環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


小池大臣記者会見録(平成17年3月1日)

1.発言要旨
 おはようございます。もう3月になりました。
 今日の閣議ですが、一般案件が2件、国会提出案件が2件、公布が2件、法律案が7件、配布が3件であり、環境、沖縄・北方関連はありません。
 閣議では、防災担当大臣から、東京で直下型大地震があったときにはどうなるということについて、シミュレーションの数字などの報告、説明がありました。
 防衛庁長官からは、インドネシアの地震関連で、自衛隊が3月10日までに撤収の見通しという話がありました。
 国交大臣からは、京都の迎賓館がきれいになりましたという話がありました。それから、今日から施行された油濁損害賠償補償法ですが、これまでに982件の申請があって、819件について証明書を交付したという話がございました。
 今日は失業率の発表がございました。総務大臣から、1月の全国の完全失業率が4.5%、プラスマイナスゼロです。沖縄県ですが、1月の完全失業率7.7%ということで、前月比にいたしますと0.5ポイントの上昇、前年同月比では0.1ポイントの低下ということです。これは、例年、12月とか1月というのは失業率が上がる傾向にありますが、前年からすれば0.1ポイントの低下という基調になっています。
 厚労大臣からは、1月の全国の有効求人倍率が0.91倍という報告がありました。沖縄県の1月の有効求人倍率は0.44倍で、前月比が0.01ポイントの低下、ただ前年同月比では0.07ポイントの上昇ということであり、全体的にはなだらかながら改善傾向ということになるかと思います。
 それから、昨日夕方、横浜の中田市長と一緒に記者会見させていただきましたが、改めて報告させていただきます。
 スリランカに対するバキュームカーの支援です。インドネシア・スマトラ沖大地震、インド洋津波で今なお多くの方々が避難生活を余儀なくされていますが、スリランカから要請を受けまして、スリランカの避難所の衛生状態の改善のため、バキュームカーを供与する準備が整いました。バキュームカー本体は、横浜市からの御好意により使用されていたものを無償で供与され、先に日本政府として総額80億円という無償資金の枠を決めておりますが、その一部を活用して、このバキュームカーを輸送します。なおかつ、それがちゃんと活用できるように、メーカーの協力も得て技術者を派遣し、技術指導を行う予定になっております。バキュームカーは6日に横浜港を出港し、20日にコロンボ港に到着の予定です。その後、現地で操作・維持管理の講習を行い、避難所の衛生状態の改善に活躍してもらう予定です。
 この件で、明日、在日スリランカ大使が私のところに来られ、今後の復興支援なども含めての意見交換ができるものと思っております。ちなみに阪神大震災のときは、今の横浜市長と私とで、やはり避難所のトイレの改善ということで共に行動した仲であり、今度はスリランカで同じことを展開するという、期せずしてコンビ復活ということになりましたことをつけ加えさせていただきます。
 もう一つ、昨日アカデミー賞が発表され、これは毎日新聞にも書いているしテレビでも言っていましたけれども、これまではロングリムジンでガソリンを大量に使う車で乗りつけて赤絨毯というのがセレブのスタイルだったのが、去年もそうでしたが、ディカプリオさんを始めとして、ハイブリット車のプリウスで乗りつけるというのが今やセレブのスタイルとなってきたということです。そういった方々がこのように環境に対してアピールをするというのは、地球環境全体にとっても非常にいいですし、また環境技術の粋である日本の自動車産業がアカデミー賞のセレブに宣伝してもらっているというのは、産業にとっても新しい環境の形を目指すとどれだけ世界で支持を受けるかということの証左になるのではないかなと思っております。
 アカデミー賞をディカプリオさんは逃されましたけれども、私は勝手ながらディカプリオさんにセレブ大賞を差し上げたいと思っております。
 ちなみに今日は外務大臣がインフルエンザでお休みでしたが、まだまだ寒いですから、皆さんも気をつけてください。
 私からは以上です。

2.質疑応答
(問)昨日の予算委員会の分科会でかなり質問が出ていて、重ね重ねで恐縮ですが、水俣病の対策について、自民党からは2月末、3月頭ぐらいにはまとめて示せるようにという話でしたけれども、現状について、熊本県との協議の状況等を教えていただければと思います。
(答)熊本県の協議もさることながら、国としてのやるべきことということで、今着々と準備を進めております。時間をかけずお知らせできるのではないかと思っております。歴史が長く、かつ複雑ということもあり、今回の原告のみならずこれまでの政治解決された方々、また、認定申請を出しておられる方々、あちこちに目配りをしていかなければならない。今回、対応策は出したはいいけれども、せっかくもやい直しがこの間にできてきたところを、またそれを掘りくずすということになってしまってはいけないということで、今、詰めているところです。
 関係の方々の御理解を得た上でということになろうかと思っています。
(問)熊本県が従来、最高裁で示された責任に基づく分担について、いろいろと異議を唱えているようですが、その辺についてはいかがですか。
(答)今、そういったご意見も伺い、全体的な図を考えながら調整しているところです。

(以    上)