環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


小池大臣記者会見録(平成16年12月7日)

1.発言要旨
 おはようございます。
 今日の閣議ですが、一般案件が2件、国会提出が24件、公布5件、政令5件でした。質問主意書に対する答弁書で、環境省が主になっているものが1件、共同請議が3件です。後ほど、必要があれば御紹介いたします。
 閣議では外務大臣から、今般のパレスチナにおける選挙に対する日本政府からの緊急無償支援についての報告がありました。防衛庁長官からは、サマーワをゼロ泊3日で訪問してきたという報告がございました。
 閣僚懇では、神戸で行われたタウンミーティングについて、中川経産大臣から報告がありました。
 私からは、パレスチナの選挙に関連して、パレスチナ選挙が1月9日にあり、同じく1月末に例のイラクの選挙ということで、中東、アラブにおいて非常に重要な選挙が2つある。それらは密接に関連しているので、我が国政府としてもしっかりと支援する必要があるのではないかということを提起させていただきました。
 そのほか、閣僚懇で活発にさまざまな議論が出ましたけれども、官房長官からいろいろな紹介があるかもしれませんので、省きたいと思います。
 先ほどの国会提出案件、質問主意書に対する答弁書ですが、沖縄・北方関係では、糸数慶子議員から、在日米軍の再編と沖縄の負担軽減に対する政府としての基本姿勢について。環境省関係では、照屋寛徳議員から先日のIUCN総会における勧告に関するもの、また赤嶺政賢議員から、RDFに関するものと漂着ごみの関係がありました。それらについては、事務方に聞いていただければと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答
(問)大臣のCOP10についての参加の御予定は。

(答)COP10には、当然、政府代表として参加いたします。COP10は、既に6日から始まっており、私自身もいろいろなバイ会談も行いますけれども、15日に閣僚級会合の「条約10周年:これまでの成果と将来の課題」というパネルディスカッションがあり、そのパネリストの1人として参加することになっております。このパネルはパネリストが日本、アメリカ、ロシア、中国、EUからということで、一番大きなパネルになろうかと思っております。

(問)閣議で報告があった防衛庁長官のサマーワ訪問について、報告を聞かれた印象と、改めましてイラクへの自衛隊派遣の延長問題について大臣の御所見をお願いします。

(答)我が国の自衛隊がサマーワで活動しているわけであり、前の防衛庁長官もタイミングを見て行きたいという意思をずっと持っておられました。遅くなりましたけれども、この時期に防衛庁長官が現地に行かれたのは、現地を知るという点でも、それから隊員の士気の高揚という点でも大きな意味があったのではないかと思っております。

(問)延長については、治安状況が悪化し、懸念する声も国民の中には強いかと思うのですけれども、今回、防衛庁長官が行かれて報告を聞かれた感じでは、国民を説得する材料としては十分なものだとお考えでしょうか。

(答)閣議では非常に手短な報告でありましたけれども、私自身が得ているいろいろな報告、情報でも、サマーワの地域は安全であると聞いております。事件、事故の方はいつも大きく報道されて、イラク全体が危険というイメージを遠い地域の人たちには与えがちであります。そのため、自衛隊のいるサマーワに防衛庁長官が行き、それを見、体験するということは、その意味で最大の説得力があるのではないかと思っています。

(問)沖縄県の嘉手納基地で、今、米軍が行っている航空管制業務の話なのですけれども、2008年3月をめどに日本側に返還することで大筋合意したというふうな報道もございます。その点に関して事実関係がわかりましたら教えていただけますでしょうか。

(答)いわゆる、嘉手納ラプコンですけれども、既に返還そのものについては、以前から同意が得られており、日本側への早期の移管に向けて、日米合同委員会民間航空分科委員会のもとで、専門家レベルで調整中というふうに聞いております。同意はあるけれども、合意がなされたということは聞いておりません。

(問)水俣の話ですが、先週金曜日に被害者3団体の方が来られて、大臣が直接お会いになって謝罪の言葉をかけられました。その後の団体の会見で、謝罪の内容が不十分という話があったのですが、このことに関して大臣としては、率直にどのような形で受けとめていらっしゃいますでしょうか。

(答)熊本の皆様方とは、昨年、また今年の5月には直接現地でもお会いしており、今回、このような形で最高裁の判決が出た後で初めてお会いしたわけです。そこで幾つかの御要望もいただきました。謝罪については、100万遍「謝罪」という言葉を使っても、なかなか御理解いただけないのではないかという思いも抱いております。いずれにいたしましても、非常に長い歴史があって、それぞれ複雑な事情を抱えている中で、また9日には熊本県の要望ということで、事務方の方が来られます。ですから、それぞれの皆様方からのいろいろな要望が出そろったところで、複雑なこれまでの歴史的な経緯を踏まえて、国としてどうあるべきかということを真摯に検討していきたいという思いであります。できるだけ早く答を出すべきだと思いますが、そういった事情もありますので、それぞれの気持ちや現状などを斟酌しながら、その答を出していきたいと思っております。


(以    上)