環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年9月24日)

(大臣)閣議の案件ですが、一般案件が6件、国会提出案件1件、政令18件、人事2件でした。先の通常国会で成立した法律を施行するという運びになっていますので、それらに関係して環境省が主な請議になっているものが3件、共同請議が2件となっております。
 閣議では、私の今回の英国とヨルダンの出張報告、環境教育の基本方針の請議が今日の閣議の案件の中に入っておりまして、私の方から関係省庁に連携をとって環境教育を進めて下さいますようお願い申し上げました。それから、本日の閣僚懇談会ですが、前回も話題になりましたビザの発行といいますか、ビザなしで来ることができるようにもっとすべきではないかということで、台湾からの旅行者の数が最も多いにもかかわらずビザの発行が非常に複雑で時間が掛かっていることについて、国土交通大臣から、なんとかこれをもっと簡便にしていきたいという旨のお話があり、そして、経済産業大臣からも愛知万博に絡み、外国人と子どもの参加がキーになるのでそれも併せて検討して欲しいというお話がありました。それに対して、官房長官からその件は外務省の方から案件として出ていて、これから事務的に詰めていきたいとおっしゃっておりました。私は、これは事務的に詰める話ではないのではないかと思いますが。もう少し意志を持ってやるならやって欲しいというのが私の感想であります。それから、今回、総理がブラジルを訪問されたことに対して、日伯議員連盟の会長である文部科学大臣から御礼がありました。それに対して、小泉総理の方から訪米の感想を述べられまして、メキシコに行かれた件、アメリカでは始球式をされた件、仕事とプラスαのところで非常に中身が濃かったというお話がありました。特にアメリカ、ブラジルを廻ってこられた総理の感想では、ブラジルにおける日系人の方々のこれまでの長年にわたる努力、それから、アメリカでの松井選手、イチロー選手の大活躍などそういったことが、それらをわかりやすい例として、日本人の世界における信用は貴重な財産であるということを痛感したとおっしゃられていました。日本人なら信用できると評価されているのが、ブラジル、アメリカでも肌で感じられたということで、それは私も共感するところです。イチロー選手にあと10本頑張って欲しいと思います。私からは以上です。


(質問)ロシアの京都議定書の批准についてですが、この秋にも発効する可能性が強まったという報道がありますが、これについてお願いします。
(大臣)それについていくつか報道があったことは承知しております。ただ、ロシア政府としての正式な発表ではないのでこれからも注視していきたいと思います。御承知のようにこれまでもいくつかの波がございました。前に進んだと思えば後ろに退くということもありました。期待を込めてこれからロシア政府が京都議定書の批准に向けて進まれるように、またいろいろな機会を捉えて私自身も呼びかけを行っていきたいと思います。節目は11月にEUとの関連の会議がありますので、そこへ向けてこれからもどういうロシアからのサインがあるのかを注意深く見ていきたいと思っています。

(質問)先だって、経団連から政党に対する通信簿がでましたが、自民党の方には環境エネルギー対策がA評価ということでしたが、大臣御覧になられていかがでしょうか。
(大臣)あまり細かくは見ていませんが、環境について言えば、経団連は環境税という言葉には敏感に反応されるということが、あそこにも現れていたと思います。これまでも反対を続けておられているわけですが、経済界が是非とも税を導入して欲しいというのはどこの国でも聞いたことがありませんから、反対なさるのだと思いますが、ただ、経団連が主張されているように自主的な取組では間に合わないことは明確ですし、日本全体国を挙げてやるべきところを税という広範囲にわたる経済手法として導入するということで私どもは効果を上げていきたいと思っております。経団連の方ともこれからもお互いに意見交換を積み重ねていきたいと思っておりますし、税制についてはこれから与党、中央環境審議会、その他いろいろとユニットがより具体的に動いてまいりますので、むしろ手応えがあるのかなというように感じております。

(質問)内閣改造が話題になっておりますが、今後の御自身の続投等どのようにお考えでしょうか。意欲をお持ちであるかどうか等も含めてお願いします。
(大臣)改造は、自分の意志とは全く関係ない部分で動いてしまうのが、ここのところの組閣の流れではないかと思います。私は、昨年9月に大抜擢していただいたのが、それが私にとってのサプライズでした。ですから、これはあれこれ考えても仕方がない話です。ただ、一生懸命仕事をさせていただいて、そして、何日になるのかわかりませんがその日まで淡々と成すべき事はやっていきたいと思います。だから、小泉総理のサプライズ人事というのは本人が一番サプライズしますのでサプライズ人事ということです。

(了)