日まで作文は募集します。6月から7月上旬に審査をしまして、7月には任命、組閣ということになります。ということで、沖縄担当と環境大臣の担当で、これはまさにシナジー効果ということが言えるのではないかと思っております。
 私からは以上です。

2.質疑応答
(問)尼崎の列車事故ですけれども、大臣の地元の近くでもありますので、何か感想は。

(答)地元近くというか、事故が起こったのはお隣の尼崎市ですが、乗っている方々のほとんどは地元の方なので、大変心配しています。いろいろ、まだ情報が入り乱れていますし、何よりもまず人命救助、救出が第一ということで、自衛隊も出ています。すぐそばに中部方面隊がありますので、いわゆる近傍派遣ということだろうと思います。一刻も早く、まだ中に閉じ込められている方々を救い出していただきたいと思いますし、今のところ情報が入り乱れていてわかりませんけれども、早く事故の原因究明をやっていただきたい。私も北側国土交通大臣から、昨日の視察の模様などを直接伺ったところです。

(問)沖縄政策協議会の感想を一言お願いします。

(答)今回も沖縄県知事にいらしていただきまして、沖縄政策協議会において17の事業の方針が決定をしたということであります。その後は早急に実行に移していくということに尽きると思います。
 ちなみに、最後に、本日は、関係閣僚の方がそろっておられましたので、一部関係から外れる方もおられましたが、連休明けにもかりゆしの展示即売を、県にお願いして内閣府と環境省でやろうと思っていますので、そういったことを勧めするという形で申し上げたところであります。夏の軽装をこれから徹底していく上に、何を着るかといったときに、皆さんお困りになるかもしれない。そのときにかりゆしをどうぞということで、沖縄担当大臣としてPRをしておきました。

(問)小泉内閣が、今日で発足4年になるわけですけれども、聖域なき構造改革ということを掲げてやってきた内閣の閣僚として、成果についてはどのように評価されていますでしょうか。

(答)構造改革を掲げて小泉政権がスタートして4年、まさに構造改革の部分で、大きな改革が幾つもこれまで進んできました。その実績が重ねられたと思います。歴代の総理としても在任期間が4番目ぐらい。やっぱりこの国を大きく変えていく、もしくは着実に進めていくというのは、最低4年必要です。考えてみてください、アメリカの大統領の任期は4年。今、2期目に入っているわけですから、4年というのはある種、世界的に見れば最低のタームじゃないでしょうか。ですからアメリカ大統領でいえば2期目に入る、ちょうど折しも、小泉総理のまさに公約である郵政がゴールを直前になっているわけです。一つずつ大きな課題を、しっかりと腰を落ち着けて、また時には突破力を持って取り組んでこられたというのが、この4年間ではなかったかと思っています。この後も小泉総理の突破力を閣僚の一員として期待します。

(問)4年間で一番成果があったと思うのは、何だとお考えですか。

(答)環境大臣として言わせていただくと、まず低公害車の導入、今日折しも100%完了したというのは、非常にわかりやすい実績じゃないでしょうか。往々にしてほかの改革で、どこができていないのかばかりを、多分皆さんお探しなのだろうけど、できている最たるわかりやすい例はこれになってくると思います。
 それから、軽装についても地球温暖化対策という明確な目標達成のための方法論としては非常にわかりやすいと思っています。小泉総理の非常にわかりやすい部分が、国民にも訴えるところなのじゃないかなと思っています。

(問)本日の閣議、閣僚懇で、元々今日、郵政民営化の法案が閣議決定するというようなお話も元々あったんですけれども、それについての関連した発言とかありましたでしょうか。

(答)閣議中にはなかったです。そういったタイミングという問題を超えて、その時を待っている状況、また、その担当の方々は最後の努力をされていると思います。

(問)閣僚懇でも話はありませんでしたか。

(答)ありません。

(問)この日曜日に、補選で2人、自民党から当選されましたけれども、これについては発言は、どなたかありましたか。

(答)それもなかったです。

(以    上)