１．発言要旨
　それでは今日の閣議の案件からお伝えします。
　一般案件が１件、国会提出案件が10件、法律の公布が４件、政令が７件、人事が３件、報告が２件、配布が４件でした。
　国会提出案件のうち他省庁の案件ではありますが、沖縄に関連する質問主意書に対する答弁書が２件あります。
　１件が、下地島空港の軍事利用に関する照屋寛徳議員からの質問主意書です。もう１件が、参議院の大田昌秀議員からのもので、在沖縄米軍基地の整理・縮小に係る日米間協議に関する質問に対する答弁書です。
　同じく沖縄関連の御報告でございますけれども、総務大臣から、10月の全国の完全失業率が4.7％という報告があったのですが、沖縄については、完全失業率が8.0％であり、前月比、前年同月比ともに0.3ポイントの上昇となっています。
　また、厚生労働大臣からは、10月の全国の有効求人倍率が0.88倍という報告がありましたが、沖縄の場合は0.41倍、前月比0.01ポイント、前年同月に比べて0.05ポイント、それぞれ上昇となっています。ジョブレス・リカバリーで、沖縄はまだまだといったところでしょうか。
　今日は閣議の後、２つ沖縄関連で会議を開催いたしました。
　１つが、沖縄政策協議会で、これは第25回を数えており、院内で開催いたしました。その後、北部振興協議会の第14回会合と移設先及び周辺地域振興協議会の第11回会合の合同会議を官邸で開催いたしました。
　まず、沖縄政策協議会の御報告ですけれども、稲嶺沖縄県知事から具体的な要望がありました、国際コンベンション機能強化事業、沖縄経済特区戦略広報事業など、計14事業について了承をいただきました。これらをしっかりと実行していく、着実に推進していくことで、沖縄の振興に資するようになることを期待しております。
　席上、稲嶺知事から基地負担の問題、三位一体改革に関して御発言がありました。沖縄政策協議会は、総理を除く全閣僚、そして沖縄県知事によって運営される会議でありますけれども、せっかくの機会でもありますので、私からも全閣僚に対して、基地問題を始めとする沖縄の諸問題に対して、解決が図られるよう、また前進が図られるように強くお願いをした次第であります。
　官邸で開かれました北部振興協議会と移設先及び周辺地域振興協議会の合同会議ですけれども、これまで北部市町村から御要請、要望のありました６つの事業についての採択を行いました。
　先般、私が沖縄にまいりました際に、岸本名護市長から、北部振興事業、これは公共事業についてですけれども、これに係る制度の見直しの要望がございました。そして、今般の協議会において、その要望を踏まえて、予算を効率的に活用するために必要な措置を講じることの申し合わせをしたところでありまして、これまで使い勝手で若干問題があったと言われるこの事業ですけれども、より一層有効に、効率的に活用されることを期待しているところでございます。
　詳しくは、後ほど事務方からお聞きいただければと思います。
　次に、環境関係ですが、昨日、中央環境審議会の森嶌会長からいただきました環境基本計画の進捗状況の第３回点検結果について、本日の閣議で御報告いたしました。
　中身については昨日の次官会見でお聞きだと思いますけれども、環境省では、今回示された幾つかの指摘を踏まえて、各諸施策に取り組むことと、関係府省に対して、連携をとって、より一層前向きに進めていただくということが重要でありますので、各閣僚に私からお願いいたしました。
　そのほか閣議では、外務大臣からの今回のラオス、ＡＳＥＡＮの報告、それから、文科大臣からタウンミーティングの報告などがありました。
　私からは以上です。

２．質疑応答
（問）昨日、普天間飛行場の移設の問題で、沖縄県知事から、那覇の防衛施設局に建設計画の内容やデータの不備を指摘する意見書が出たという現地報道がありました。例の珊瑚礁の問題もありましたけれども、環境省から今の時点では、新たに何か働きかけをするということは特にないのでしょうか。

（答）昨日、沖縄県知事の意見書が出されたわけでありますけれども、環境省とすれば、事業者である防衛施設庁において、報告書に対して提出された今回の知事意見、住民意見などを踏まえて、環境影響評価の方法を確定して、適切に対応していただけるものと考えております。
　県知事として、辺野古の環境に与える影響をできるだけ減らしていきたいというお気持ちが集約されているものではないかと思いますし、またその気持ちを受けて、防衛施設庁におかれては、最大限の配慮をしていただけるものと考えております。また私どもも、必要に応じて助言をしていきたいと思っております。

（問）それで、その珊瑚礁をめぐる問題というのは何か新しく……。

（答）防衛施設庁において、高波が続いていてなかなか潜れなかったところを、昨日、潜水して写真を撮ってきたということを聞いております。今、その分析をしておられるということで、その結果が出次第、こちらにもお伝えいただけると思っております。

（以　　　　上）