環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


小池大臣記者会見録(平成17年1月11日)

1.発言要旨
 おはようございます。
 今日の閣議ですが、一般案件が1件のみでありました。
 そのほか閣議におきまして、インドネシア、タイを回ってこられました町村大臣から、津波関連についての報告などがございました。
 今この時期、閣僚の海外出張が重なっておりますので、それぞれの大臣から報告があった次第です。
 閣僚懇におきましては、それぞれ海外出張について、プラスアルファの報告がありました。
 それから総理が大阪を回ってこられ、シャープであるとか、安藤忠雄さんと桜並木を見ていらしたとか、いろいろ御報告があったところです。
 ちなみに、有名な造幣局の桜並木がわずか600メートルであるのに対して、こちらの桜並木は市民、有志の人が1本ずつ寄附をする、お金を出し合ってつくったものであり、15キロメートルにも及ぶということで、将来そこが桜並木の通り抜けとなり、名所もできる。こういう身近な発想をもっと大切にしていきたいという話がございました。 お墓をつくるよりも、1本1万円で桜並木に自分の名前を冠した桜が咲くなんていうのは、大した発想だよねという話がございました。
 民間活力でもって、そういったことがあちこちで行われています。その例として、松下電器が今回、全社有車を低公害車、省エネ車に替えるという発表をされたようでございます。これも政府がまず公用車を省エネ、低公害車に切りかえたことからです。これは数に限りがあるものでありましたけれども。特に環境大臣として申し上げますと、CO2の排出が伸びてしまっているのが運輸部門でありますので、そういった形で各企業が取り組んでいただけるというのは、まさに大きな力になってくるものだということであり、総理とともに、この省エネ活動をさらに推進していきたいと感じた次第でございます。
 私からは、2点御報告がございます。
 まず、沖縄関係ですけれども、先ほどの閣議でも御了解いただきましたが、私の海外出張についてです。本日の夕方からアメリカ、サンフランシスコに向けて出発をいたします。これは沖縄科学技術大学院大学設立構想のためのボード・オブ・ガバナーズの第3回会合に出席するためです。
 会議自体は、明日の12日に行うわけですけれども、このボードの新メンバー、それから整備法人を設立するための法案、施設整備などについて話し合うという大切な会議です。詳しくは事務方にお聞きいただければと思います。
 この整備法人を設立するための法案についてですが、これから始まります国会で独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構法案という名前で提出する予定にいたしております。大学院大学構想を進めていく主体をつくる、ボディーをつくるということですけれども、来年度にこの独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構、これから整備機構と呼ばせていただくことになると思いますが、この設立をするための法的根拠ということになるわけでして、目的、業務の範囲などを定めるという内容になろうかと思います。
 そのほか、沖縄関連で法案に関してもう1件ありまして、沖縄振興特別措置法の一部改正について、法律改正案の提出を予定いたしております。これは、先般の三位一体の改革で、国の補助金の整理、合理化が行われることになったわけですが、昨年の11月26日の政府与党合意を受けまして、所要の措置を講ずるという目的のためです。
 御記憶のように、一部の補助金が交付金化されるということでして、沖縄向けの交付金の額の算定について、今の補助率のかさ上げ措置を踏まえた特例を定めるものであり、沖縄振興特別交付金の創設について定めるものです。
ともに予算関連法案、日切れ法案といたしまして、来月上旬の閣議決定に向けて、現在事務方において作業調整中という段階です。
 いずれにいたしましても、本日の夕方から今回は1泊3日ということで、サンフランシスコの方に参ることになりました。
 環境省関連ですが、御承知のように、来月16日にいよいよ京都議定書の発効という段取りになっており、国内におきましてもさまざまな措置が必要となってまいります。
 地球温暖化対策の推進に関する法律に基づいて、京都議定書目標達成計画を策定する必要があります。御承知のように現在、地球温暖化対策推進大綱の評価・見直しを行っておりますけれども、これらの検討内容を踏まえまして、目標達成計画を策定することになります。
 温暖化対策は多岐にわたる極めて重要な問題ですので、目標達成計画に当たって、環境省内の各部局が一丸となって取り組む必要があるということで、省内に事務次官以下で構成する京都議定書目標達成計画タスクフォースを設置することといたしました。今日早速その第1回のタスクフォースの会議を開催いたしまして、計画策定の検討を進めていくという、このような段取りで対応してまいりたいと思っております。
 私からの御報告は、以上でございます。

2.質疑応答
(問)タスクフォースは、午前中に開催ですか、午後に開催ですか。

(答)夕方4時からです。

(問)この時期にタスクフォースを立ち上げたということは、例えば京都議定書の発効が決まった11月ぐらいに立ち上げてもいいのではないかと思ったのですが、これはCOP10があったからこの時期になったということなのでしょうか。

(答)いいえ、別にCOP10との関連というわけではありません。立ち上げについては、むしろ今年に入って、より現実的な対応が必要ということで、年明けにさせていただきました。

(問)松下電器の話は、総理が出されたんですか。

(答)総理が出されました。私も承知しておりまして、さっきもちょっと松下に今後の方向などについて電話を入れたところです。松下のみならず各社で取組を進めていただきたいと思っています。

(問)タスクフォースですけれども、これは環境省内の部局の横断的なチームで専従の人をさらに当てるということなのでしょうか。今、温対課がやっていますけれども。

(答)専属というよりは、会議を開くことによって、それぞれの部局の人間が集って、そこで省内の作業を円滑に進めていくということであります。一番最適な方法でやっていきたいと思っています。

(以    上)