環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年6月18日)

(大臣)本日の閣議の案件ですが、一般案件3件、国会提出案件が5件、公布(法律)4件、政令が7件、配布2件でした。
本日はイラクの関係でいくつかの署名を致しました。特にそこで議論が交わされたということはなく淡々と閣議は進みました。それから、新5千円札の御披露がありました。樋口一葉さんの原版が少し遅れていたということですが、それを直接見せていただきました。女性の肖像画は初めてということですが、ヒゲがあったり、眼鏡をかけてたりする方が偽造がしにくいそうですが、女性もいいと思いました。
 私の方から、1件報告があります。来年、愛知万博が開催されますが、略称も「愛・地球博」ということで、「自然の叡智」がテーマとなっており、環境そのものがテーマになっております。環境省としてもこれまでもいろいろな観点から、この万博について積極的に協力してまいりましたが、準備も最終段階を迎えているということもあり、これまで課長級の会議を設けていましたが、これを格上げいたしまして局長級の会議を設置することで環境省全体として、この愛知万博の成功に向けて準備にあたるという最終の体制を整えたことをお伝えしておきます。私自身会場には行っていませんが完成に近づきつつあるということも聞いておりますし、また、会場では燃料電池ハイブリッドバスやバイオマスエネルギー施設の導入が予定されるなど、環境に配慮すればこのような社会になるということを具現化するような取り組みが行われています。ここを起爆として新たな環境技術や環境モデルが全国的に広がっていくということが必要だと思っておりますし、持続可能な社会ということをより広く知らしめていくためにも環境省として万博協会と連携をしっかりとりながら万博における環境配慮の事例を日本全国に積極的に情報発信してまいりたいと思います。このような情報発信の進め方についてもこの局長級の会議で詰めていきたいと思います。それから、万博期間中、環境省自身の取組も考えておりまして、環境教育関連の施策のPRや、ワークショップの開催、環境教育や環境学習の啓発事業等を予定しております。そのためにも予算が必要だということで環境省の中でこれから中身をどうするのか、それにどれくらいかけるのか等具体的に計画を進めてまいりたいと考えているところです。私からは、以上です。


(質問)愛知万博の件ですが、局長級会合は、例えば、どのくらいの頻度で開催されるのか、どのようなことがテーマになってくるのか等もう少し具体的にお願いします。
(大臣)これから近づくにつれて頻度的には増すかとは思いますが、当面は来週に開催し、そこで決めていくことになると思います。それで、例えば、環境省の取組の一例として、先だって6月5日の環境の日がありましたが、来年の6月5日の環境の日に環境省主催でイベントを開催するとか、これまで環境省が進めてきた子供エコクラブ、こども環境会議、環境と交通に関する世界会議in愛知のようなハイブリッド車等の低公害車、低燃費車そういった様々な交通に関する技術等に関する世界会議を開く、藤前干潟に設ける環境学習の拠点におけるプログラムを今回の万博開催中に設けていきたいと思います。これから、いろんなアイディアを出していきたいと思っております。この間、ソウルに行った時も、「あの万博は環境省が主催しているのでしょ。」と他の国から聞かれましたので、環境省としてもいろいろなノウハウは万博に提供したいし、うまく連携をとっていきたいと思います。

(質問)本日の閣僚懇でやり取り等は何かありましたか。
(大臣)久しぶりに官邸の中で開催されましたし、雑談がほとんどでお伝えするようなことはありませんでした。

(質問)ライトダウン2004についてですが、大臣はどういった御予定でしょうか。
(大臣)明日は、まず鳥取の花回廊で非常に趣向を凝らしたキャンドルナイトを行うのでそこに参加致します。これは明日からのエコアジアの会議のサイドイベント的な感じで参加致します。それから、日曜日は東京に戻りまして東京プリンスホテルを会場にしたキャンドルナイトということでそちらの方にも参加させていただくことになっております。今年は、コンビニも参加して下さるということで、先だってコンビニ業界の皆さまとの会議の時に呼びかけをさせていただきまして、そのうち参加して下さるところも出てきましたので感謝も込めて、その近くのコンビニに行ってみようかと思い、このようなこと予定しております。

(質問)竹中大臣が参議院選に出馬されますが、何かそういったお話はありましたか。
(大臣)今回いろいろなお薦めもあり、御自身が立候補されましたが、こういうことはいろいろな誘いがあったとしても最後は御自分で決められることだと思います。実際に選挙戦になると大変ですよね。選挙を何度か経験している私からすれば、経済の政策を考える100倍は大変だと思います。

(質問)特にアドバイス等はされましたか。
(大臣)いえ、言わないだけでみんなそう思っているのではないでしょうか。街頭演説で経済のことを説明してもなかなか皆さんが立ち止まって聞いていただくお暇はないですよね。でも、前回のタウンミーティングでも御一緒でしたが、伝え方は大変お上手な方なので、中身のある、聞き応えのある街頭演説とはこういうものだと体現させられるのかも知れませんし、本当に大変な世界についに足を踏み入れられてご苦労だなと思います。もちろん、比例候補ですから私たちもバックアップしていきたいと思います。

(質問)米子でのアジア太平洋環境会議についてですが、そちらでは政策的なテーマで何か話しを特にする予定はありますか。
(大臣)今回、冒頭ではいろいろな環境政策であるとか、そういった専門家の方々からのプレゼンテーションもあり、アジアの各国がそういった環境行政等についての共通の認識を持っていこうということで、特に今回の会議で何かを決めるというものではありません。ただ、今回のシーアイランドサミットで総理が循環型社会の3Rを提唱されて、今後日本でそういった会議をすることになったので、やはりアジアの皆さんにも形はともあれいろいろなお声掛けもしていきたいと思います。それから、最近の物流はアジア圏全体に広がっていますので、こういったことについて各国の方々と意見交換をしたいと思ってます。国内だけのことをにらんでいても十分ではないと思います。これまでもいろいろな取組がありましたが行政を預かる者としてよりそういう認識を深めていかなければならないと思います。逆にそれでアジア各国で循環型の地域を作っていくことで、アジアのそれぞれの地域でも産業が起こっていくことも重要なことだと思います。そういった観点からいろいろな交流をしたいと思っております。
 それから、皆さんが報道していただいたおかげで、不法投棄ホットラインに2日間で8件の情報が寄せられております。中身は千差万別なのでその度には御紹介はいたしませんが、やはり、いろいろな情報を持っていらっしゃるのは地域の方々ですから、是非これからも進めていきたいと思っておりますので、皆さんもこの件につきましては御協力方よろしくお願いします。

(了)