環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年7月23日)

(大臣)閣議の案件ですが、政令が2件でした。環境省関連はありませんでした。
 閣僚懇で、総理の方から今回の韓国の済州島訪問について、「素晴らしいところであった。」、「次は、盧武鉉大統領に訪日していただいて、温泉でも入っていただきたい。」等の感想が述べられました。それから、国家公安委員長から今回の災害時の通報システムについて、非常時用のラジオ等を販売しているが、現実的には5万台ぐらいしか売れていなくて普及していないというような問題の御指摘がありました。
 私の方から1件御報告させていただきます。ヒートアイランド対策シンポジウムを7月26日に東京で、7月30日には大阪で開催する予定です。このところの熱暑と言われる中、やはり皆さんこのヒートアイランドのことについては関心が高いということですから、是非このシンポジウムで実りある討議をしていきたいと思っております。メニューとしては、これまでの政府の大綱の内容を改めて御紹介したり、ヒートアイランド現象による環境への影響、エネルギー消費や大気汚染との関係などを専門の先生方から御紹介をいただき、それをベースにして対策を練っていくということになります。これまで環境省としては、地方公共団体の事業の支援、屋上緑化等民有地の緑化に対する固定資産税の軽減、エコハウスなどに関する普及啓発等、様々な取組を進めてきていますが、東京ウォールと言われる汐留の新しいビルが風の妨げになっている等々、都市全体で見直さなければならない非常に大きな問題ですので、改めてヒートアイランド対策を真剣に考える場にしていきたいと思っております。それから、都市改造の点から言いますと、前回のエコイスト大賞の中で新宿御苑に風の道を作るということも、このヒートアイランド対策の具体例として環境省がこれから取り組もうというものであります。このヒートアイランド対策を環境省として適切に練っていきたいと思います。私からは以上です。


(質問)本日報道されている、新潟豪雨の災害でごみとなった家電製品でフロンが入っているものがそのまま破壊されて、フロンが放出されているのではないかという件ですが、その辺の事実関係の把握や対応についてどういう状況かお願いします。
(大臣)毎日新聞の記事に出ているように、なかなかフロン回収に現場とすれば手が回らない状況という部分があると思いますが、環境省とすればこの廃棄物の処理にこれから補助をしていく形になってまいりますし、現状においてもそれぞれの自治体等に対して、フロンの回収、廃家電の取り扱い等については注意をして、フロン回収をしっかり行って下さいとお願いをしております。水の引き具合や汚物等と一緒になって衛生上の問題があるのと、この暑さとで出来るだけ早く片づけていかないと次なる復興に入れないというスピードとの戦い等もあって、ここは悩ましいところです。いずれにせよ各自治体は、廃棄物の処理とフロンの回収、廃家電の回収について現場で戦って下さっていると聞いていますので、できるだけバックアップはしていきたいと思っています。

(質問)お願いをしたというのは新潟豪雨の後、関係自治体にということですか。
(地球環境局)平成12年の東海災害の時に廃家電のフロン回収が問題になりまして、平成13年の4月に全国の都道府県の自治体に対しまして、災害時のフロン回収のあり方について検討しておくように通知を出しています。
(大臣)ただ、それはかつての話で、これから廃棄物について補助の話が現実にでてきますので、その際に今回のフロン回収、廃家電の対応についてしっかりやって下さいと伝えておいて下さいと先ほど南川廃棄物リサイクル対策部長に伝えたところです。

(質問)そうすると、環境省から各自治体にフロンの扱いをきっちりするように指示を出すということですか。
(大臣)先ほど、南川廃棄物・リサイクル対策部長に、そうするように私の方から伝えました。

(質問)以前、選挙が終わった後に、石原都知事とお会いするというお話がありましたが、その後どうなりましたか。
(大臣)只今、日程の調整中です。お互い忙しいので、接点を見つけるべく調整中です。

(質問)小笠原に行かれるというお話はどうでしょうか。
(大臣)それはまだ、次の段階です。都知事は、記者会見で、私が「飛行艇のことを知らないからだよ。」とかおっしゃっていますが、私は石破防衛庁長官との打ち合わせは終えていますし、それについて事務方が知らなかったりするのではないかと思います。石原さんは、「女性だからな。」と決めつけるのはなんとかした方がいいと思っています。

(質問)ヒートアイランド対策シンポジウムですが、特に環境省が新たに何かここでというのはありますか。
(大臣)新たなことというよりも、これは総合的に考えるべきことですので、もう一度改めて、これまでヒートアイランドという言葉はありましたが、このように多くの人がそのことを実感したことは、なかったとは言いませんが、今年は皆さんが特にそれを実感しておられるので、より真剣に取り組んでいきたいと思っております。

(質問)先ほどのフロンの回収についてですが、「きっちりする。」ということは具体的にどういった指示を環境省の方から出されるのですか。
(大臣)担当の南川廃棄物リサイクル対策部長から、実効性のあるフロン回収を進めるような具体的指示をしてくれるものと思っております。

(質問)9月の内閣改造に当たって、昨日、小泉総理がどのように改造するかという話の中に郵政事業の民営化の問題についてありましたが、小池大臣としてどのように思われますか。
(大臣)それは踏み絵ということですか。かつてより私は金融ビックバンに郵政を絡ませないのは、本当のビックバンではなくて、ヒックハンだと言ってまいりましたが、ですからその意味では郵政の民営化の措置が究極としていいのか、全体の効率から考えた話とユニバーサルサービスという観点、例えば、離島等どうするのか等の観点があります。そういうところの全体的な形を今まさに第一段階として公社化で生田日本郵政公社総裁が取り組んでおられるということですので、そういった金融の観点、ユニバーサルサービスの観点の両方からの考え方を進めていくべきだと思っております。内閣改造は私も小泉総理の突然の御指名でした。そういうことについては小泉総理の方針を突き進めてくださればいいと思っております。私がとやかくいうべきことではないと思います。


(了)